川島神社(2)四十余柱の祭神と善入寺島(粟島)

こんにちは。


穀(カジノキ:楮の一種)や麻・木綿の種を植え、


阿波国を切り開いた阿波忌部氏。

祭祀を司る忌部氏のひとつで、木綿・麻を納める役目。

吉野川市となった今は消えてしまった「麻植(おえ)郡」の名の由来。


吉野川を溯って開拓を進め、各地に忌部氏の祖「天太玉命」を祀り、一族結束。


お隣の高越山麓の山川町山崎にも忌部神社が鎮座。

そして、阿波国に定着した阿波忌部氏の祖は、天日鷲命(あめのひわし)。


川島神社の社頭にある、祭神の名です。


川島神社の祭神は、天日鷲命のほか四十余柱。


なぜ神様がいっぱいかといえば、合祀したから。

何を?


川島神社の北側にある、広大なぺったんこ。


古くは「粟島」と呼ばれた善入寺島。

善入寺という古寺があったから、内務省が名付けた善入寺島。
粟島じゃいかんのかな。なぜかな。

ちなみに。

善入寺、上桜城のお話で出てきました。⇒⇒⇒上桜城の戦い

「篠原長房は、上桜城の出丸的役割を果たしていた善入寺と東弾寺に1500の兵を集め、吉野川を挟んで対陣。」


これ。


さて、善入寺島(粟島)。

東西約6km、南北約1.2km。広さ約500haの、日本最大級の川中島。

かつては、約500戸・3000人余りが居住。

「八條宮」「浮島八幡宮」「戎社」「金毘羅宮」などの神社が鎮座。


今は橋がかかりますが、

「粟島渡し」は空海が吉野川を渡る時は必ずここを通ったとの伝承が残ります。


お遍路さんも、通ってます。



明治41年(1908年)吉野川改修工事。

大正4年、遊水池として全島買収。

全員移住。

現在は農地だけ。建造物は無く、無住地。


そんな善入寺島(粟島)に鎮座していたのが、浮島八幡宮。


【浮島八幡宮】

創建は白鳳二酉年(673)と伝わり、祭神は「天日鷲命」。

「『忌部神社』と称していたものが、中世武家時代になって八幡神社の信仰に政治的圧力で変えられた」とか。(阿波学会研究紀要「郷土研究発表会紀要第17号『川島町における氏神信仰と講』)


「麻植郡宮島村浮島八幡宮、当社は古くから忌部神社と申して来た所、天正中(1573―91年)に八幡と改め」とあります。
(『阿波国神社改帳』寛保年中(1741―43)に編纂)


「中世武家時代から徳川時代には、歴代の川島城主や領主稲田氏や地頭らが総鎮守神として崇敬していたことが寛永6年(1629)6月本殿再興の時の棟札を見ても明らか」(前述/阿波学会研究紀要)な、浮島八幡宮。


明治41年(1908)吉野川改修工事。


ものの見事に農地以外何もありません。


強制移転となった浮島八幡宮を中心に、「桑村の天神社、大字川島の春日神社等40数社を合祀して現在の川島町大字川島字城山195番地に境内を定め、社号を川島神社と改め、大正5年(1916)移転及び合祀の遷座祭」を執行。(『稿本川島町誌』)




浮島八幡宮や桑村の天神社、大字川島の春日神社等40数社を合祀して出来た川島神社ですから

祭神は、

《八幡神社》誉田別天皇(応神天皇)と息長足媛命(神功皇后)
《忌部神社》天日鷲命

など40余柱の神を合祀、になるわけです。


皆様仲良くお暮らしかしら?


まさに、ぎゅうぎゅう。


幻聴。

つづく。


参考文献

阿波学会研究紀要「郷土研究発表会紀要第17号『川島町における氏神信仰と講』

川島神社の現地説明板


川島神社
《住所》徳島県吉野川市川島町字城山195


川島神社の北側に広がる善入寺島の大きさをご確認くださいまし。


いつも応援いただきありがとうございます。
川島神社が浮島八幡宮や旧川島町内の40数社を合祀して出来たということは、氏子さんの数も多いということで。その数は580戸。これほどおいでなら、しばらくは安心ですね。八幡宮跡地はあるのか少し調べたところ、どうやら跡形もなく爆破されたようで。史跡として火薬庫跡が残るという不思議なことに。

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お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
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No title

こんばんは~凄いですね

住んでいる人がいなくなって農地(勤務先)になっちゃいましたか。
氏子さんの数が凄いから暫く安心かな^^

狛ちゃんも大事にされますね^^
ぽちぽちぽちーーー☆彡

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

やることがあらっぽいというか、いかにも明治らしいというか。
鎮座すること千年以上のお社だろうがかまやしねぇー感じが、イラッときます。

元のお社には代々の愛着があっても、真新しい所に同じ思いを抱くかどうか、ですよね。

祭礼も違うやろうし。

かくしてお社は廃れていきました、にならないよう祈るばかりです。
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