イカルがちゅんちゅん何鹿郡。長板葺の阿須須岐神社摂社

こんにちは。


綾部市、ざっくり位置。ここは京都府。

古来の郡名は「何鹿(イカルガ)郡」

平城宮東大溝から出土の木簡(750年から760年のものと推定される)が、最も古い記録。

私はてっきり、奈良の斑鳩との関係からかと思い込んでいました。


【「何鹿」の読みについて】

「伊加留我」(『倭名抄』)と訓註があり、「イカルカ」と読んでいたことがわかります。

では、「イカルカ」って、なんだー?

「按スルニ此郡鵤(イカルカ)多ク住栖ス。因テ号シ文字ヲ転セラレタルカ」(『丹波志』総国何鹿郡の条)

「郡名ノ起因詳ナラズ。斑鳩(イカルカ)ノ産地ナルヲ以テ古人ガシカ名ヅケタリト言フ」(『丹波誌』何鹿郡の条)

等とあることから、鳥の「イカルカ」、別名「イカル」が群棲していたので名付けられたのではないかと推定しています。

現在の綾部市の「市の鳥」はイカルです。(イカルってどんな鳥かは検索してねー。)

「伊加留我(イカルカ)」が「何鹿」となった件は、定説がありません。

元明天皇の詔により編纂させた各地の「風土記」では、国・郡・郷名を「佳い二字」で記すことが必須となっており、このときに「何鹿」の二文字としたのでしょう。(「綾部市史」より)

なぜ「何鹿」の漢字になったのかは不明。


さぁて。


飴ちゃんとーちゃんのいる


阿須須岐神社。

本殿に向かって右側。


阿須須岐神社の摂社、大川神社社殿です。

1701(元禄元)年建築(棟札による)。
1805(文化2)年、縁回りの修復(縁板裏の墨書銘による)。

綾部市内屈指の古社殿なんですとー。


お話が古すぎて答えにくいでしょ。それは大川○作って演歌の人でしょ。


こちらも覆屋の中です。一間社流造。

流造(ながれつくり)というと


(敦賀市・気比神宮の摂社)

流れるような形、ではなく、前後非対称の形をいいます。
神社の社殿では一番一般的な造りですね。


阿須須岐神社本殿のお屋根も、流造。

同じ境内にある流造でも、大川神社のお屋根は


武骨なまっすぐさんです。

長い板で葺いている「長板葺」な点が、ここの特徴。


苔がついてますが、昔の色が感じられます。


すっきり。


小ぶりだけど、素敵な社殿。

阿須須岐神社の本殿と摂社大川神社社殿は、京都府登録文化財です。



阿須須岐神社
《住所》京都府綾部市金河内町東谷1




参考文献
「綾部市史(上巻)」(発行・綾部市役所)


いつも応援いただきありがとうございます。末社のお屋根の葺き替え工事中の大工さんに奇妙な目でチラチラ見られつつ、うひゃーうひゃーっとお散歩。ここは旧志賀郷。戦国の地方豪族志賀氏の地元です。地味?
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No title

こんにちは。

イカル、検索かけてみました。
由来が鳴き声が「イカルコキー」と聞こえるからという説があるというのを読んで、ちょっと聞いてみたいと思ってしまいました。

こんにちは

つねまるさま~、こんにちは!
お世話になります。

そうそう、あめちゃんくわえた
狛犬ちゃんいますね!

前後非対称、恥ずかしながら
あまり今まで、気をつけて見ていませんでした。
今度から見てみよう♪

長い板で葺いている「長板葺」
まっすぐ!!
これだけきれいに
並べるのは、技術がいるのでしょうね~

No title

こんばんは。

「イカル」、検索しちやいました。「鵤」と書き、「月・日・星」と囀るさうですね。「月・日・星」とはなんとも浪漫があります。

なか/\の古社ですね。褪色し苔むしながらも色が残つてゐるところは、良いですね。良い感じ。

ちよつと話変はりますが、「天にかはつて」ぢやなくて「月にかはつて」ですよね。あとから気が付き恥じ入る次第でした。

宙海様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あ。検索いただいてありがとうございます♪

「イカルコキー♪」とは、面白い鳴き声ですねー。
ウイスキーとチャイコフスキー、みたいな(違)。

どんな鳴き声なのか、聞きたいですね。
昔の人の感覚はとても鋭かったのかなー。

「イカルコキー」なんて長い鳴き声だと思うのです。ピヨピヨ♪とか、ホーホケキョ♪よりも難しいなー。

ゆず様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

あ、そちらにもいますのね~(≧∇≦)コロコロ♪
是非一度、じーーっくりとご覧になって(^〇^)

流造もぜひぜひ横からご覧あそばして~(≧∇≦)
上屋が後ろに下がっているように見えて面白いですよ。

長板葺のまっすぐな形が素朴で、周囲の木々と相まってとても素敵。
お気に入りになりました。うふふ。

橘右近大夫様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

お。イカル君の検索、ありがとうございます(≧∇≦)

「鵤」の文字が読めないわー!っとあたふたあたふた。
「イカル」やと自分で言っておきながら。あほーあほー。

「月・日・星」と囀ずるとは、面白いですね。ほほう。
「がっぴせー♪」でしょか、「つきひほしぃ~♪」でしょか。
「月にかわってなんとやら~♪」でしょか。へへへ。

いつから覆屋があるのかわからないのですが、南丹や丹波辺りのお社には覆屋が多いですね。
屋根しかないように見えても、色が残っているところを見ると覆屋のおかげで朽ちていくのが止められているようです。

ふむ。

日焼け用心の季節になりましたので、私も覆屋が必要ですわ。
紫外線大敵っ。

No title

ここの神社は和むなぁ・・・どっかに腰掛けてお茶したい(←おぃ)

社も狛ちゃも枯れ具合が素敵ですよね^^
苔ティッシュが(・∀・)イイ!

神社関係は武将が絡まない時代だと全然判んないんで、狛ちゃに和みつつ勉強させて頂いてます~
ぽちぽちぽちーー

こんばんは!

こんばんは!いつもコメントありがとうございますm(__)m

つねまるさんは、社殿の見方が深いですね。

私なんか、写真を撮ってさっさと次へ・・・という具合に移動してしまっています(^_^;)
見習わなきゃ!

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

和みますよねぇ。ゆーーっくりとお茶して、ぽけーっとして。

自然信仰の頃には、巨大な石の間に祠を置いたりして、あちこちに神様の存在を感じていたとても豊かなものだったと思います。

律令国家の始まりと共に、国・郡・郷に一つずつ神社を定め、統治に利用し始めると、世俗的になりますねぇ。

ご存じの通り、神職から地方の有力土豪になり、やがて中世の武将になるパターン到来ですね。ざっくり。

しずか様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

社殿の見方が深いだなんで、とんでもないです。こほん。
神社と狛犬さんが好きで、境内でぽけーっとするだけですもの。

なんか面白いもんはないかしら?っと床下を覗いたりうろうろする怪しいおばはんです。ふふふ。

ぼーっとし過ぎて、帰る頃にはお日様の位置がかなり変わっていることが多くて。おほほほほ。

しずか様は事前にとてもよく調べてポイントをご存じなので、すごいなぁと。こちらこそ見習わなくちゃ。
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