東大寺戒壇堂。「戒壇外相」重要な場所は結界で

こんにちは。


ビール会社は酒樽がないので、ビールケースを奉納。

そんな事に気付く私はお酒好き。

お寺へお参りする時には、


徳島県丈六寺。

「不許葷酒(くんしゅ)入山門」(葷酒山門に入るを許さず)。

「葷」とは、葱やニラのような匂いの強い野菜、肉や魚等の生臭いもの。
「酒」は、私の命のお水。

そんなものを飲食した人は入っちゃだめよ、と。


どきどき。


飲んでいるわけではありませんが


なんとなく、どきどき。

「ここからは聖域です」と伝える、一種の結界石。

さて、


東大寺。


大仏殿の西側をちょろちょろして


勧進所の門を眺めつつ


勧進所の壁沿いにてくてく。

正面が、戒壇堂。

戒壇堂・講堂・僧坊・廻廊などを備えていたものの、3度火災で焼失。
戒壇堂と千手堂のみ復興。

かいだんどう。

かいだんって、何だー。


聖武天皇の詔により諸国に国分寺が置かれ、各寺に官僧が配されますが、「僕、今日からおぼーさん」と自称した国家公務員に過ぎず。

税を逃れるための出家もあり。無法地帯。


これではいかん。


聖武天皇は、正式な僧侶となるための「受戒の制」の導入を切望。

天平14年(742)。授戒が出来る高僧を求め、栄叡と普照が渡海。

天平勝宝6年(754)4月。

鑑真、東大寺へ。

大仏殿前に設置された戒壇において、

聖武上皇、光明皇太后、娘の孝謙天皇をはじめ、約440人もの人々が鑑真より戒を授かります。

そして、翌年。

前年の受戒で使用された砂を運び、日本初の正式な戒壇院、建立。

鑑真が唐招提寺に移ると、東大寺の戒壇院は受戒の場として特化。

後に筑前国の観世音寺、下野国の薬師寺にも戒壇を設置。
僧になるにはその三戒壇のいずれかでの受戒が必須に。




「受戒」とは僧侶として守るべき事を必ず行う、と、仏前に誓う厳粛な儀式。

「戒壇」とは受戒の行われるところ。

つまり、正式な僧侶としてスタートするための重要な「受戒」の儀式を行う戒壇堂は、当然とても大切な場所。


では、画像の中の矢印にご注意ください。


これ。「大界外相」。


勧進所と戒壇堂の間。


門前の石段下。

平地に伽藍が立ち並ぶように見える東大寺ですが、意外と高台にあるんだなーっと思いつつ。

なぜこんな画像かといえば、


右見て左見たら、もうすっかり忘れてたので。うう。

あるのは、「大界外相」。


戒壇堂の門。「大界内相」。


戒壇堂の正面。


・・・違います。

「戒壇外相」。


戒壇堂を囲むのは、砂の空間。

東大寺の中でも特に聖域である戒壇堂。

とても厳重にまもられているお話。


この辺りの風情も、いいですよー。



いつも応援いただきありがとうございます。
戒壇堂には、天平時代の国宝仏像「四天王立像」が納められています。手を伸ばせば届くところで拝見出来るのはとてもありがたいです。でも、四天王は、普段の私達の事をよーく見ていて、帝釈天に「あのねあのねー」っとお話しているそうです(『金光明経四天王品』)。「バカめー、アホーめー」っと言われた気がします。どきどき。

にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ


お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは

いつもお世話様になっております

そうですよね、お酒飲んで聖域に入ってはダメですよね
身体からビールが抜けない私もちょっとドキドキ
(;^ω^)

No title

≪ビール会社は酒樽がないので、ビールケースを奉納≫
なーるほど!!
ちょっと絵面的にイマイチだけどね。
こうして見ると、酒樽って絵になるのねぇ。
≪「葷」とは、葱やニラのような匂いの強い野菜、肉や魚等の生臭いもの≫
ああ、ダメだ。
私の好きな物ばっかり。
一生、お寺さんには入れないわ私。

戒壇って、普通に目にする言葉だけど、こんなに深い歴史があったのね。
東大寺が高台にあるのにも驚いたけど、色々教わることがいっぱい。
いつもながらに、有難うございました。

不許葷酒

こんばんは。いつも樂しく拜見させて戴いてをります。

「不許葷酒」。
おゝ、クロと橘右を拒む結界ですね。さうなんですよね、お寺でよく見かけます。そのたび、どきつとしてしまふ、世俗な自分に苦笑ひです。
酒樽の奉納と言へば、クロの出番として幣ブログでも度々紹介してまゐりましたが、ビールケースはレアものですね。

熊子様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

そーおですよぉぉぉー。

夏はまず、麦炭酸ジュースで洗浄して、日本酒ロックやハイボールで潤しております。

アテは、きゅうりがいいですねぇ。
もろきゅーとか、つゆの素で瞬間漬けにしたものとか。ばーりばり。

まー、すすむすすむ。ライスジュースが、ぐーびぐび。

なかなか入るのを許していただけないわたくし。おほほ。

万見仙千代様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

酒樽の酒造元ごとのデザインが、とても面白いですね。

その土地の名所や酒蔵の屋号が描かれていて、おしゃれさんです。

>≪「葷」とは、葱やニラのような匂いの強い野菜、肉や魚等の生臭いもの≫
>ああ、ダメだ。
>私の好きな物ばっかり。
>一生、お寺さんには入れないわ私。

私もです。

さらに、今は麦炭酸ジュースがいいですねぇ。

今回は東大寺とは関連が薄いので略していますが、戒壇は、受戒を行うことが出来るか否かがそのお寺の格に直結するので、これを巡っての争いが起きています。

JRや近鉄の奈良駅から東大寺方向へてくてく歩くと、なんとなーく上り坂。

周辺を歩くと、案外でこぼこしてますの。

東大寺境内には、谷に川が流れているところも。

二月堂や手向山八幡宮などは、大仏殿からよいしょよいしょっと上った先の丘にあります。

お散歩が楽しいところですよー。

橘右近大夫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

おれっちの地酒こーみゃー♪

クロちゃんの粋な紹介が、日本酒熱を絶妙に誘ってくれますねー。
さすが橘右近大夫様とクロちゃん。お口がこえていらっしゃる。

うふふ、うふふ。

「不許葷酒」

はじめ、軍酒、かと勘違い。

そりゃ軍を率いて入ったらダメでしょーっと。
違ってました。おほほほほ。

私もこの石柱には毎回どきどきしてます。
なので、ご丁寧にあっちこっちで撮影を。

酒呑みならではの反応でございます。えへ。
プロフィール

つねまる

Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

◎画像の著作権は放棄しておりません。
◎画像と記事の無断使用厳禁!!
◎丸パクリには断固抗議する!!

◎リンク戴く際はご一報下さい。御礼させて戴きたく。
◎一言でもコメント戴ければすごーく嬉しいです。

尚、メールでのお返事は致しませんので、コメント欄をご利用ください。

宜しくお願いいたします。

参加してます♪
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ
最新記事
カテゴリ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
最新トラックバック
ブログ村さんに参加中
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ご来場御礼