聖書に定めがないクリスマスの日付。顕現節と降誕節と冬至

こんにちは。



カトリック教会では、クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、クリスマスを準備する期間に入ります。

この期間を「待降節」と呼んでいます。


イエスの誕生日・クリスマス(降誕祭)当日の前後にはそれぞれ「待降節」と「降誕節」があります。

待降節は、読んで字のごとし。降誕を待つ期間。

クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日(日本では11月30日間近の土曜の夜から)から始まる準備期間。


【クリスマス(降誕祭)の日付特定】



しかし、12月25日がイエスの誕生日とは、聖書には書かれておらず。

「パウロ六世ホールにおける教皇ベネディクト16世の206回目の一般謁見演説」より引用すると

「実際、教会の典礼暦年は、初めからキリストの誕生から出発したのではなく、キリストの復活への信仰から発展してきました。
そのため、キリスト教のもっとも古い祭日は、降誕祭ではなく復活祭です。キリストの復活こそがキリスト教信仰の基盤であり、これが福音の告知の土台となって、教会を生み出しました。

ですから、キリスト者であるとは、復活の姿に従って生き、新しいいのちにあずかることです。この新しいいのちは、洗礼から始まり、わたしたちが罪に死んで、神とともに生きることを可能にします(ローマ6・4参照)。」



カトリックで一番重要な祭日、復活祭。

周知の通り、イエスは十字架に架けられて死亡。
3日後、父なる神によって復活します。


この復活の日を祝うのが、復活祭。

「キリストの復活こそがキリスト教信仰の基盤」なので、お誕生日よりもまずこの日を祝った、と。


イースター・エッグ、見たことありませんか?(wikipediaより)


「イエスが12月25日に生まれたとはっきり述べた最初の人は、ローマのヒッポリュトス(Hippolytos 170以前-235年)です。
ヒッポリュトスは204年頃著された『ダニエル書注解』(Commentarii in Danielem)の中でそう書いています。」
(中略)

「 キリスト教の中で降誕祭が決定的な形をとったのは4世紀です。
この頃、降誕祭はローマの『不滅の太陽(Sol invictus)』の祭に取って代わったからです。こうしてキリストの誕生は、悪と罪の闇に対するまことの光の勝利であることがはっきりと表されました。」


(同上、教皇ベネディクト16世の206回目の一般謁見演説より)


古代ローマ暦では12月25日が冬至で、これを「太陽誕生の日」、『不滅の太陽(Sol invictus)』の祭として祝っていました。
そこで、教会はこの習慣に合わせて、この日をイエスの誕生日として祝うようになったとされます(有力説)。


【降誕節と顕現節】

イエスの誕生日を祝うクリスマス(降誕祭)の後の数日間はなんだ?



東方の三人の博士は、イエスの誕生時にはまだ「ベツレヘムの星」に導かれて旅の最中。



途中でヘロデ王に「ユダヤの王はどこでせう?」と聞くおっちょこちょいな三人組。
これを聞き、自分以外の王が生まれたのかとヘロデ王があせり、ベツレヘム中の2歳以下の男子が皆殺しになってしまいます。


彼等がたどり着くまで数日。


1月6日。やっと到着。



東方の三人の博士がベツレヘムのイエスに、乳香、沈薬、黄金を捧げたときをもって「イエスが公に現れ」たとされます。

つまり「主の公現」の日。

これを記念して1月6日を「顕現日(節)」(エピファニー)といいます。


救世主が現れ、世界に救いがもたらされたことを感謝する期間「降誕祭」(12月24日日没後)から「顕現日(節)」前日までが「降誕節」です。


なので正式にはクリスマスツリーは、1月6日の「顕現日(節)」が過ぎてから片付けるそうな。


ではなぜ、聖書に日付も明記されていない誕生日を祝うのか。

前述したように、「キリストの復活こそがキリスト教信仰の基盤」。

復活するには、まず生まれてこないといけません。

人々が待ち望んでいた真の救い主「キリスト」が、ついに我々の間に生まれたことを祝う感謝の祭が「クリスマス」。


お釈迦様の誕生日もお祝いするものね(暴走)。


では、クリスマスなので「きよしこの夜」でも歌いましょ。

はい♪


Silent night, holy night!

「きよしこの夜」

All is calm, all is bright

「星はひかり」

ユダヤの王が生まれるのよ、とのお告げを受けた東方の三人の博士をベツレヘムのイエスのもとまで導く星。

Round yon Virgin, Mother and Child

「救いの御子は」

Holy infant so tender and mild

「御母の胸に」

Sleep in heavenly peace

「眠り給う」

Sleep in heavenly peace

「夢安く」

Silent night, holy night!

「きよしこの夜」

Shepherds quake at the sight

「御告げ受けし」

Glories stream from heaven afar

「牧人たちは」

イエスの降誕を天使が羊飼いにお知らせ(ルカによる福音書)。
羊飼い(イエスや聖職者)は羊(信徒)を導くもの。

Heavenly hosts sing Alleluia

「御子の御前に」

Christ the Savior is born!

「ぬかづきぬ」

Christ the Savior is born

「かしこみて」


小難しいことはさておき。


めりぃくりすますぅ~(*^▽^)/★*☆♪


参考文献

「2009.12.23/パウロ六世ホール/教皇ベネディクト16世の206回目の一般謁見演説」
(カトリック中央協議会 司教協議会秘書室研究企画訳/2009.12.24)

http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message469.htm


いつも応援いただきありがとうございます。今年はえらく生ぬるい気温のクリスマスイブになりました。ダウンが暑かったです。これからはこんな気温が普通になっていくのかなぁ。クリスマスの日付の特定については諸説あるようですが、教皇ベネディクト16世の言葉を引用して、有力説とされる冬至起源をご紹介しました。冬至が太陽が誕生する日と見るなんて、面白いです。さぁて、今日こそは美味しいケーキを食べるぞぉー!
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ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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No title

こんにちは。お邪魔します。
昨夜は美味しいケーキ召し上がったのでしょうか?

遅くなりましたが 
Merry Christmas!! です🎄☆彡

ツリーは1月6日まで飾っててOKなんですね(*^^*)
(うちは飾ってませんが~~(^^ゞ)
今宵もつねまる様にとってステキな夜となりますよう。

おきまちあき様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

くりくりめりぃ~(*^▽^)/★*☆♪

昨夜はねぇ、粗食でしたの。あ、ワインは飲みました。ぐびっとなー。
ダメなの。ボトルを空けてしまうから。うう。

ツリーを1月6日まで飾っていていい、にしても、鏡餅の横にツリーは置けないですよねぇ。

なんてだらしないっ!っと思われちゃう~( ノД`)…

おきまちあき様に、ステキなクリスマスでありますように。
飲みすぎちゅーい。むふ。

メリークリスマス

こんばんは!

日本は本当不思議な国ですね。
最近では、ハロウィンに続き、イースターも春のイベント化していますよね。宗教に関係なく何でも取り入れる寛容な国ですね(#^.^#)
私の英語教室でも、イースター・エッグを作ったり、カラフルポップコーンを作ったりして遊びますよ。

しずか様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

しずか様の英語教室、楽しそうですね~(*^_^*)

イースター・エッグは、幼稚園の頃、あちこちに先生が隠したものを探すのがとても楽しかった覚えがあります。

卵にお絵描きするのも楽しいですね。

カラフルポップコーンなんて作るんですか♪
どんなものなのかしら。いいなー、楽しそうだなー。

ハロウィンは、完全にお祭りとして周知されましたねー。
昔は「変なのぉ~」っと思いましたが、どことなく神社の子供のお祭りにも似ている気がします。

No title

乳香・・・クレオパトラが風呂で使ってたイメージ^^

没薬・・・毒薬だと思ってた←おぃ

黄金・・・さすがに勘違いしようがない(笑


子供の頃、星座や神話(ギリシャも日本も)とかが好きで、
いつも本(子供向け)を読んでたせいか、いろいろと記憶が混ざってたみたいです^^;
つまるところ、それっきり勉強し直していない証拠の勘違い(自爆

クリスマスに読んでたら、もっとムード満点だったんだけど、引越しで読むのが遅くなってすいません^^

めりめりくりりん~~ぽちぽちぽち☆

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

乳香、没薬が高価なものだったので、黄金はかすむ。らしい。
劇にしたとき、大判小判にしたら、さすがにそれはないですよ、っと神父様からのご注意が。おほほほ。

いいんだよ、わかりやすいから、っとは言えず。

飼い葉桶に寝かされた、ってとこがポイントらしいです。
天上天下何とか、な方と違い、生まれた時は普通の人と同じってことで。
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つねまる

Author:つねまる
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古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

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