安楽寺(3)噛み噛みする鬼達と小笠原と三好長慶

こんにちは。


真っ赤な山門の安楽寺。


修復されて、鬼さんも若々しくなってます。



正元元年(1259)。
上総守護千葉常隆の孫・彦太郎常重が、阿波守護であった縁族(大おじ広常の女婿)の小笠原長清を頼って阿波へ。

長清の世話で安楽寺に入寺し、『浄土真宗安楽寺』と改めます。

長清の子長房から梵鐘と寺領100貫文の寄進を受けた安楽寺。

この小笠原家一派が細川家の家臣となり、三好を名乗り。


安楽寺から西側の吉野川北岸の河岸段丘上には、


小笠原氏が築き、三好長慶が生まれ育った芝生城や


小笠原氏が築いた重清城や


重清城築城の折りに勧請した重清八幡神社が並び、


重清城内には、小笠原神社が鎮座。

そんな安楽寺は、阿波の領主となった 細川・三好・蜂須賀の各大名から安堵され、強大な経済的基盤を持ちました。

永正12年(1515)の火災で伽藍・法宝物等ことごとく焼失しても、

「安楽寺文書」『三好千熊丸諸役免許状及び篠原長政添状』(永正17(1520)年)により、再び元の地に再建。


三好千熊丸と重臣・篠原長房のお手紙が効果てきめんでした。


建物自身は近代の再建ですが、いかにも浄土真宗らしい雰囲気です。


ピッチャー、りゅーくん阿~。


ピッチャー二人目、りゅーくん吽~。

二人がいるのは、


本堂正面向拝の、三間。

向かって右から


りゅーくん、鶴さん亀たん。


孔雀か鳳凰の夫婦と、ちびこいりゅーくん。


口から何か出てる亀たん。


ところで。

安楽寺には、平成8年(1996)4月に新築された能舞台があります。
住職さんの「昔から寺は中央と地方を結び、文化的素養も寺が取り次いでいた」との考えにより作られた舞台です。


(某能舞台)

能舞台は、奥行きは継ぎはぎしない一枚板なので、最近は入手が難しく、新築の舞台には滅多にお目にかかることが出来ません。

ありがたい事です。



何かが聞こえてきます。


ごめんくださいまし。


うふふ。かわいい。


りゅーくん、それ、宝珠よ。饅頭じゃないよー。


こーまちゃん♪


声の主、登場。


荒々しい彫りの、えーっと、どなた?

鬼さんでいいのかな。


(兵庫県篠山市の追入神社)

だんじりや神社で見かける「獅子噛み」は、魔除けの意味があるそうですが。

この鬼さん達のかみかみも同じなのかな。


美味しいなら、何よりです。


全てがおっきく立派な安楽寺でした。

おしまい。


安楽寺
《住所》徳島県美馬市美馬町宮西11


重清城(重清西小の北西)から、車で数分の距離です。


参考文献

徳島城博物館「世界遺産の至宝 本願寺展 地域展示解説シート」(執筆:徳島城博物館学芸員・須藤茂樹/資料提供:安楽寺・本願寺史料研究所)

興正寺HP「永正年間の興正寺」
http://blog.koshoji.or.jp/koshoji-shiwa/?paged=40


いつも応援いただきありがとうございます。
神社中心に巡る身には、お寺ではどうしたら失礼じゃないのかと暗中模索。本堂にお参りして、こそこそっとりゅーくんや鬼さんを眺めて退散しました。こちらの住職さんは、お寺案内のボランティアを立ち上げるなどとても積極的な活動をされています。現地でお話した方の中においでだったのかなー。皆様、寺町らぶ!!の素敵な方々でしたのよ。

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お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
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No title

こんばんは~

5年後に再建って早いですね^^

能舞台って一枚板なんですか?( ゚д゚)ンマッ!!
それを新しく作るなんて凄いですね。

ハムハムかむかむワールド楽しまして頂きました^^
ぽちぽちぽちーーー☆彡

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

にし阿波地域の浄土真宗の拠点としても重要だったのかな。
援助があってこそ素早い再建ですものね。

三好側としたら、小笠原氏との関わりなんかも頭にあったのかしら。

憶測ですが。

あ、能舞台。ごめんなさい、わかりにくいですよね。
画像を追加しました。

奥から手前にかけて、つぎはぎのない一枚板なんです。
途中に支える柱を作らず、板の厚みだけでもっているので、分厚くカットしないと折れちゃう。

だから、相当な太さと高さのある材木が必要になりますの。

国産、ないの。

さぞかし材木を探されたのではないかと思います。

はむはむかむかむワールド、楽しんでいただけて何よりです。
面白いなーっと興味を持っていただくのが一番嬉しいです。

千葉氏

こんばんは、いつも楽しく拝見させて頂いてをります。

千葉氏繋がりな話とは、今日は、奇遇ですね。

高槻所縁の偉人三好長慶の故郷に建つてゐるお寺、彫刻も見事で威風堂々したお寺ですね。

また、徳島に行つてみたくなりました。

橘右近大夫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

そうなんですよ。びっくりしました。
そちらの千葉さんは地味にこつこつと働きがあったのに、こちらはお寺。あ、地味なのは同じかしら?

徳島県のなかでも、にし阿波の面白さは群を抜いています。
お社にしても、何やら謎がありそうなものがいっぱい。

平家の隠れ里は有名ですが、あちこち調べると、そんなん新しいわねっまだまだだぜー!な感じです。

とても興味深い地域なので、距離はありますが高速で簡単に行けることもあり、晴れた日には徳島へ走ってしまいそうですのよー。

ぜひ、徳島へおでかけあそばせ~♪

安樂寺!

徳島は徳島城位しか見ていませんのでバックデートで拝読させて頂きました。
何時も素晴らしい眼目で見て記事にされており吃驚です。

四方様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

徳島県は、東部と西部ではまた趣が異なるようです。

吉野川沿いに西へ進みましたが、様々な時代の様々な史跡が点在しており、とても興味深い地域でしたよー。

あちこちの史跡をご存じの四方様におすすめの地域です。

お寺を訪れても、やはり動物ちゃん達に夢中になってしまい、私は何をしてるのやら、です。えへへ。
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つねまる

Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

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