大賣神社。三岳修験道の名残とちびっこ狛犬人面犬

大賣(おおひるめ)神社。
拝殿横に建つのは、元の拝殿を移したもので、そもそもは丹波修験道場の中心であった三岳修験道場「鳥の堂」の遺構。

ちび狛さんの後ろに見えるのは

多紀連山にあった知足廃寺からここへ移動させたと伝わる石。
俗称は「鳥居の袴石(或は靴石)」ですが、形と寸法からみて知足廃寺の宝塔の真柱の礎石と推定されています。
多紀連山は、篠山市北部に連なる山々で、鎌倉から室町時代にかけて栄えた丹波修験道場でした。
三岳を中心とし、「三岳山いただき隠す法の道 」とも言われ、最盛期には吉野の大峰山よりも栄えたといいます。

無邪気は罪である。

狛くまちゃん。
さて。本殿を拝見したいので。

う。

出たー。

いやぁ、いいわ。

せーんろは続くぅよ~♪

どーこまっでっもぉ~♪
・・・ちょっとお待ちなさーい。

あら。頭にかわいい角の名残が。
いやいや、あなた、室町末期の作と言われる狛犬さんですわよね?
なぜ異国のお歌を。

この浦舟に帆をかけーてぇー。
こらー。謡やんかー。

もう少し馴染みのある歌とかさぁ。

では、阿ちゃんと歌ってみましよ。

やけくそ。

篠山市の解説等では室町末期の作と推定され、市の指定文化財なのですが、台座もなく、このように地べたに転がっております。

まだ狛犬在中でした。
この子がまた、予想外にお年寄りなので、つづく♪
大賣(おおひるめ)神社
《住所》兵庫県篠山市寺内356
参考文献・サイト
兵庫県篠山市ホームページ「大賣(おおひるめ)神社」→→→篠山市HP「大賣神社」
兵庫県神社庁ホームページ「大賣(おおひるめ)神社」→→→兵庫県神社庁「大賣神社」
いつも応援いただきありがとうございます。作風からみて室町末期の作という狛犬さんですが、奉納年月日等詳細は台座がなく不明です。でも小さな子達が愛嬌たっぷりに迎えてくれるだけで幸せ。少し人面犬に見えなくもないお顔の吽ちゃんです。



ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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