蟻通神社(かつらぎ町)蟻通伝説と自然石のでっかい狛犬

こんにちは。


和歌山県かつらぎ町の蟻通神社。

高野山から九度山へ行く途中に立ち寄りました。


割拝殿と本殿の間に、茅の輪。


【由緒】

開化天皇の頃、当村字畑山(旧古宮山)に勧請。
旧志冨田の庄の総産土神として崇敬される。

崇神天皇の頃、天下疫病多く起ったため勅を以て天神地祗の祭場を設け、意冨多々泥古神を神主とし、拝祭。

故に古は、意冨多々泥古神を祭れるより意冨多村と称す、其後建武の頃より志冨多村と書き、初め明治の御代に至り、今の如く渋田と改称される。(おおた→しとた→しぶた)

天正9年(1581)。織田信長の高野攻めの際、兵火にかかり、本殿御輿庫社務所を焼失し、宝物、古文書類灰となる。

文禄2年(1593)正月、現在地に本殿脇社を建て遷座。


意冨多々泥古神

活玉依比売の末裔とされる意富多多泥古(おおたたねこ)。

崇神天皇のとき、天変地異や疫病が流行。
神孫の意富多多泥古を神主として、三輪山で大物主の御魂を祭らせたところ、天下の平安を得た。(『古事記』)

これが現在の大神神社で、『古事記』では、三輪大神は意富美和之大神。



こまちゃーん。


夏だねー。

夏と言えば、蟻さんだねー。

ってとこで。


《蟻通神社の名前の由来》

天武天皇の時代。

唐の高宗から「七曲りの玉」を献じられ、これに糸を通して返せと難題をかけられた。

1人の老人が現れ、蟻に糸を結びつけ、玉の穴の一端に蜂蜜を塗り、一端から蟻を通した。



蟻は蜜の香りにひかれて穴を通り抜け、見事、糸を通した。

人々は感嘆してその名を問えば「吾は紀の国蟻通の神」と言って姿を消した。

依って神人ならんと、この年、神号を「蟻通」と賜わり志富田(渋田)荘の氏神として崇め祀る。

高宗が使者を遣わして紀の国を探れば、当村に蟻通の神が祀られており、これより朝野の信仰が篤くなったと伝えられている。


《能「蟻通」》

能では、大阪府泉佐野市の蟻通神社が舞台。

神社の境内を馬に乗ったまま通ろうとし、馬がへこたれて困ったのは、

紀貫之。

宮守のじーさまに叱られ、お詫びに歌を詠みます。

「雨雲のたちかさなれる夜半なれば、ありとほしとも思ふべきかは」

この歌に感動した宮守のじーさまは、祝詞を奏し神楽を舞い、

実はわしは、蟻通明神なのだ~♪

と告げて、鳥居の笠木に姿を消したとさ。


貫之の和歌が神の怒りを鎮めたという、「和歌の徳」が主題。

会話の中に、蟻通の話が語られます。


こんなことを言ってはいけません。




【祭神】

(主祭神)思兼命 
※知恵の神様。諸神に知恵を授けて天照大神を天岩戸から誘い出した。

(配祀神)事代主命 市杵嶋姫命 大国主命 少彦名命



おや、絵にかいたような、わんこのおやつ。


隠れてないの。

この狛犬さんの相方は


本殿の前にいる、自然石のでかわんこ。

ほんとの相方は滝壺の中にいるらしいですが、行方不明。


そこで、新しくこの子がお迎えされたとか。

何でも、この子の足元をくぐると疫病にかからないそうですが


ほぼ、皆さん、無理です。


境内社のこちらに、


謎の石。

だめよ、こまちゃん。


そうかねぇ?んふふ。


蟻通神社の由緒と祭神は、和歌山県神社庁HPを引用しました。
http://www.wakayama-jinjacho.or.jp/jdb/sys/user/GetWjtTbl.php?JinjyaNo=4028


いつも応援いただきありがとうございます。
能「蟻通」は紀貫之の歌が主題ですが、中で語られる蟻通の伝説がとても珍しくて、印象に残っています。また、本殿前の大きな狛犬さんは、おすわりして私の身長ぐらいの高さでした。滝壺の中にいるという相方さんは今ごろどうしているんでしょうね。

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お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
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No title

こんばんは~

>蟻に糸を結びつけ

ミリ単位の仕事ができる時点で人間技じゃない^^;

自然石のワンコ狛犬、雰囲気ありますね。
滝つぼの相方さんは水流の勢いで丸くなっちゃってるかもだな~ショボーン..._φ(・ω・` )

能にも登場する有名人さんな蟻通明神ですね^^

狛犬前の賽銭箱って自分的には珍しいんですけど、つねまる様の行かれるところでは普通なんでしょうか^^

ぽちぽちぽちーーー☆彡

No title

こんばんは、kotodayoriです。

「ありとほし」の話、初めて聞きました、蟻通神社が存在して、能にも「蟻通」という話で、紀貫之の逸話が語られているのですね、歴史は興味深いですね。

またよろしくお願いいたします。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

自然石の狛犬さん、いいですよね。
相方さんは、真ん丸になってるかな。それはそれで会いたいですね。

「蟻通」という曲は、紀貫之と和歌が主題なので謡をしていてもぼんやりとした印象なのですが、こうして同じ名前の神社を訪ねた後は、謡本を眺めてしまいます。

ええ、マニアックですともー(T^T)

狛犬前のお賽銭箱は珍しいと思っていましたが、徳島県を旅したらあちこちにありました。

はたらく狛ちゃんです。

でも、とても大切にされていましたよー。

コマコマ言いながら巡っているので、狛犬さんが特に大切にされている所を訪ねていることになっているのかもしれないですね。

kotodayori様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

「蟻通」のお話は能の題材になるほどですから、当時はある程度知られていたのでしょうね。

グリム童話のような面白い話だなーっと思いました。

しかしそれを紀貫之と絡めて曲にされると、とても難解で。
先生に説明していただくまで、よくわかりませんでしたの。ほほ。

今日は祇園祭の後祭をゆっくりとテレビで見ておりました。
昼間は暑かったですね。

kotodayori様はおでかけになったのかしら。

京都の四季折々の記事を楽しみにしております。
こちらこそよろしくお願い申し上げます。
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