建物の履歴書、棟札。私が生まれたのはいつでしょう。

こんにちは。


京都府綾部市の阿須須岐神社。


すてきなお社。


狛犬のコケちゃん、幸せそうです。

さて。


絵馬殿かと思ったら、「神事舎」でした。

なぜわかったのでしょー?

それは、この建物の「棟札」に「神事舎」と書かれていたから。

んで。「棟札」?


これでーす。


【棟札ってなんだー】

ムナフダ、ムネフダといいます。

「工事の由緒・願主(発注者)・施工者(建築者・大工さん)・年月日などを墨書した頭部が山形の木札」

鎌倉時代頃から始まり、室町期以降、国主延命・無病息災などを祈る文字も書きました。

棟木に直接書くのを棟木銘といいます。


滋賀県西浅井町の菅浦の四足門。

この屋根裏に


棟札が見えます。

建物の新築・修復された年月日が明白になるので、貴重な資料です。

もう一度神事舎の棟札を見ます。


中央に大きく「神事舎 昭和三十三年拾月 阿須須岐神社」

上部右に「□□修」(補修?)

下部右に「氏子総代 □□町□□□□(住所と個人名が四人)」
下部左に「大工 志賀郷町・□見要三 志賀郷町坂根重太郎・外」

と(一部は読めず)書かれています。


昨日の記事で


阿須須岐神社の摂社、大川神社社殿。

1701(元禄元)年建築(棟札による)。
1805(文化2)年、縁回りの修復(縁板裏の墨書銘による)。

と書いていたように、棟札には建物の歴史が文字ではっきり記されているのです。


阿須須岐神社
《住所》京都府綾部市金河内町東谷1




参考文献
「綾部市史(上巻)」(発行・綾部市役所)


いつも応援いただきありがとうございます。棟札は現在も建物の屋根裏に納めたり棟木に打ち付けたりしています。「上棟式」は建物の棟上げの時に、この棟札を納める区切りの時です。施主が建築屋さんを労って式の後にささやかな宴会を催すこともあります。自分の名前が建物が存在する限り残るのですから、大工さんにとって一番誇らしいひとときなのです。
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非公開コメント

No title

狛犬も本殿も苔がいい味出してますねー。四足門の屋根もいい感じ。ぴゃー!
記事を書く上で最も信憑性のある資料の一部として、棟札は必ずチェックします。読めなくなっていることも多いですけど。

No title

棟札、最近は新築住宅でおかめちゃんと一緒に奉納することあります。家の記録になるから大切ですね~

yuki様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

ぴゃー!

ご愛読賜りまして~(≧∇≦)ピャ♪

棟札になかなか近付けなかったり、板が無印になってしまっていたり、いつも悔しいです。
信憑性が不審な私。ううう。これではいけないっ。

明るい日差しが差し込んでいたのでそれほどコケむすかなぁと不思議だったのですが、落葉樹の葉っぱが繁ったらものすごいことになるのかしら。

狛犬さんは、どんな姿でもかわいいですね。ふふ。

にゃんこ様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あら。おかめちゃんと一緒ですか♪
地域によっていろいろな飾りつけがありますねー。

大阪は日の丸の扇子3本を丸にして、紅白の水引を垂らす程度でした。
物件の産土神を探すのが大変でしたが、最近はあまり拘らなくなってますねぇ。
特に新築の場合、新しくそこにお住まいになるわけなので。

何十年も残るものを造るって、すごいことですねー。
大工さん、こだわるはずです。

はじめまして

はじめまして「ぬくぬく猫」という神社好きな「建築士」の者です、専門が神社建築でなかったので拝見しておりますととても勉強になり、新しい知識も増えますし勉強になっております☆ いつも楽しい記事をありがとうございます。

神社の履歴書とはあまりよく知らなかったですね(^^;

勉強になります(^^)

No title

つねまるさん、こんばんわー

棟札は見たことあります。
300年前の棟梁は、こんなに後世の人が見ると思って
いたでしょうかね。

日本の大工さんの技術は凄いですね☆

No title

昔、子供の頃だけど叔父さんが新築した時と、昔の職場の新社屋で上棟式に参加?した^^

で・・・・子供の頃も大人になってからも配られる餅ゲッツに夢中で棟札を見てませんでしたil||li _| ̄|○ il||l

神社の履歴書、面白いですね^^
棟札の文字ってサラサラサ~の草書じゃなく、キチキチって漢字で書くから判読さえできれば何となく意味は判る^^
でも文字欠落なしで綺麗な状態のってなかなか無い~

ぽちぽちぽちぽちーーー

ぬくぬく猫様

はじめまして。ようこそお越し下さいましたー\(^o^)/

うふ。実はつくしの佃煮の記事を拝見していましたのよ。
石清水さんまで自転車なんてすごいなーっと思ってました。

上棟式の棟札はお勉強の時にはあまり出てこないかもしれませんね。
実務では頻繁にお飾りセットの作成をしますし、建築の現場では地鎮祭等で今も神社さんにとてもお世話になります。

地方によってお飾りや細かい作法が異なりますので、面白いですよー。

背中がもそもそする程のおほめの言葉に恐縮ですが、私はばりっと文系なので専門の方から見たら大笑いだと存じます。はーずかしー。

棟札は建築年代の特定と、願主、施工者が明記されているので、とてもとても重要なポイントです。
ただ、あまりにもきれいな棟札は、後世に書き直された可能性があるので、よくよく考えることも必要です。

ぬくぬく猫様とは同じ大阪府。これからも仲良くしてくださいませ。

piglet01様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

棟札、面白いですよね。

300年前の棟梁さん、鼻水垂らしてにひゃにひゃした変な人に見られるとは思ってないでしょね。
棟札を見ると、近所の大工さんのようなのですが、他の神社にも名前があるのか、とても気になってます。

解体修理の現場を見ると、よく間違えずに組み立てられるなーっと感動しますねー。あれー?ひとつ余っちゃったよー、とか、ないのかな。

シロスギ城も見事な修復でしたね。すくーぷ!実は部材が余ってました!っとか、ないかなー。うふふふふ。

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

餅ゲッツ、最優先でしょ。必死になるデショ。ふふふ。
あー、そちらは餅まきがあるんですね。いいなー。いいなー。
最近は衛生上、手渡しとか袋詰めをいただくとか、いまいち盛り上がりに欠けますねぇ。

放り投げてこそ、餅まき!

お寺の棟札は、梵字がいい味出してますね。
キチキチって漢字なのは、なぜなんでしょう。庶民が自分で書いたからなのかしら。

某場所で、記入された年月日は室町時代のはずなのに、黒々とした文字の棟札に遭遇したことがあります。
材質が合板でなければ危うく「紫外線が当たらないときれいに残るのね~」っと感動するとこでした。あぶねー。

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鍵コメ様

えーっと。私の趣味はどちらかというと民俗や古典芸能、狛犬さん達なのですが、よろしいでしょうか。

それでもいいよ、と思って下さるのでしたら。

末長くお付き合い賜りますようお願い申し上げます。

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鍵コメ様2

よろしくお願い申し上げます。
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Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

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