新井神社と山王権現。猿が残った神仏分離

こんにちは。


丹波国氷上郡式内社十七座の一座、新井神社。

欽明天皇の頃(6世紀半ば)の創立と伝わります。


天正7年(1579)の明智光秀による第二次丹波攻略の時に。

高見城攻めの類焼により焼失。


元の鎮座地より移動し、再建したのが現存する社殿。



【祭神】高皇産靈神(たかみむすびのかみ)

「『古事記』では高御産巣日神、『日本書紀』では高皇産霊尊と書かれる神。

天地開闢の時、最初にアメノミナカヌシが現れ、その次にカミムスビと共に高天原に出現した(『古事記』)とされる、いわゆる『造化三神』。」(wikipediaより)

・・・なんだかよくわからないです。


そんな神様が祀られているお社に、なぜ、おさる?

それは。

寛文年間(1661~1673年)に比叡山延暦寺の守護神「日吉神社」の分霊を迎えたため。



日吉神社は俗に「山王権現」とも呼ばれ、山王の使者はお猿さん。


ここは、ちっちゃな三猿ですが、神殿狛犬ならぬ神殿お猿さんが構えています。


構えてください。ねぇ。ももまん~♪は、置いといて。


やがて、

文政時代(1818~1830年)になると神宮寺の名称「日吉山王鎮護寺」と呼ばれ、社僧が主体となり、地域の崇敬を集めます。

これは、明治の「神仏分離」まで続きました。

神仏分離令により、神社が神宮寺より独立。


式内社「新井神社」の名称を復活させます。

この時に祭神も、高皇産靈神に戻ったのかしら。
(日吉神社の祭神は山王権現で、延暦寺の鎮守神)

そして、お猿だけ残った、と。


明治6年10月村社。
明治37年4月13日、「境外上地林」弐反四畝廿五歩を境内に編入。


「上知令」については、こちら

→→→→「神仏分離と社寺上知令でずたぼろ」
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-445.html

実例

→→→→但馬妙見日光院のリベンジ。全ては裁判で明らかに

http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-454.html


大正14年7月31日、兵庫県幣帛料供進指定。

同15年5月郷社昇格。式内社の確認を得て、大新屋四箇の庄五箇村(大新屋・田路・鴨野・挙田+北山村)の産土神に。


境内社。1、2。


これも、境内社。3。


三柱。4、5、6。

【境内社】
稲荷神社・八幡神社・日枝神社・愛宕神社・風天神社・石見神社 

誰がどちらかわからなかったけれど、数は合う。



本殿は建物の造りから、江戸時代中期のものと推定されており、
兵庫県指定文化財となっています。


本殿の外回りや、他の建物は黒っぽくなっています。


お詣りする位置には、丹波地域で見かける扇形の石。


壁一面の巨大な絵の額。


自力で脱出してください。


左右から「ぺたん」っと挟まれたような龍。


苔むした境内と、茅葺の本殿。



ちなみに、お向かいには、


當勝稲荷さん。

と、


再現不可能な宝篋印塔。


パーツが揃えばこうなる。(名月姫の宝篋印塔)

その横は、


もしゃもしゃ狛犬さんがいる、


石見神社です。


「石見神社と狛犬」について

→→→→「石見神社」のもしゃもしゃ狛犬
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-511.html



ご近所付き合いは大事。


とても気持ちよく散策出来た素敵なお社でした。


はいはい、にぃ~神社ね。


新井神社

《住所》兵庫県丹波市柏原町大新屋514-1 





参考サイト

新井自治協議会
http://www.niinosato.jp/akimaturi/akimaturi.html#ni-j

新井神社・現地説明板


いつも応援いただきありがとうございます。
境内全体を見ると、昔、神宮寺の建物があったのかな?と思う場所があります。お猿がいるのに日吉神社ではない。祭神も違う。おかしいなぁー?っととても不思議だったので、現地説明板で由緒を見て納得。神仏分離令によるねじれ現象といいますか、おかしな事になってしまって。せっかく中井権次正貞が素敵なお猿さんを作り上げたのにね。

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ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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No title

本堂の枯れ具合、苔てっしゅがステキ 
萌え・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・

ちっさいサルさん、つんつん押したらポトっと手のひらに落ちて持ちかえr・・・・・・(._+ )☆\(-.-メ)ヤメイ!

こういう捩れ現象を見ると、つい夢中で調べちゃったりしませんか^^

なかなか「真実は一つ」って訳に行かないのが歴史の面白さだと思う^^

ぽちぽちぽちーーー☆

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

大新屋、という土地へ行くのが目的だったので、ノーマーク。
こんな苔てっしゅなお社に出会えてびっくりしました。

猿がいて狛ちゃんがいないから、てっきり日吉さんなんだと思ったら違うし。

歴史って人によっていろんな見方があるので楽しいですね。

というより、あっちこっちへ行き過ぎて、調べるのが追い付かず、書いては忘れ、忘れては調べ直し。

おとなしく冬ごもりしろ、わたし!
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