藍住町の諏訪神社フロム信濃国。三好氏はどこから来た

こんにちは。


勝瑞城。

天文21年(1552)。阿波守護・細川持隆は、執事の三好義賢(後に実休)と対立して謀殺され、その後は戦国大名三好氏の居城として栄えます。


三好一族(之長・元長・義賢・長治達)の墓所。

この三好氏。

小笠原一族を称しています。

源頼朝により信濃守に任ぜられた加賀美遠光の次男・小笠原長清を祖とする小笠原氏。河内源氏。

この小笠原長清の孫・長房が承久3年(1221)の承久の乱の後、阿波国守護となります。

三好氏が小笠原氏末裔を称しているなら、三好氏のルーツは信濃国。

で。


おおお。信濃国のお社がー!

勝瑞城の南西、同じ藍住町内に鎮座。


境内にぶらんこや滑り台がある、「近所の神社」の風情。

いいなー。


ここから先で遊んだら叱られるんだよ。

よく祖母に言われたなぁ。神様のおうち、って。



【主祭神】建御名方命(たけみなかたのみこと)

【由緒】創立年代は不詳。

「古老の言によると。三好氏が細川氏に替わりて勝瑞の館に居を構えるに当たり、当社を信濃国諏訪神社より勧請創建したものであると伝えている。
明治初年に村社。

『阿波志』には『諏訪祠奥野村に在り』とあり又『寛保帳』には『奥野村諏訪大明神、別当奥野村観音寺』と記されている。」
(『徳島県神社誌』より)


天文21年(1552)に、阿波守護・細川持隆を三好義賢(後に実休)が謀殺し、勝瑞城館を拠点とした頃ですね。

信濃の諏訪神社(現在の諏訪大社)は、日本最古の神社の1つといわれるほど古くから存在し、『梁塵秘抄』に「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と謡われ、坂上田村麻呂が蝦夷征伐の際に戦勝祈願したと伝わるように「軍神」として崇敬されておりました。

よって、信濃国から来た小笠原氏の末裔を称する三好氏が勧請創建したのは、納得です。


小笠原氏は河内源氏なので八幡様じゃないの?とは思いますが、でも、ま、三好さんち好きなので、そうかそうかと思いつつお詣り。



拝殿の彫刻。

・・・あれ?


これは

讃岐の志度寺の海士の珠取り伝説ではございませんか?



乳の下をかき斬り体内に珠を隠した有り様そのもの。


龍が慌てて追いかけております。


海士の珠取り伝説と志度寺

こちら→→→「藤原房前母、珠を奪いに龍宮へ。能「海士」と法華経と志度寺」
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-709.html

続き→→→「乳の下をかき切り珠を押し籠めた房前の母。仕舞『玉之段』」
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-710.html



志度は遠いわ、ここは海辺じゃないわ、だいこんらん。

・・・ま、いっか。ふれきしぼーなのが、神社やし。


本殿に置いてあった瓦。

薙鎌は、諏訪大社より祭神を勧請する際に神霊が移されるもの。

全国の諏訪神社ではその薙鎌をご神体としています。


んふふ。

つづく。


諏訪神社

《住所》徳島県板野郡藍住町奥野字山畑148



いつも応援いただきありがとうございます。
なぜ勝瑞城館の近くではなく、少し離れた藍住町奥野の地に鎮座しているのかは、不明。神社境内に説明表示がなくて、いささか途方に暮れました。志度寺の海士のお話が拝殿の彫刻に描かれている理由はさっぱりわからず。

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No title

こんにちわ♪
海士の珠取り伝説・・・これまた初耳の伝説でした。ネットか何かで調べてみようと思います。
右側の鬼瓦が独特ですね。狛犬さんがくっついているのかな。それとも手前に狛犬さんいるのかな。

No title

伝承が途切れたのか、郷土史料のどこかに埋まってるのか、謎ですね(。-`ω-)ンー

ぷりん尻が気になる( *´艸`)

次回はステキな出会いがあるはず♪
ぽちぽちぽちーーー☆

No title

へええー
諏訪神社がこんな所に。

『おおお。信濃国のお社がー!』
これを見た途端、頭の中で「県歌 信濃の国」 が鳴り響いたわ(笑)

諏訪神社(大社) すごい影響力。
全国にあるんだものね。
もうすぐ御柱祭。
その話題が、毎日のように新聞に載ってますよ。

yuki様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

すみません、わかりにくくて。

記事中に海士の珠取り伝説の説明へリンク貼りました。

鬼瓦の手前に狛犬さんがおりまして。
飛び狛さんが多い中、なんかおじいちゃんみたいな子でしたのよ。

由緒も祭神もわかるものが現地になくて。
床下まで探索しましたわ。ほほほほほ。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

「徳島県神社誌」でこれ以上の記載がないので、お手上げです。
ええ、とってもマイナーなお社なのです。
でも素敵な空気感。よかったですよー。

万見仙千代様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

うふふふ。

おおおおー!?って浮き足立ちましたの。
ここでこれが来るかねー!?っと、「県歌 信濃の国」を歌い出す勢いで。(しなのぉーのくにはじっしゅーに・・・を、リピートonly)

徳島市の眉山麓に鎮座する諏訪神社は、狛犬さんが11組もいる狛犬天国でしたが、こちらは歴史を思いつつ感慨に浸ることができる、いいお社でした。

あ。御柱祭、もうすぐでしたね。

いいなぁ。いいなぁ。こちらでは全く記事になってないのでつまらないです。関連行事がいっぱいあるんでしょうね。いいなぁ。

藍住町

こんばんは。いつも楽しく拝見させて頂いてをります。

藍住町は何回か行つたことがあるのですが、あまり観光する時間が取れずにゐました。色々楽しいところがいつぱいあつたのですね。
海人の珠取り傳説の彫刻とは、あゝ、お参りしたかつたな。

ところで、三好氏は信濃守遠光の後裔だつたのですか、勉強不足で知りませんでした。頼朝から門葉扱ひされてゐてやうで、結構、吾妻鏡にでて來る人ですね。なるほど、勉強になりました。

橘右近大夫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

藍住町、かなり市街地化が進みつつあるようで、平均年齢がとても若い元気な町だそうですね。

ロードサイド店が多く、車がぶんぶん。賑やかでした。

勝瑞城館跡は現在も発掘調査を行っており、史跡公園として整備が進んでいます。
連絡すれば随時、調査地を見学出来るようです。

高槻の芥川城、河内の飯盛山城、堺の南宗寺、淡路島の洲本城、そして阿波の勝瑞城。

この三好ラインをゆっくり廻りたいなーと思っております。

諏訪神社、はっきりと剱と珠を持っているので、間違いないと思いますが、橘右近大夫様なら距離感がお分かりかと。

不思議なのですわ。


>ところで、三好氏は信濃守遠光の後裔だつたのですか、勉強不足で知りませんでした。頼朝から門葉扱ひされてゐてやうで、結構、吾妻鏡にでて來る人ですね。なるほど、勉強になりました。

ほほぉ。吾妻鏡に結構出てきますか。勉強不足は私の方です。
義時兄弟親子ばかり拾い読みしていてはいけませんねー。

頼朝の微妙な感覚、ほんと、面白いですね。

吉川弘文館の現代語訳版がお気楽に読めていいのですが、全巻揃えたらよんまんえん。

・・・えーん。
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