妙法山阿弥陀寺。死者と繋がる絶景の古寺

こんにちは。


熊野那智大社から


お不動様に応援してもらいつつ


那智山スカイラインを走り


熊野灘を見下ろす妙法山の山頂付近に建つのは


妙法山阿弥陀寺。





先を急ぎましょう。


熊野大鳥居門。これは、妙法山の山門。

鳥居だー。なぜだー。

「山の中に造られた古いお寺の山門は鳥居になっている事が時々あります。それは、新しく仏様をまつるお寺を造る時、そのお山に元からいらっしゃる神様に敬意を払いご加護を頂く為だと言われています。

また古いお寺によくあるようにこの山門も真南に向かって建てられています。」(妙法山阿弥陀寺ホームページより)

この門の横には


亡者のひとつ鐘。


なんだろう。


昭和56年9月に火災で焼失したため、再建。


紀州徳川家初代藩主 徳川頼宣が勧請した、三宝荒神社。
珍しい木造の荒神像は、三面六臂の憤怒尊だとか。


こんにちは。


また細い道を走らないと帰れませんので。


応照上人の火生三昧(かしょうざんまい)跡

少し奥へ進み、


この石畳の坂を下りると


弘法大師堂。


弘法大師堂横に、1852(嘉永5)年の道標。


香炉の狛犬さん。


誰。


誰なのー!


室町時代、1509(永正6)年建築のお堂。

弘法大師42歳の時の姿(厄除け大師)と伝わる等身大の坐像が祀られています。

弘法大師堂は、ふたつの建物から構成されます。


篭り堂と大師堂。


古い寺社の楽しみは、床下よね。ねー。


ここが開いていると、ありがたい気分です。(×得した気分)


古いお墓が散在。

さすがに撮影は躊躇われたので、お話だけ。

この弘法大師堂の横には、納骨髪堂があります。

「納骨髪堂とは、平安時代末から鎌倉時代にかけて盛んに行われた熊野参詣の旅人達が、阿弥陀の極楽浄土へ行ける事を願って毛髪を納めたお堂。

その後、室町時代から現在に至るまでも、亡き人の菩提を弔う為に人々が遺髪や遺骨を納めました。

これを「お髪上げ」と言って特に紀南地方の人々はその宗旨に関わらず、必ずと言って良いほど妙法山に来られるのです。」(妙法山阿弥陀寺ホームページより抜粋)

いわゆる分骨堂かな。今は体を分ける、といって避ける地域もありますが、このような古くからの信仰が残り、それが今も続いているところが、すごいなぁと思うのです。


火生三昧跡


亡者のひとつ鐘

人は亡くなると、この鐘をひとつ、撞く。


そして、奥の院へ行き、「死出の山路」と呼ばれる「大雲取越え・小雲取越え」の道を進みます。


妙法山阿弥陀寺には、死者との繋がりを思わせるものが数多く。

しんみりとするのです。


ところが、ですな。



熊野那智大社で聞いたところ、なんと、昔は、那智勝浦から妙法山阿弥陀寺は、新婚旅行でとても賑わったのだそうです。

びっくり。


妙法山阿弥陀寺の駐車場からの景色。

そうかぁ、嬉し恥ずかし新婚さぁん♪の時代には、ここへ。


へぇぇぇー。



参考文献
『熊野検定テキストブック』(編集・発行/田辺商工会議所)
「妙法山阿弥陀寺ホームページ」http://www.za.ztv.ne.jp/yominokuni/myohozan.htm

いつも応援いただきありがとうございます。妙法山阿弥陀寺のご案内でした。四年前の大水害で山が崩れ、昨年からようやく妙法山阿弥陀寺へ通じる那智山スカイラインが通行可能になりました。一車線分の道幅ですが、待避箇所もカーブミラーもあり、交通量が少ないので、難なく走ることが出来るかと思います。道中の景色が素晴らしいので、ぜひ。
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ


ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

香炉の狛犬・・・玉というより毬と戯れているようで可愛らしいです^^

新婚旅行ですか(@@)
言われてみればレトロ昭和な昔はテーマパークやレジャーランドもないですしね。

景観ナイス!温泉最高~海&山幸うまうまーーで、
神社で家内安全(-人-)願の新婚旅行ってありかも^^

ぽちぽちぽちーーー☆

こんにちは♪

死者との繋がりを感じさせれものが
ありながら、新婚旅行でにぎわった場所とは
不思議な感じですね。

ぞわぞわ後、つねまる様、お変わりなかったですか?
数年前、佐賀市の高伝寺に行った時
鍋島家と龍造寺のお位牌がたくさん並んでる部屋があり、一緒に行った友人がその夜、
高熱を出してしまいました。
まあ関係性は、はっきりわかりませんが
吉野ヶ里遺跡に行った後も
熱をだしたそうです。

狛犬さんを守ってるの誰でしょう。
珍しい~
とかげっぽいですね。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

香炉の狛犬、案外かわいいですよねー。うふふ。

ええ、新婚旅行らしいですのよ。
昔の国内での新婚旅行なら、宮崎かと思ってましたが、熊野ってのもあったのかと。

そうそう。景色もいいし、温泉もあるし、食べ物は美味しいし。
そして、永遠の愛を誓ったの、かー?
あ、神社なら家内安全、でしたね。おほほ。

No title

つねまるさん、こんばんわ~♪

那智山スカイラインとは名前はいいですけど、車は走っているのでしょうか。
故障でもすると夜を明かす覚悟が必要なのでは・・・。

お寺に鳥居があるのが、やっと判りました!
今夜も得をしました。ありがとうございます♪

しかし、新婚旅行で人気があった場所とは、とても思えませんが。
昔とは、室町時代のことかな。

ゆず様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

ぞわぞわ。

亡者のひとつ鐘のあるお寺ということで訪ねたんですが、ちょっと、真っ赤な鳥居の山門にまず、戸惑いまして。

ご覧の通り、入り口はあっけらかーんっと。

私のぞわぞわは、寝冷えとかで。はっくしょん。
あちこち行くなかで、お友達様のような体験は幸い、ないですねぇ。
行き先がご覧の通りの場所ばかりなので、鈍感でないと行けないかも。

香炉の二人は、ほんと、なんでしょう。
トカゲ・・・きゃー、いやー。

piglet01様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

那智山スカイラインはツーリングの人が多くて、ばほばほいわせて走ってますよ。
名前はスカイラインですが、阿弥陀寺が終点ではなく生活道路ですし。

それに、まだまだ復興工事中です。工事車両が行き交います。
早くこの車両に会わない日が来ることを願ってやみません。

室町時代に新婚旅行。
死に物狂いですねー。さぞかし二人の結束が強くなるような・・・。

No title

こんばんは。お邪魔します。
弘法大師堂 独特の雰囲気ありますね。
香炉前の狛犬さんで和ませていただきました(*^^*)

おきまちあき様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

もうねぇ、独特の雰囲気がありすぎて、さすがに心細くて。
ザワッと枝が揺れただけで、ぎゃーって。

香炉の狛犬さん、お久しぶりに狛犬さん。
この子がいなかったら、ほんとに怖くて、泣きべそでした。
プロフィール

つねまる

Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

◎画像の著作権は放棄しておりません。
◎画像と記事の無断使用厳禁!!
◎丸パクリには断固抗議する!!

◎リンク戴く際はご一報下さい。御礼させて戴きたく。
◎一言でもコメント戴ければすごーく嬉しいです。

尚、メールでのお返事は致しませんので、コメント欄をご利用ください。

宜しくお願いいたします。

参加してます♪
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ
最新記事
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
最新トラックバック
ブログ村さんに参加中
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ご来場御礼