株荒神。株ってなんなの?おいしいの?

どこかの神社にあった干支の絵馬。今年って戌年だったのか。
え。
さて。八坂神社の前の道をそのまま走ってみたら。

いいかほりがしたので立ち寄ってみました。

てるてるぼーず~てるてるぼーずぅ~♪(違)

社名不明。

とてもきれいに清められた境内です。

手がかりは、これだけ。
お社の前の道を進むと施福寺があります。
そこの鎮守社なのかしら。

ここまで無事に来ることができました。ありがとございます。

よろしく。

ぽー。

境内を外れたところにあった石碑。
「塩尻株荒神守護之碑」と刻まれています。
株。

これじゃない。
村内の本家・分家の同族集団を、「株(カブ)」「株内(カブチ)」と
丹波一円から丹後加佐郡辺りでは呼称します。
正確には、「株」は初期本百姓(名寄帳に記された百姓)の権利諸役を示し、「株内」は中・後期の集団的な権利や関係を示します。
株は本家・分家の関係から成り立ちます。
分家は血縁分家に限らず奉公人・従属農なども含んだ「擬血縁関係」によって構成される同族集団。
「マキ」と呼ぶ地方も多いです。
村内の全戸がいずれかの株に属しており、株は各々「株山・株田」という共有の山・田を持っていました。
また、株親の近くの種池(たないけ)に株内の者が種籾をつけ、株親の家の大田に株内一同が集まって田植えを行う風習がありました。
近世後期には株ごとに「株講」「先祖講」等の共同祭祀を行い、相互扶助(土地売買・借米・借銀・村内出入・農事・家作・婚葬)を中心とする集団となります。
株の共同祭祀としては、共通の荒神さんの小祠や、ソーバカ(詣り墓)を有し、定期的に寄り合いをして「株講」「先祖講」を営んでいます。
講は荒神の掛軸を順番に送ってそれを祀り、会食を行ったといいます。

「塩尻株荒神守護之碑」
これは、その株名と荒神さんを記した石碑。

近道でござるわ。

どこだー。
多分この辺かな、の場所です。
参考文献
『綾部市史』(綾部市史編纂委員会編・綾部市役所)
いつも応援いただきありがとうございます。お社の名前すらわからなくてすみません。株荒神の石碑にパラッパ~っと小躍りしたのでお許しを。この辺りから離合困難な道幅になったので、Uターン。目的地へは遠回りになるけれど広い道を走りました。「大型車通行不可」の標識が出たら、回避が一番。



ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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