金剛三昧院の国宝多宝塔と重文の経蔵。高野山の国宝建造物は二件だけ

こんにちは。


お邪魔します。


だれ。


金剛三昧院・本坊。


1211年/建暦元年。
源頼朝の菩提を弔うために、北条政子の発願により創建。
当初は「禅定院」と称す。
落慶法会には、栄西(臨済宗)を請じ入れ、開山第一世とする。

1219年/承久元年。
三代将軍実朝の遺骨を納め、禅定院を金剛三昧院と改称。
初代住持は退耕行勇(たいこうぎょうゆう)。
以後将軍家の菩提寺として信仰される。

1223年/貞応2年。
北条政子が禅定如実として入道。戒師は退耕行勇。
頼朝と実朝の菩提を弔うため、大日堂・観音堂・東西二基の多宝塔・護摩堂二宇・経蔵・僧堂など、一大伽藍を造営。
建立奉行は葛山景倫(願性)と安達景盛。

(以上『金剛三昧院HP』より抜粋・引用)



本堂、行方不明。

あった。


金剛三昧院・本堂。


樹齢450年とも言われる石楠花(しゃくなげ)。

5月上旬に華やかに咲き誇るらしいです。きれいだろうなー。

で。視線をずいーっと左へ移すと。


もっしゃ~。


今日は、1223年/貞応2年に、北条政子が頼朝と実朝の菩提を弔うため、禅定院を拡大し金剛三昧院と改め、造営した一大伽藍のうち、現存する多宝塔と経蔵をご紹介。



金剛三昧院・経蔵。建立は1223年/貞応2年頃。(重文)

「経蔵とは、仏教建築の書庫、倉庫のひとつ。
経典や版木の保管のための建造物で、定められた建築形式はありません。」



「金剛三昧院の経蔵の建築様式は、東大寺正倉院などと同じ校倉造。
鎌倉時代初期の校倉造りの建立物としては現存状態が非常によく、重要文化財に指定されています。

内部には『高野版』と呼ばれる経典が書かれた版木が、500枚以上収められています。」

(以上『金剛三昧院HP』より抜粋・引用)



この経蔵に納められた「高野版」の摺本を用いた南山教学の中心地として、金剛三昧院は栄えました。


入口に注連縄。


経蔵横に、ぶっとい木。注連縄は綱引きの綱サイズ。


経蔵と比べたら太さが伝わるかしら。


樹齢400年とも言われる杉。

根元は3本、上の方で6本に分かれるので「六本杉」。別名「毘張杉」。


表門の


「毘張尊」

これは、金剛三昧院の守り神である毘張尊師。


にゃんと、天狗様。(画像は丹波市の兵主神社絵馬殿)

毘張尊師は火災や盗難除けの神様としても有名で、毎年10月10日前後にお祭りする大般若転読法要を修しています。(『金剛三昧院HP』より)


その天狗様「毘張尊師」がこの杉に舞い降りたことから、「毘張杉」。

巨木ですが、とっても元気です。


金剛三昧院・国宝の多宝塔。

高野山山内の寺院は123、宿坊は現在53(『高野山』平成19年改訂版による)。

山上のためしばしば落雷による火災が発生し、創建当時の建物は数少ないため、寺院建築物の国宝指定件数は2件、重文は8件。

国宝2件は、この金剛三昧院多宝塔と、壇上伽藍の不動堂です。


建立は1223年/貞応2年。

高野山で現在残っている、最も古い建立物。



また多宝塔としても、滋賀県大津市の石山寺に次いで二番目に古いものです。



「多宝塔とは、仏教建築の仏塔のひとつです。
一般的に裳階(もこし)と呼ばれる、本来の屋根の下に、もう一重屋根を重ねる建築様式で、二層になっているように見えます。そのため外観は二階建に見られますが、実際は一階建です。

高さはおよそ15m。屋根の一辺はおよそ9m。」(『金剛三昧院HP』より)



「多宝塔の内部は須弥壇(しゅみだん)と言われる壇が設けられており、その前には仏師運慶作と伝えられる重要文化財に指定されている秘仏、五智如来(ごちにょらい)像が安置されています。

建立当時の朱色がほのかに残り、裳階上の白い円形部分との色合いが、背後に深々と広がる杉木立と合わさり、雄大な景観を呈しています。」(『金剛三昧院HP』より)


入口に注連縄。

どっこいしょ。


床下基礎。修理の跡がちらほら。

私、基礎を覗き込むの、好き。


よくこんなの組み立てたものだわぁ。すごいわぁ。


あれれ?余っちゃったよー、とか、ないのかな。


・・・暑いよー。標高850mなんて嘘だー。


平成24年秋から冬にかけて檜皮の葺替えを行ったそうなので、とてもきれいでした。


そうね、考えとく。


以上、金剛三昧院でした。おしまい。



金剛三昧院
《住所》和歌山県伊都郡高野山425番地

参考文献
『高野山』(製作協力/総本山金剛峯寺・(財)高野山文化財保存会、発行/株式会社高野山出版社)

金剛三昧院HP
http://www.kongosanmaiin.or.jp/


いつも応援いただきありがとうございます。はああ。北条政子が好きなもので、あれこれ考えたりして、久々にじんわりするお寺でした。頼朝・実朝の菩提を弔うために建立させながらも、政子は女人禁制のためこの伽藍を目にすることはなかったでしょう。高野山の女人禁制が解かれたのは明治になってからです。
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No title

こんばんは~♪
いつもありがとうございます(*^_^*)
カメラを変えられましたか~?
それとも画像ソフトのせいかな(・・?
とても鮮やかですね(^_-)-☆
お地蔵さんが可愛いですー(。^p〇q^。)プッ

No title

しめなわって読むのですか?
そのまま読んでいたのでどういう意味か
検索かけました(笑)
ありがとうございます。
恥ずかしいけれども勉強になりましたヽ(*´∇`)ノ

まり姫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あれれー?

カメラもソフトも不変なので、きっとお天気のおかげなのかなー。
たまには、きれいに。へへへへ。
風雨に負けず、汗にまみれ、ゴツンガツンと落下し蹴飛ばされる。それでも頑丈な防水防塵コンデジしか使えないものでー。ほほ。

虫がレンズにつきまとうので、虫のどアップが何枚か。

お地蔵さん、1円玉フリークのようでした。

ミント様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あ、しめなわ、です。すみません。
入力して変換ポチすると一瞬で漢字になるので、漢字書き取りテストは無理ー。

地域によっていろいろな形があるので、結構面白いです。
中には鳥居が倒れそうなデカさのものもー。キケンキケン。

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No title

こんばんは。

7年前に高野山方面の旅行をしましたが、金剛三昧院には行かずじまいでした。なかなかいい雰囲気のお寺ですね。

この旅行では長保寺、道成寺、金剛峰寺を周っているのですが、あまり記憶に残っていません。

ブログを書き始める前はただ訪問したというだけの旅行でしたが、何かを書き残すつもりで行くか行かないかで、旅行の仕方が随分変わりました。写真の撮り方も随分こだわるようになりました。

いずれ和歌山も訪れたいです。

しばやん様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
酷暑も少しは落ち着いたかと思いきや、今日も暑かったですね。

金剛三昧院は、表通りから少し入っており、火災から免れたので、建造物が創建当時のままなのがとても良かったです。

緑に染まる社殿、素晴らしかったです。

おっしゃる通り、ブログを始めて訪問の仕方が変わりました。
気分転換のドライブで気ままに走り回るのは変わりませんが、どうしたらこの感動が伝わるのかなー?と、四苦八苦です。

特に、偶然出会ったものたちは、驚きと感動で同じ対象ばかり撮影したり。

しばやん様の美しい画像を拝見して、これはほんとに同じとこかしら?と手元の画像とにらめっこです。

ぜひ、和歌山へお出かけ下さいませ。
どんなところを訪問されるのか、楽しみにしております。

No title

>だれ。

一縁玉の旅ガラスでござんす(*´ー`)

毘帳・・びちょうなんだ・・・
ビバリ・・っとテンション高そうな読み方してもうた・・・,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!

経蔵って決まった建築様式ないとな( ゚д゚)ンマッ!!
なんかあるかと何となく思ってた^^;
てか緑もしゃーで、ぶんぶんぶん蚊(か)が・・・危険そう^^;

おお~多宝塔~ガンダーラちっく(?)でカッコいい!

ぽちぽちぽちーーー☆

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

んふふ。びちょう、らしいです。しかも天狗様。
火伏せの天狗ってのが不思議で。天狗のうちわでさらに火勢が増しそうですが、このかたは消してしまうんでしょうねー。

経蔵、言われてみれば様々な形がありますね。
こちらは鎌倉時代の校倉造、てとこがポイントなのですが、紙のお経ではなく版木ってのも面白かったです。

あ。そういえば、熊野新宮大社にもあったような。版木。

多宝塔、異国風ですな。この形、好きです。
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