亡者のひとつ鐘。妙法山阿弥陀寺

こんにちは。


ダルに遭遇する「大雲取越え・小雲取越え」の道。

この道は「死出の山路」と呼ばれ、道中には「亡者の出会い」と名付けられた場所さえあり、亡くなった肉親や知人の霊に出会うことがあるといわれる道。


定家が失神したほど辛い山道だからでしょうか。

さて。


熊野那智大社の奥。


これから妙法山を上り


那智三峯のひとつ、標高749mの妙法山の山頂近くの阿弥陀寺を目指します。

この阿弥陀寺は、死者の霊魂が詣でるお寺。

なぜ死者の霊魂が、わざわざ?


熊野那智大社から細い道をくねくね。

阿弥陀寺には、鐘をつきに行くようですね。


道中、絶景の連続です。


これもこの道中の絶景でした。


お約束。

さぁ、ここが。


妙法山阿弥陀寺。


この鐘をつくために妙法山を上ってきました。

これこそ、


「亡者のひとつ鐘」なのです。

人が亡くなると、その幽魂は必ず妙法山に参り、この鐘をひとつついてから、あの世へと旅立つといいます。


鐘をついたら、妙法山山頂に建つ奥ノ院・浄土堂へ。


幽魂は、枕飯3合を炊く間に、枕元に供えられたシキミを1本持って、妙法山阿弥陀寺へ鐘をつきに来ました。

そのシキミを妙法山山頂に建つ奥ノ院・浄土堂に供え、それから大雲取越えの山路を歩いていくのです。



大雲取越えの山路は、あの世への道。

これが、「亡者の熊野参り」というもの。


ダルに遭遇する「大雲取越え・小雲取越え」の道。

この道が「死出の山路」と呼ばれ、「亡者の出会い」という場所で、亡くなった肉親や知人の霊に出会うことがあるというのは、この「亡者の熊野参り」の伝承によるものなのでした。




妙法山阿弥陀寺の御本尊は阿弥陀如来。御詠歌は、


くまの路をもの憂き旅とおもふなよ 

死出の山路でおもひ知らせん




参考文献
『熊野検定テキストブック』(編集・発行/田辺商工会議所)

いつも応援いただきありがとうございます。この妙法山阿弥陀寺の「亡者のひとつ鐘」。鎌倉末期の文書「元亨訳書」に既に記されており、現在の鐘は1675年に再鋳されたもの。
この鐘は、人影もないのに、時折かすかな音を立てるといわれます。不思議な独特の雰囲気をもった鐘でした。

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No title

こんにちは。お邪魔します。
「亡者のひとつ鐘」ですか。。 ちょっとブルッとするお話ですが 生前に一度は撞いておいた方が良いとか・・だそうですね。

(ホラーの)

ムード満点です^^

>亡者のひとつ鐘

えっと~「黄泉がえり」とか「死国」的な映画CMがリフレインしてます^^;

>要領が悪くて深夜

というより夜明け前?( ̄ω ̄A;アセアセ
実は自分もタマーに【寝落ちと史料に夢中の合わせ技】で似たような時間になることが・・・(._+ )☆\(-.-メ)オイオイ

ダルに憑かれないように無理しないでくださいね^^
ぽちぽちぽちーーー☆

おきまちあき様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

「亡者」というとドキッとブルッとしますが、自分の身内もここに来たかな、と思うと、何とも言えない心地になりますね。

んんんー?生前についておくといいのですか。

しもたー。

私はばりばり生きてるぜっ!またな!って、さらーっと通りすぎてしまいました。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

ぞわーっとしたら失礼なんだけど、ぞわわわ。
ここまでの細い道に冷や汗垂らしてたので、風が吹くと、ぞわわわ。

最近は夜明けが早いですねー。
ちゅんちゅん言い出すし。
ダルさんに甘えられそうな腹具合ですけど、がまん。

熊野はやっぱりいい感じ。
ここのような所もあり、青い海があり、絶妙なツボの狛犬もいて。

何かが伝わればいいなーと思いつつ。
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