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日高のサラブレッドと稲田家家臣団の開拓。

こんにちは。


北海道の日高といえば、競争馬サラブレッドの産地。


数々の有名馬が生育される牧場が連なります。

「地場産業の振興ということで、役場の職員の机の上に競馬新聞が置いてあっても上司から咎められないというような町です。馬券の発売場も町の中にあります。」(「稲田家臣団の静内郡移住について」講演資料より)


さて。



明治4年5月に静内へ上陸した、稲田家家臣団の移住第一陣。



持参した大量の家財道具や冬用の衣類や布団を火事で焼失し



後続の移民団を乗せた平運丸が、紀州の周参見(すさみ)で座礁。

死者多数を出し、稲田家家宝が海の底に沈み。



それでも、背水の陣で挑む開拓を止めることはできません。

驚くことに、上陸した4か月後の9月には、
淡路島の洲本時代の学校「益習館」を、静内でも開校。

建物は、頓成寺。

稲田家移住前の静内は、増上寺が領有していたので建てられていたお寺です。

明治維新時、稲田家主従は「勤皇派」。
明治政府のスローガン「王政復古」。

稲田家主従は神道であって、葬儀も神式。
「お寺はいらない」(『北海道移住回顧録』)のでした。


全て人力で、木の根を起こし、道路を作り、開墾。

こんな大変な時に邪魔するのは、


おんまさん。



ぱっかぱっかと走り回り、苦労して耕した畑を荒らしてしまうので。


確保。

まとめてひとつの牧場に入れていたところへ出来たのが、

開拓使の新冠牧場。

これが後に、宮内省の御料牧場になります。



国が資金を投入して外国から優れた種馬を仕入れ、
馬の品種改良に努めました。

現在の日高地域が、競争馬の産地となった背景。

それが、御料牧場だったのでした。



宮内省の御料牧場ともなれば、政府の高官や皇室の方々も視察に来ます。

歓迎しなくっちゃー。

と、作ったのが、桜の名所「二十間道路の桜並木」。


桜の季節じゃないもので。おほほ。

現在の静内は、商業、漁業、農業等色々な産業がありますが、
なんといっても競争馬の産地。

よもや、邪魔な馬を集めてできた牧場がこうなるとは。


まさに、捨てる神あれば拾う神あり。


背水の陣で開拓に挑んだ稲田家家臣団。

彼等が北海道開拓の礎とも言われる訳は、一番最初に着手したからではなく、時代背景にあります。


1800年代半ば頃より南下してきたロシアに対し、江戸幕府も明治新政府も、
北海道の開拓を早急に行い、日本を防衛する事が急務であると認識しています。

明治新政府は、1869年7月に蝦夷地を分割して各藩に支配させる「分領支配」政策を決定。

しかし、財政上や気候の問題等で支配地を返上する藩が相次ぎ、
大部分が離脱。

1871年、廃藩置県実施。事実上の分領支配政策の廃止。

結局、この分領支配政策のもとで実績を上げたのは、
維新の動乱により苦境に陥っていた、

仙台藩・斗南藩(旧会津藩)・稲田家家臣団等

に過ぎなかったのでした。


稲田家主従、よく頑張りました。

「庚午事変」により、結果的に徳島藩蜂須賀家とは袂を分った筆頭家老の稲田家ですが、元々の所領は阿波の脇町。

阿波徳島といえば、江戸時代に日本を席巻した産業があります。

では、徳島市諏訪神社の狛犬さん達に紹介してもらいましょ。


わわわわ~♪


あ~いぃ~♪あ~いぃ~♪あぁ~~ぃ~~~♪

歌うのは、「あい」。

そう、・・・藍。

蜂須賀氏の阿波入部以降、徳島藩の保護奨励策によって「阿波藍」は、1700年代には日本市場を支配するほどに隆盛。

稲田家家臣団は、開拓にあたり、藍の栽培にも着手します。

これが後々の徳島からの大量移民に繋がります。


※思いっきりわたくしごとですが。


稲田家家臣団の開拓を、本藩・徳島藩の人々はどう思ったのかなぁ。

静内、新冠辺りは、稲田家に領有が移る前は、増上寺と本藩・徳島藩蜂須賀家の領有地だったわけですし。

蜂須賀はっちーと同じ愛知県出身者としては、フクザツで。
無論、無理で馬鹿な事は百も承知。


三重県尾鷲市で、きしめんを食べるという訳のわからん事をしでかすぐらいに、愛知県が好きです。

生まれ育った土地から離れると、尚更地元愛が増しますね。


次は、稲田家主従の故郷への思いが伝わったお話と、徳島のお話。


とあるお社のおんまさんに戻って

つづく。


※画像の馬は、川湯温泉近くの観光牧場のおんまさんなので、競争馬ではありません。


参考文献

徳島県立文書館
http://www.archiv.tokushima-ec.ed.jp/exhibition/k_020/04.htm

『北海道開拓と徳島の人びと』(徳島県立文書館/文書館開館十周年記念特別展)

『移住顛末』(稲田邦衛)
『北海道移住回顧録』(静内郷土史研究会・編)

洲本市郷土史料館、館内配布資料「庚午事変」


いつも応援いただきありがとうございます。日高といえば?競争馬!な、基幹産業であるおんまさん。ここのサラブレッドは大切な商品なので、神経質な馬を驚かさないように見学コースは決められています。日高山脈を借景に目の前に広がる牧場は見事。元御料牧場へ続く二十間道路の桜並木、いつか見に行きたいです。まーーーっすぐの道路と咲き誇る桜。きっとおばちゃんは泣いちゃうわ。
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No title

こんにちわ。

きしめん、おいしそうです。私も愛知、三重県にはお仕事でしばらく住んでいたので懐かしいです。

kame-naoki様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あら。愛知と三重にお仕事でしばらくお住まいだったのですか♪

きゃっ。嬉しい♪

きしめんは、一本ずつぺたぺたと食べるのが好きなんですが、
お外ではできず、お上品に、ぺたぺたと。

うふふ。

味噌煮込みうどんを、きしめんで作ったのもまた、美味しいです。
きしめん、ばんざーい。
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古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

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