石の祠がいっぱい。多和八幡宮が式内社多和神社に変身

こんにちは。

讃岐の多和神社(志度)。


振り返れば海が見える素敵な場所。


ですが、おばはんには辛い。


狛ちゃんに笑われつつ、中へ。


ちょっと失礼。


あら。珍しくかわいい神馬さんです。


さあて。どっこいしょ。


参道の石段の途中に並ぶ石の祠。


土に埋もれかけてお気の毒です。


ずらーり。


無人ならいいのですが。


こちらは、別格なのかなー。


裏には池のようなものが。


これも別格なのかな。摂社かな。


こちらは大きな石の祠。


振り返ると、素敵な参道。


当地には、元々、連岳神社という小祠がありました。
祭神は大山咋命。

境内社「連岳神社」として残ります。

「連岳神社今在二寒川郡一在二多和神社域内一称二山。王権現一旧号連岳明神蓋是 」(『大日本史神祇志』)


そこへ、兵火に罹災(文明11年(1479))した志度寺から遷座。

時期は諸説あり。

①元和9年(1623)。by 志度寺住職圓養。
②寛永21年(1644)。by 高松藩主・松平賴重。志度寺造営時。

志度寺からここへ遷座した当時は、「多和八幡宮」と称していました。



讃岐国名勝図絵(嘉永7 《1854》年刊)のここ。


讃岐国名勝図絵にも「八幡宮」と記されています。


多和神社の拝殿。


祭神:速秋津姫命

①「社伝では、『神代のむかし、速秋津姫命が多和の郷に来たりまして、この水門は潮いと深くして我が心澄みと宣い、とどまり給う。去るに及んで土人大久支、子久支、古老に真澄の鏡を授け給いて、これを我が御魂と取り託して多和の水門を祓戸と定め、国人ここに集いて祓いせば、犯せる罪もおのずから失わせむ。また朝夕に沖行く五百船、千船を守らむと宣いき。ここにその御鏡を御霊代として多和大神と鎮めましき。』とあり、祓いの神として現在に至っています。」(現地説明板より)


速秋津姫命(はやあきつきひのみこと)は、

『古事記』では速秋津比古神・速秋津比売神。

イザナギ・イザナミから生まれた男女一対の神で、にこいちで「水戸(みなと)神」と称されます。

「水戸(みなと)神」はその名の通り、港(古代では河口)の神。

川に穢(けがれ)を流す意味から、祓除の神ともされますから、社伝はまるで教科書のような、よーでけたお話です。



さあ?どうでしょう。


【相殿の祭神】大鞆和氣命 帶仲津彦命 天照大日孁命 息長帶姫命 大雀命 倭武尊

②「相殿については、寛平元年己酉(889)冬12月に、大祝正六位讃岐朝臣春雄が神明の託宣によって前記六柱の神を勧請して多和八幡宮と称え、産土神として尊崇してきました。」(現地説明板より)


以上①②の由緒は、『讃岐國官社考證』に記されています。


ところが、だ。




明治になって、いきなり多和八幡宮は、



讃岐国式内社二十四座のひとつ、「式内社多和神社」を名乗るのです。

「式内社の多和神社」は、当時、前山に鎮座する多和神社でした。


讃岐国名勝図絵(嘉永7 《1854》年刊)の多和神社(前山)


はっきりと「延喜式内社」と明記されています。

今、私がいる「多和神社(志度)」とは場所も姿も異なります。


当時の宮司は、松岡調(しらべ)

高松藩藩士の次男として生まれ、国学等を学び、多和神社社家である松岡寛房の養子となり、多和神社の祀官から神主となった人物。

明治2年(1869)、高松藩の命により新政府の神仏分離令を実施するために讃岐国の寺社の実態調査を実施。

明治5年(1872)、金刀比羅宮の禰宜を兼務。

そして、多和神社の由緒を記した『讃岐國官社考證』の著者。


何やらきなくさいですねー。


狛ちゃん、ちがうから、それ。


つづく


いつも応援いただきありがとうございます。
様々な形の石の祠を見ることができて、面白いです。単純に屋根と壁だけのものもあり、柱や屋根の造りが精巧なものもあり。ひとつひとつ見るフリをして、こっそり休んでいたのは、内緒です。へへへ。

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ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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No title

こんにちは~♪
一か月が早くてもう2月に入りましたね(*^^*ゞ
今月もよろしくお願いします(^_-)-☆

No title

残り・・・半分以上ありそう^^;
仰角?勾配が凄くてシンドそうだ^^;

小さな祠、苔が帽子みたいで可愛らしいですね^^

お疲れさまでした。
麦の飲み物を飲んで一休みしてください^^

ぽちぽちぽちーーー☆

まり姫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

今月もよろしくお願い申し上げます。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

緑の中の参道をてくてくするのは気持ちいいですが、いかんせん正月太り。

階段でひっくり返りそうになりました。

石の祠、屋根の作りや柱と扉の形状が少しずつ違っていて面白いですね。

麦ジュースでかんぱーい♪
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