志度寺の由緒と、謎の石像集団

こんにちは。


四国八十八箇所霊場の第八十六番札所、志度寺。

詳名は補陀洛山清浄光院志度寺。
本尊は十一面観音。


寺伝では。

開創は、推古天皇33年(625)。

志度浦にたどり着いた霊木。



凡園子尼(おおしそのこに)がこの霊木で、十一面観音像(本尊)を彫り、精舎を建てたのが始まりとされます。

ちなみに。

推古天皇3年(595年)には、淡路島に大きな流木が漂着。


島の人が知らずに薪と共に竈で炊いたら、遠くまで良い香りを漂い。

推古天皇へ献上し、仏像となりました。

この辺りの海流には、素敵な木がどんぶらこっこしているのかしら。

さて志度寺。



龍王にとられた「面向不背の珠」を探して志度浦に来たのは、藤原不比等。

海人との間に、房前が誕生。



珠を取り戻したら我が子房前を不比等の後継者・大臣にすると不比等と約束し、命を捨ててそれを果たした海人の伝承。

ただの伝承かと思いきや、不比等・房前親子が志度寺に関わります。



天武天皇10年(681)。
藤原不比等、海士の墓を建立し、堂宇を増築。

「志度道場」と名付けます。


「学問の」道場です。

持統天皇7年(693)。
房前が、行基とともに堂宇を拡張。

母の供養の為に千基の石塔を建立。


海士の墓と法華経石塔。

その後繁栄するも、藤原氏の衰退と共に寺力は減退。
また、度重なる戦禍にも遭遇。

文禄4年(1595)に讃岐国17万1,800石で入封した生駒親正の支援を得て少し回復。

志度寺の説明板では、「『藤原氏末裔』生駒親正」とあり。


境内墓所に、「生駒親正の墓」があります。

生駒親正の墓所は他に、高松市の弘憲寺、京都市の妙心寺塔頭玉龍院。


本堂と太子堂。

仁王門と併せて国の重文。


太子堂の木鼻の龍さん。でかい。


たくますぃ~上半身です。


讃岐国名勝図絵(嘉永7 《1854》年刊)の志度寺。

現在もほぼこの図絵の伽藍配置です。

ただ、ですな。植栽が多くて森のようになっていたり、「工事中」でごちゃっとしてまして。


調べてみたら、どうも「工事中」が長く続いているようで。

少しずつ直しているのかな。お寺の維持もたいへん。


本堂には十一面観音様。


あれ?


なんといっていいのやら。


この方々はここにいて正解なのか、工事完了待ちなのか。


一人ずつ姿の違う、きれいな像です。


なんだろうなぁ。

皆で説法を聞いている光景、を表しているのかどうなのか。

ちょいともやもやした気分なのでした。


志度寺
《住所》香川県さぬき市志度1102



ふたつ西側の駅は、「房前」なりぃ~★



いつも応援いただきありがとうございます。
曲水式庭園(室町時代。四国管領の細川氏による造営)も荒れ気味でして。四国八十八箇所霊場のお寺でも、維持していくのは大変なんでしょうね。お寺の方の苦労は予想以上なんだろうなぁと余計なお世話な事を考えながらお参りしました。

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ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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No title

たくましいですね( *´艸`)

石仏さま・・・(。-`ω-)ンー
屋外に放置?配置してたわりに綺麗だし殆ど劣化もしてないから、元は違う場所に安置されてたとか?想像だけど。

どの仏さまも優しい表情で和みます^^
ぽちぽちぽちーーー☆

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

上半身がにょきーっと生えたような龍さん。
なーにがくっついているんだー?っと思ったら、龍さん。
いやぁ、びっくりしました。

石像ですが、屋内にいたのかなぁ?と思うほど、確かにきれいでした。
本堂裏の寒い寒い場所なので、お気の毒です。

ひとりひとり優しいお顔ですね。
私もこんな表情になりたいですわ。おほほほ。
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