川島神社(4)「七十五膳の神事」のお話

こんにちは。


川島城の模擬天守のある城山に鎮座するのは


大正5年創建の川島神社。



古来より善入寺島(粟島)に鎮座していたものの、吉野川の改修工事で社地移転を余儀なくされた浮島八幡宮を中心に、旧川島町内の多くの神社を合祀すること四十余柱。


高越山山麓には、忌部神社。


吉野川市となる前は「麻植(おえ)」。忌部氏ゆかりの土地です。


さて、川島神社のお話。



飛ばんでよろしい。


拝殿の奥に、本殿。


川島神社には、数多くの神様。


大正5年創建の社殿はまだまだ新しい。



発端は強制移転とはいえ、氏子さん方がプライドを持って建立したんだろうなー。


さりげなく施された彫刻が、いい感じです。


目は口ほどにものを言う。


きゃっきゃ♪うふふ♪


川島神社の神事に、「七十五膳の神事」。


ごはんですよ。


【川島神社の「七十五膳の神事」】

「毎年秋祭りの例大祭に続いて『七十五膳神事』が行なわれる。

氏子から奉納されたおごく(炊いたご飯)・酒・穀物・魚・海藻・野菜・果物などのありとあらゆる食べ物を75台の三方に載せ本殿にお供えする。」
(「徳島県の七十五膳神事」より)


「古から特殊神事として県下稀に見る「『七十五膳の神事』」が毎年10月の第4日曜日に秋の例祭の中で、海・山・野・川の幸等の神饌を神前にお供えし、農事百般の豊穣感謝の祭りが行われる。

神饌台に忌気で調整した七十五品(山の幸・川の幸・海の幸・里の幸)の供物を、宮司や氏子総代の手によって神前に捧げるというもので、吉野川市山川町『川田八幡宮』、美郷の『平八幡神社』の『七十五膳の神事』と合わせ、『忌部の神事』の一つと考えられている。」

(「阿波世界農業遺産/川島神社の忌部の『七十五膳』の神事」より引用)
http://www.awa-nougyoisan.jp/



75台の三方とは、用意するだけでも大変。


神様に、豊穣を感謝です。


この「七十五膳の神事」が面白いのは、川島神社に限らずあちこちで行われていること。


吉備津神社の「七十五膳据神事」は有名ですし、

http://www.kibitujinja.com/about/taisai.html


「諏訪大社」(長野県)の御頭祭(上社例大祭/4月15日)は興味深いです。

諏訪大社の「大御立座神事」では、猪又は鹿の頭を「七十五」お供え。

「三月酉日本社より十八丁を隔て前宮に十間廊あり 往古は鹿狩之実検廊也と云、俗に十間廊と云、上段に一百余の燈篭を挑(かかげ)猪鹿(ちょろく)の頭七十五俎板(まないた)にのせて供」(「信濃奇勝録」『御頭祭』)


これについては、諏訪大社では公式HPで気を使っておいでです。

「特殊神饌として鹿の頭を始め鳥獣魚類等が供えられるため一部では狩猟に関係したお祭りの如く言われています(※農作物の豊穣を祈って御祭神のお使いが信濃国中を巡回するに際して行われたお祭り)。

唯、今は鹿肉とともに剥製の鹿頭をお供えしますが、昔は七十五頭献じられたこともあり、中に必ず耳の裂けた鹿があって高野の耳裂鹿と言い七不思議の一つに挙げられています。」(「諏訪大社公式HP『祭事・神事』」

http://suwataisha.or.jp/gyouji.html


どうして「75」なんでしょうね。

諸説ある上にトンデモ話まで出てくるので、略。えへ。



よろしゅうおあがり♪


川島神社
《住所》徳島県吉野川市川島町字城山195




いつも応援いただきありがとうございます。
神社にそれぞれ伝わる神事。地域限定かと思いきや、全国区だったり。面白いものですね。起源となったものから拡がるにつれ変化したものもあるでしょうし、タイム&マネーさえあれば全国行脚してみたいものです。ええ、非現実的な願望ですとも。ううう。

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No title

こんばんは~

五穀山海珍味75膳・・・想像したらお腹が空きました^^;

三方は毎年同じのを使うのかな?
土地ごとで細かい作法とかあるんでしょうね^^
ほんとタイム&マネーがあるば自分も九州行脚を・・・

ぽちぽちぽちーーー☆彡

No title

\(^o^)/
こんばんは
諏訪大社の「大御立座神事」では、猪又は鹿の頭を「七十五」お供え・・・本物だと壮観でしょうね。

「神さまのシェアハウス」さすがです。気に入りました。

明日の「戦国時代の堺と三好一族」の講演・・・聞きに行きたい。

無責任男 拝








時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

三方を新調するかはわかりませんが、毎年揃えるのは大変やと思います。

メインは、ごはん。この形にもそれぞれ決まりがあって面白いです。
息を吹き掛けないように榊をくわえてお供えするのは、共通してます。

大社で行われるものより、地域の祭事の方が面白いですね。
ぞわーっとするものも多いです。

minekazeya様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

堺の講演会・・・聞きに行きたいなぁ。
蒸し暑くて辛い時期ですが、もしよろしければぜひ、お出かけあそばして。

諏訪大社の大御立座神事、本当に本物だと壮観ですね。
昨今の動物愛護ほにゃの横槍で、様々な神事が衰退していくのはいろいろと思うところがあります。

神様のシェアハウス、お気に召していただけて、何よりです。

主祭神を数柱定めて本殿に、他は摂社の祭神として別の祠に配するのではなく、合祀した神様を皆様等しく本殿にお祀りしている事が、よかったなぁ、えらいなぁ、すごいなぁ、と思いました。

と、いいますのも。

龍神村の皆瀬神社でも、明治42年・神社合祀令により37社18祭神を合祀、大正13年・社殿の大改築を行っておりまして。

この時の大改築では、高野山宮大工棟梁を招き、大工、石工、屋根職人など21名が技を競い、龍神村特産の檜の銘木を用いて完成させています。

国の命令により合祀を強要されても、それぞれがお祀りしていた神様への思いは変わらず、反対に「見返してやるぞー!」の心意気なのがとても印象に残っておりますの。

皆瀬神社も、本殿において、有名な神様も地元の神様もみんな仲良く同居。

大家と店子ではなく、みんなが等しく暮らす場所「シェアハウス」。

そんな感じです。えへへ。
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古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

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