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上皇達の熊野御幸ルート。和歌会の熊野懐紙でお小遣い稼ぎ

こんにちは。


ふりーだむ!な、白河・後白河・後鳥羽上皇。


熊野御幸すること各々多数。


【上皇達の熊野御幸ルート】


スタート地点は、城南宮。

精進潔斎して、陰陽師が出発の吉日を占います。


船で淀川を下り、大阪の天満橋付近で上陸して、陸路を南下。


「本宮→新宮→那智→新宮→本宮」が、上皇の熊野御幸のルート。


1、紀伊半島西海岸沿いに南下(黄色線)。口熊野(田辺)まで。

2、田辺から東進(ピンク線)、熊野本宮大社(本宮)。

「中辺路」ルート。


かつて熊野本宮大社が鎮座していた場所は熊野川の中州。


本宮へお参りするには熊野川を渡らなくてはなりません。




現在は明治22年の大洪水で社殿が流出したため、


中四(第五殿~第八殿)社、下四社(第九殿~第十二殿)が、この二基の石祠に祀られています。

神聖な場所「大斎原(おおゆのはら)」なのです。


3、本宮から熊野川を下り(水色線)、熊野速玉大社(新宮)。






4、新宮から海沿い、那智川を上って(オレンジ線)、那智の滝と那智大社。


新宮から那智へ向かう道中の海。


那智の滝


熊野那智大社



最終目的地の那智にお参りしたら、また新宮へ戻り、同じ道を帰ります。

「本宮→新宮→那智→新宮→本宮」が上皇の熊野御幸ルート。
ほぼ一ヶ月で往復しています。

唯一の例外が、定家も同行した後鳥羽院の4回目。

「本宮→新宮→那智→妙法山『大雲取越え・小雲取越え』の険しい道→本宮」。



実はこれ、妙法山から見ていました。


定家が輿に乗り、そして、前後不覚になったのが、この「大雲取越え・小雲取越え」でした。


【和歌会(わかえ)】

後鳥羽院の4回目、1201(建仁元)年の熊野御幸では、道中の王子社等で和歌会が催されました。

藤原定家の記した『後鳥羽院熊野御幸記』によれば、9回11座が催されています。

10月06日 住吉社

10月07日 厩戸王子

10月09日 湯浅宿

10月11日 切部王子

10月13日 滝尻王子

10月14日 近露宿

10月16日 本宮2座(1座は発心門分)

10月18日 新宮
10月19日 那智2座(1座は阿須賀分)


上皇達の熊野御幸では、神仏を楽しませるものとして、白拍子・馴子舞・里神楽・相撲など、様々な芸能が演じられました。


後鳥羽院の熊野御幸での相撲大会。


定家がひっくり返っていますが、和歌会。

和歌に熱心だった後鳥羽上皇の熊野御幸では、和歌会が催された点が特徴。

28回の後鳥羽上皇の熊野御幸のうち、史料的に和歌会が催されたことが確認できるのは、3回目(1200年・正治2年)・4回目(1201年・建仁元年)の2回のみ。


《熊野懐紙》

和歌会に参加した人々が自分の詠んだ歌を書いて差し出した自詠自筆の和歌懐紙。

熊野懐紙1枚は、縦30~35cm・横50~60cmほどの大きさで、署名がされ、1枚につき2題の歌が1首ずつ書かれています。

各歌会での懐紙は、上皇自詠自筆の懐紙を筆頭につなぎ合わせて一巻とし、裏面に上皇が歌会の催された場所と年月日を記した付札をつけました。

この熊野懐紙。
当時の歌人には宝物と珍重され、都で高値で売買され、後鳥羽院政の収入源にもなったといわれています。


道中、散々な目に遭い


ついには前後不覚に陥った、藤原定家。

和歌会でこそ実力発揮したかったでしょうに、残念・・。


現存する熊野懐紙とその歌の数は35枚、70首。
鎌倉初期の、筆者と書かれた日時場所を断定できる「仮名筆跡」としてとても貴重。

多くは一枚ずつに分けられ掛軸に仕立て直されていますが、そのほとんどが国宝か重要文化財に指定されているのです。



せっかくの熊野なのに、お魚やニラ・葱などは道中お口にできず。

旅慣れた後鳥羽院ならいざ知らず、険しい道のりで他の人も青息吐息だったことでしょうね。


城南宮のこまさん。いつも見送るばかり。


いつも応援いただきありがとうございます。上皇達の熊野御幸、もはや毎年の恒例行事の趣。これにより、熊野三山は中央との結びつきを得て大いに発展します。清盛から源平合戦、鎌倉幕府の樹立の時代と重なり、『平家物語』にも熊野の名前は頻出。興味の尽きない熊野なのです。うふふ。
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ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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No title

おはようございます、kotodayoriです。

熊野に随行した藤原定家の話、興味深く読ませていただいています。歴史の裏話がとても詳しく書かれていて、いつも感心しています。

熊野古道を部分的には以前行ったことがありますが、歴史をあまり調べずに行ったので、今度機会があったら歴史を感じながら巡ってみたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

こんばんは♪

つねまるさま
お世話になっていま~す。

狛犬ちゃん達が、書かれているせりふを
しゃべっているように見えてきますw

熊野方面、こちらのブログでしっかりお勉強してから、訪ねていってみたいです♪

No title

こんばんは。お邪魔します。
定家様お気の毒に 散々な旅でいらっしゃったんですね~ 美味しいものもいただけず。。

見送る狛ちゃま かわゆいです♡

kotodayori様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

定家の日記、お楽しみいただけましたでしょうか。
難しい宗教用語であーだこーだと言うよりも、熊野の信仰について妙な説得力があるというか何というか。

最後に「今日は魚を食べた」と落とすところが、定家も関西のように人なのねー、っと感心致しました。こほん。

熊野古道は、現地の空気に触れてこそ、その素晴らしさがわかりますね。
何だかんだと書き連ねておりますが、熊野へ行くと、海!海!山!川!温泉!っと走り回るばかりです。

kotodayori様の若葉特集の記事、とても生き生きとしていて「行きたいな」と思わせる力がありますね。
こちらこそ、日々楽しんでおります。ありがとうございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

ゆず様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

んふふ。うちの狛犬さんはいつのまにやらお喋りさんになりました。
楽しんでいただけて嬉しいです。

熊野方面は遠いですが、行ってしまえば、風景も史跡もお食事もとっても素敵なので、朝から晩まで飽きることなく楽しむことができますよー。

えーっと、ここでお勉強。

・・・こまちゃんとの会話の方法かしら?へへへ。
熊野はいろんな種類のこまちゃんがいますのよ。
おすすめは、潮岬本ノ宮神社のくまちゃんこまちゃんです。

No title

自分の遊び神仏を楽しませるものなんだ^^
でも、やっぱり楽しそうに見えちゃうなぁ^^

懐紙って堅紙より大きいんですね^^シランカッタ

見送るだけの狛ちゃ・・・・なでなでしたいです^^

ぽちぽちぽちーーー☆



天どん

つねまるさん、こんばんわー♪

往復に一ヶ月も費やして熊野御幸とは・・・。

熊野参りは余程価値のあったものでしょうね。

当時の繁栄ぶりが偲ばれます!

まさかの天どん食べに行ったのかな?
天どんの迫力は凄すぎます☆

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

アドレナリン大放出の20代の後鳥羽院ですから、夜もじゃんじゃん楽しんだでしょうね。

宝物館で「熊野懐紙」の表示を見たとき、お茶席で使う懐紙だと勘違いして、でっかー!っと思ったお馬鹿です。

情けない狛犬さん、慰めてやってくださいませ。ふふ。

piglet01様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

もはや毎年の恒例行事ですねー。
同行者にはたまったもんじゃないでしょうが、旅先では宮中よりも様々な人と交流できるので、定家のような頑張り屋さんは多かったかもしれないですね。

せっかく熊野に行っても、おさかなが食べられないのは、地獄ですわ。
今年も秋になったら、天丼を食べに行きたいな。

お刺身も、さいこー。なのです。

おきまちあき様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

んふふ。定家の旅は禁欲の旅。私にはできないことですわー。
しかも、踏んだり蹴ったり。

見送る狛犬さんは、絶妙に困ってますね。この子、好物なんです。
プロフィール

つねまる

Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

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