神殿狛犬は箱入り息子。元・日光院、現・名草神社
但馬妙見日光院【第13回】

賑やかな本殿です。

各部分の名称はこんな感じ。
「虹梁」がうねっているので「海老虹梁」といいますが、近世寺社建築の中には、これが龍になっているものもあります。

「手挟の彫刻が細かくて素晴らしい」と言えば、ツウです。多分。

ラスボスにゃんこは

ここにいました。
天井の朱が鮮やかに残っています。

風雨にさらされず、直射日光も当たらない内部は、鮮やかな色が残ります。
新築の社殿は、どれほど美しかったことでしょうねー。

何やら思いもよらぬ所から声がします。

どうやら、この角から聞こえるようなので、覗いてみましょ。

実は社殿自体が大きくて、不可能。
ぴょんぴょん跳びつつバンザイして、パシャッと・・・十数枚、棄てる羽目に。るるるー。
横の階段から必死にじゃんぷ。

なんか、いる。

鋭い牙が見えまするっ。

寝起きで機嫌がよろしゅうないようで。
こーまーちゃん♪その牙、すごいねー。

番犬が寝てたら駄目でしょ。

さて。おーい、吽ちゃーん♪

じゃーんぷっ。

あらやだ、かわいい。
この子の右目だけ、お目目が残ってます。

あれれ?ここから会えるかも。こーまーちゃん♪

ひいいいい。

狛犬の本性現る。

嘘つき。
もしや、阿ちゃんも本性は同じなのかしらっ。おーい。

・・・こら。

こらこら。

あなたたちっ。
いつも応援いただきありがとうございます。劣化する前の社殿はさぞかし色彩豊かだったことでしょうねー。一対の神殿狛犬さん、屋内にいるのに随分傷んでいます。それほどここの気候は厳しいのかなぁ。標高800mの気候はあなどれませんのね。



ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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