東林寺。讃岐藤原氏がやって来た脇町の歴史

こんにちは。


まぁるい狛犬さん、好き。

さて、本日は


東林寺。

一間一戸の鐘楼門で階上には銅鐘が吊るされた鐘撞き堂。
下層には屋根が無く香欄付きの回縁が付き、上層は入母屋造・本瓦葺。


寺伝によれば、東林寺は永正年中(1504~1521)に檀家脇氏の要請で照誉上人が開基した浄土宗のお寺。


【脇氏って誰だー】


讃岐(阿讃)山脈を挟んで、讃岐と美馬市脇町。

讃岐の代表的な国人は、讃岐氏、讃岐橘氏、讃岐藤原氏の3つの一族。

そのひとつ、讃岐藤原氏。

『鳥羽院の御宇に、中御門藤中納言家成卿の讃岐守たりし時、綾大領貞宣の女子を納(いれ)て、男子を産す。是を藤大夫章隆と云う。是より藤家を本領として、讃岐の藤家と言うなり。家禄は綾の所帯を請次来るなり。元暦年中に源平の争あり。藤家の氏族、平氏を捨て、鎌倉殿に候し、建武年中に足利将軍(尊氏)に属し、応仁の乱の時、細川管領勝元に随身し、三好天下を制する時は、三好家に属し(略)』(『南海通記』「香西伊賀守佳清伝」)


藤原家成を祖とする讃岐藤原氏の庶流で讃岐中部に勢力を持った香西氏。


どこにでも現れるイメージの藤原さんち。

とにかく、この讃岐藤原氏庶流の香西氏がこの土地へやって来て、脇氏を称します。

その脇氏が浄土僧の照誉上人を開山に請い一寺を建立。


虎渓山東林寺と名づけました。


【東林寺と脇町】

その後。


脇城のあるお山。虎伏山。

築城年代は定かではない脇城ですが、戦国時代の初期に「脇権守仲房」の館があったといわれます。

仲房の頃には、阿波守護・細川氏の被官であった三好氏の権勢が次第にこの脇氏の支配地へ及び、


仲房は、どこぞへ退去。(東林寺の鬼瓦くん)

脇城は天文2年(1533)に三好長慶が城を築いて三河守兼則が守り、弘治2年(1557)大和国より武田上野介信顕が入ります。


館跡推定地は、貞真寺から脇人神社の付近。

しかし、長宗我部軍により、脇城は落城。


武田上野介信顕親子は、


脇人神社の祭神として祀られています。


次いで脇町へ入ったのが、蜂須賀家筆頭家老の稲田植元。


本堂の再建がかなった、稲田家墓所のある貞真寺。

脇人神社、貞真寺、仲房館跡等は脇城の南西麓。

これに対して東林寺は南東麓にあり、門前町を形成しています(文政元年の脇町分間図)。



東林寺は、仲房が去った後も、三好長慶・武田信顕の庇護を受け、
藩政時代には稲田家四代植栄(たねひで)等により寺門隆盛。


この地域の民間信仰の中心として栄え、現在に至ります。


山門の二階は鐘楼。


どうやって鐘を突くのかな。


うふふふ。


いきなり讃岐藤原氏が出てきてしまいましたが。

讃岐藤原氏庶流で讃岐中部に勢力を持った香西氏の一派がここへやって来て脇氏を名乗り、館を構え、やがて三好長慶の勢力が及び、脇城から退去。

三好長慶により脇城は修築され、

武田信玄の異母弟の武田信顕が脇城に入るも長宗我部軍により落城。
その後、稲田氏が脇町を治めました。

この歴史をさくっと感じる事が出来る東林寺。

何となく感慨無量なのでした。


(脇人神社の狛犬)・・・そうね、肝心の庭園を見てないわねぇ。


東林寺
《住所》徳島県美馬市脇町字脇町1210




いつも応援いただきありがとうございます。
東林寺には、室町時代末期に作られた庭園があります。徳島市阿波国分寺庭園、美馬市願勝寺庭園・つるぎ町多聞寺庭園などと同様に県下でも古い庭園の一つだとか。春のお彼岸に訪問したので、ちょっと遠慮してしまいました。また行けばいいや。えへへ。

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No title

こんばんは~

一つの地域の歴史が凝縮したような場所なんですね。
知ってて訪れると感慨深いだろうなぁ

ところで鐘を鳴らすための紐・・・
引っ張るのには意外と力が要りそう^^

まぁるい小さな狛ちゃにぽちぽちぽちーーー☆彡

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

そうなんですよー。ぎゅぎゅっと凝縮。

庭園についての考察等を読むと、この東林寺が真言宗の寺院に囲まれた中でいかに成長していくかがよくわかるのですが、肝心の庭園を見てないので割愛しました。

また行かないと~。

室町時代末期の庭園、良さそうです。

鐘を鳴らす紐。

かなり大変そうですよね。

もしかして今流行りの、電動もにょもにょかなー?っと思ったんですが、手動式みたいです。
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