佐野町の天神社(3)丹波佐吉がこだわるもの

こんにちは。


新旧佐吉の天神社の狛犬さん。

台座の『奉献』『朝日構』『作師照信(花押)』の文字の特徴から、

「台座の銘は佐吉初期に属すると考えられる。一方、狛犬はその様式から明らかに摩氣(※摩氣神社)のすぐ前に来るものでその習作であったと考えるのが妥当である。
そして摩氣は、州浜にある銘から佐吉の初期ではなく晩期に入るので、佐野の天神社の狛犬も晩期に作られたと判断できる。」

(『丹波佐吉の狛犬再記載ー佐野・天神社』磯辺ゆう/奈良文化女子短期大学)

という、狛ちゃん。新旧佐吉の合作ですね。

狛犬と台座で年代が異なる理由は文献がないため、何らかの理由で壊れてしまったかどうか不明。


円熟期の佐吉の台座は、こんな感じに。


柏原八幡神社の狛犬の州浜(狛犬のすぐ下の盤)と台座。

州浜と台座には、細い枠線があります。


「作師/源村上照信(花押)」


台座参道側「奉献」部。ふかーいふかーい。


この上におすわりする狛犬さん。

お手手の関節が簡略で、ちょこん、っと揃えて着地しています。


さて、佐野の天神社では。


本物のわんこのように関節があり、左右が前後しています。


摩氣神社の丹波佐吉も同じ。


より本物のわんこに


近い描写になっております。


やはり素晴らしいのは、特に阿ちゃんの髪の流れですが


何気ないこれ、胸の筋。細かいなー。


向かい風の吽ちゃん、髪の点では少し不利。


阿ちゃんとは逆の、外巻きカールがかわいいです。


あああ、かわいい。


聞いちゃいない。


これはこれで仲良しさん。

丹波佐吉を滋賀県で堪能できて、幸せでした。


天神社
《住所》滋賀県東近江市佐野町




いつも応援いただきありがとうございます。
とても暑苦しくてすみません。丹波佐吉の狛犬さんは、現在確認されているものは20体。中には壊れたためか行方不明のものもあります。名工の作とわかる前から狛犬さんを大切にされてきた天神社の氏子さんや神職の皆様に感謝ですねー。あああ、ほんとに素敵な狛ちゃんでした。

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丹波佐吉

こんにちは。

丹波佐吉の狛犬はほかとは全然違いますね。細部にこだわりながらも、バランスが素晴らしいです。
今までは建物の文化財ばかり追いかけてきたのですが、今年の秋は佐吉の狛犬を追いかけて旅行してみたくなりました。

しばやん様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

そうなんです。
丹波佐吉は細部のこだわりと全体のバランスが素晴らしいです。
柏原八幡神社と摩氣神社が双璧で、佐吉の執念のようなものすら感じます。

特に摩氣神社は、周辺の環境もお社自体の雰囲気も歴史も秀逸で、九品寺と併せて訪問すると面白いです。

あ、虫除けスプレーをお忘れなく。

こちらはしばやん様の記事を拝見するたびに行きたいところがどんどん増えてしまって、嬉しい悲鳴です。

まずは、川上村と大宇陀へ行かなくては。
方向が正反対ですが、佐吉もいることですし、必ず。

No title

こんばんは~

麗しの丹波佐吉ですね^^
ほんとのワンコみたいに生き生きしてます^^

ぽちぽちぽちーーー☆彡

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

しつこくてすみません。丹波佐吉、眺めれば眺めるほど味わい深くて。

でも佐吉ばかり見ていると、まんまるのちび狛ちゃんにも会いたくなりますの。

あー、ほんもののわんこをもふもふしたーい!
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