西照神社の狛犬伝説。狼なんかに負けないぞっ

こんにちは。


大滝山山頂近くの西照神社。


本日はこの狛犬さんの伝説。


とある夏の夜。

山道で狼に襲われた親子がおりました。


命からがら西照神社境内の祠に逃げ込みます。


(特別出演・但馬の養父神社より、狛狼くん)

一匹の咆哮に群れ集まった数十匹の狼は猛り狂って激しく格子にぶつかったり噛み砕いたり。


恐怖のどん底。


何か聞こえましたよ。


まぁたいへんっ。


「阿讃の信者に大任を託されて神威の清浄を守る」狛犬さん。

背後から見ると、背骨が浮かび、髪がひと房だけ巻き、はねてます。


許すまじっ許すまじっ。


そうよっ。


どうするのだ。


ふむふむ。


ぎゃー。


うわー、痛そう。


ぱ、ぱんち?


お目目がキラーン。

鋭い犬歯のある吽ちゃんに比べ、阿ちゃんにはそれがありません。


怖いよー。


ち、ちょっと、狛ちゃん。


狼だってびっくりよ。


境内で何を~(T_T)


狼、退散。

かくて狛犬。

「なまじ神域を汚すものは何者たりとも許すまじとその決意と神通力を在り在りと見せつけたのである。

この狛犬は天保14年6月、心ある阿讃の信者によって神域の鬼魅(変化)を避ける事を託して奉献されたもので、其の狛犬また善くぞ是に応えたものである」(境内説明板より引用)


親子は無事。とーちゃん、活躍の場なし。

狛ちゃん、狼、襲ったでしょ。


こらー。


境内説明板では、この狛犬さんについて

邪心(鬼魅・伝説では狼)から人々の行手を守る存在と捉え、

「此処阿讃の霊峰大滝山の西照神社の狛犬は、汝が飛躍への架け橋となる不二の神なるものぞ。-合掌。」

と結んでいます。


狛犬さんは神様などを守護する「神獣」とされています。

が。

上記の伝説によって、西照神社の狛犬さんは「神」と崇められている、と。


かわいい神様です。

つづく。


西照神社
《住所》徳島県美馬市脇町西大谷672


脇町から国道193号を北上、夏子ダム南側より阿讃中央広域農道に入り、県道252号→県道106号。要所には「大滝山」「大滝寺」等の表示あり。


いつも応援いただきありがとうございます。
狼から親子と神域を守った狛犬さん。のほほんっとしたお顔の裏に「日本むかしばなし」的な物語を秘めていました。標高946mの大滝山山頂直下という山奥に鎮座する西照神社ですから、昔々は狼もいたことでしょうね。注連縄に囲まれ、近寄り難くなっているのは、ここでは神とされているからなんだなーと合点。

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狛犬さんの説明板は、続きを読む、をご覧ください。
西照神社境内説明板「西照神社の狛犬」

汝いま神と崇められる我が威容を静けく見てたもれ。
阿讃の信者に大任を託されて神威の清浄を守った我が姿を。
或流夏の夜の出来事である。物の怪を呼ぶかのようにシーンと静まった此の境内に不意に夜の静寂を破った狼の声。軈て血を見た一匹の咆哮に群れ集まった数十匹の狼は猛り狂って激しく格子にぶつかったり噛み砕いた。
山道で狼に襲われて生命からがら祠堂に逃げ込み死の恐怖にさらされながら怯えている親子に取って正に阿鼻叫喚。
今や格子が破られんとした其の時である。間一髪!!我が境内を血で汚されまいとしてか、この様子をじっと見つめていた狛犬の目が突然異様に輝いたと見るや電光石火の如く狼に襲いかかり瞬く間に追い払った。

なまじ神域を汚すものは何者たりとも許すまじとその決意と神通力を在り在りと見せつけたのである。
この狛犬は天保十四年六月心ある阿讃の信者によって神域の鬼魅(変化)を避ける事を託して奉献されたもので、其の狛犬また善くぞ是に応えたものである
人の無心の合掌を拝する狛犬もまた神である。
感侵されまいぞ。汝の行手を守る狛犬(理性)よ。其処に巣くう鬼魅(邪心)なるものに。
而して艱難辛苦、驥足を展ばし大いに鵬翼をひろげられよ。此処阿讃の霊峰大滝山の西照神社の狛犬は、汝が飛躍への架け橋となる不二の神なるものぞ。-合掌。
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非公開コメント

No title

こんにちは!

春の連休を利用して、大阪と京都に行っていました。
ついでに桜も・・・と欲張ったのですが、少し早かったようです。

狛犬さん、いざとなると、強いのですね(^_^;)

No title

こんにちは。お邪魔します。
わあ 頼もしい狛犬さんのおかげで親子とお社は狼から守られたんですね!
阿さんはパンチ👊で応戦。。す、すごいデス(#^^#)
そんな強い狛犬様、可愛らしいお顔の神様ですね。

先週は真田丸観れず~ やっと録画観ました💛んふッ

しずか様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あらー。こちらへおいでだったのですね。
きっとあちこち巡られたのでしょね。うふふ。記事、楽しみです。

こちらの狛犬さんは、たくますぃ~ようですよー。
普段はにひゃっと笑っていても、いざというときに頼りになる点がポイント高いですよねー。

うふふふ。

おきまちあき様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

んふっ。

声はぜひ、兼続様の美声で再生してください。

んふふっ。

能ある狛犬は、爪をむき出し。

ニホンオオカミって、小さいんですよ。意外と。
なので、こちらの狛犬ズのドスドスって足音を聞いただけで、びびったかもしれません。

でもー。
ただいまは、小顔の美声のお髭さんに、メロメロですわ。

No title

モノトーンの世界で本物の神を見た。

リアル「もののけ姫」か「日本昔話」ですね^^

境内説明板を市原悦子さんに読んでほしい^^

可愛い神獣にぽちぽちぽちーーー☆彡

No title

こんばんは。
実に興味深いお話ですね。お社の境内は、神様がおはします神聖な場所だと言ふのを改めて感じるお話ですね。

それにしても、深い霧ですね。神々しいと言ふか妖しいと言ふか、独特な雰囲気ですね。なんか出てきさうな感じが寫眞から感じられて、思はず後ろを振り向きさうになりました。

おや、狼かな。あゝ、酒のみのお出掛け好きなクロ猫でした。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

ほんまにモノトーンで、山の上のお社に来たなぁ~っと感慨無量。
あっけらかーんっとした晴天の下でお詣りするよりも、遥かに素晴らしかったです。

市原悦子さんの語りで、ぜひ聞きたいものですね。

狛犬さん、とてもオリジナリティーあふれる子達で、指先もお鼻の形もかわいくて仕方がなかったです。

橘右近大夫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

血で汚してはいけないという神獣ならではの使命感ですね。

守る、守護するとはいうものの、実際に守ったというお話は案外ないものです。

せっかく山登りしたので、この霧(雲が下りてきたと言うそうですね)の中での参拝はかえって本人は嬉しくて。
ほんとに気持ちがよかったです。

このような場所では、下手に人がいるよりは、いっそ誰もいない方がいいですね。

ぎゃ。狼!?

熊さんがいそうな雰囲気でしたが、ニホンオオカミなら会いたいですね。

酒のみのおでかけ好き、私も~\(^_^)/

酒がうまいときは全てが絶好調な時。
なんであんなに飲めるんですかねぇ。不思議ですわ、おほほほ。

No title

狛犬氏カッコいいなぁ。
電光石火とかすごく似合わないけどカッコいいなぁ。

邪心蹴散らす理性ってまたカッコいいなぁ。
うーん何かがシンクロした気がします。
狛犬氏に邪心蹴散らしてもらいたいです。
喰らいついてもいいよ。
なんかそんな気持ちになりましたなぁ。
さかした、狛犬氏にぱくりやられても文句言わない。

ほぼ毎日拝見させていただいてますが、今回の記事は呼ばれたような気が致します。

もの凄い狛犬の種類と形!

もの凄い狛犬といろんな形がありますね!吃驚です!
近澤豊明綾部資料館は3月31日付けで定年退職しました!残念です!

さかした様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

飄々とした顔つきの狛犬さんですが、実は・・・な内面がとてもいいなぁと思います。

呼ばれまして?

邪心蹴散らす理性というお話は初めて見ましたが、なるほどなるほどと思うところ、大ですね。

西照神社の狛犬さんに会うこと、徳島旅の大きな目的でもあり。
無論、お気軽に「狼を追い払った?すごーい」と考えていただけですが、目から鱗といいますか、そんな存在ってのもあるんだなーと。

四方様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

狛犬さん巡りをしているうちにいろいろな表情や姿の子達が増えました。

え。

あら、近澤館長、定年退職されたのですか!
それはとても残念です。非常勤でもいいので、ぜひ資料館にいて欲しい方ですよね。

残念だなぁ。

お知らせ下さりありがとうございました。
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Author:つねまる
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