こんにちは。

前髪ぱっつん狛犬さんがお迎えする神内神社。

創始は明らかでないものの、子伝承に曰く。
「当社の義は近石と申すところに逢初森(アイソメノモリ)というのがあり、そこに伊弉諾尊(イザナギ)、伊弉冉尊(イザナギ)、天降らせ一女三男を生み給う。」

「この神を産土神社(ウブスナジンジャ)と崇め奉る、よってこの村の名を神皇地(コウノチ)と称す。
いつの頃よりか神内村(コウノウチムラ)と改むと言い伝う」

右側に佐倉宗吾宮。

いよいよ拝殿。

別名・子安神社。よだれかけがたくさん奉納されています。
「近郷の人、子安の神、安産の神として参詣するもの多い。また豊漁の神として近隣の漁師の信仰厚い。」

神内神社には神様を祀る社殿はありません。
【祭神】
天照大神(あまてらすおおみかみ)
天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
鵜草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)

ここでは巨大な岩がご神体です。

すごいなぁ、っと見つめることができる部分は全体の数十分の一。

遠望してはじめて大きさがわかります。
さて。神内神社を後にして少し歩くと。

神内神社のご神体手前には「古神殿」。

古神殿。
神内神社の元宮で、原始時代の信仰の形を残す巨石群。

重なった岩。

岩。岩。岩。
残念ながらここは個人所有地のため木々は伐採されておりますが、往時は巨木の密集した中に岩が垣間見える神秘的な場所であったのでしょう。
神籬(ひもろぎ)・磐座(いわくら)を覆う神奈備。
まさにそんな場所。古神殿。

伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナギ)が降り立ち、一女三男を生み給うという神内神社。
一女三男って誰なのかな。面白いな。
さて。ここは熊野。
神内神社と同じように巨大な岩がご神体のお社としては、熊野市の花の窟神社があります。

熊野市・花の窟神社。

ご神体は巨大な岩。

ここは、カグツチを生んだ時の火傷によりお隠れになったイザナミの亡骸を納めたところ。

熊野市・産田神社。
イザナミがカグツチを産んだところ。ここは、古代の神籬(ひもろぎ)がそのまま残っています。(社殿はあります)

熊野市・七里御浜の獅子岩。
通えば通うほど興味が尽きない熊野。
ぜひ一度お越しくださいませ。
いつも応援いただきありがとうございます。熊野新宮大社・熊野那智大社・熊野本宮大社のいわゆる「熊野三山」だけでなく、古代からの自然信仰の姿を色濃く残す熊野。熊野の奥深さはこんなお社が残る所にあるような気がしております。


ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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御神体のサイズが凄い!
なんだかハリウッド映画(←我ながら発想が俗っぽい・汗)みたい。
瞬間的にジェラシックパークを思い出しちゃって^^;
日本にも、こういうところが未だ残ってるんですね^^
前髪パッツン・・・お河童ヘア狛ちゃですね^^
「子安の宮」だからなのか、なんとなく「座敷童=子供」を連想させるフォルムな気がします^^
ぽちぽちぽちーーーー
つねまるさーん、こんばんわ~
熊野って神々が住む街なんですね。
なんでしょう、この岩山たちは!
田辺からぐにょぐにょと上がったところに、日本三美人
の湯・龍神温泉ていうのがあって、ここの上御殿という
温泉宿があるの(^^♪
ここに行きたいのです(^_-)-☆
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
恐竜天国よりもリアル古代を感じる神内神社。
なのに、明るい雰囲気なんですよー。
鬱蒼と茂る木々、というより、「おっきな樹がいっぱい」なの。
恐竜より、トトロとか。ちびトトロとか。メルヘン。
上を見上げても、ご神体の上端どころか全体の姿すら見えない大きさで。
ここに神の存在を思う日本人の感性が、今は薄れているのでしょうね。
お仕着せの神様よりも遥かに日本らしいお社かと思います。
北海道なら、それはもう八百万どころか八千万の神々を見たことでしょね。
アイヌの人々はそれをカムイといい、崇めてきたのではないかしら。
前髪ぱっつん。そうなんですよー。座敷わらしのようなかわいい子供ちゃん狛犬。
夏になったら目の前の小川で泳いでいるんじゃないかしら。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
神々タウン熊野でございます。
巨大な社殿の神社よりも、リアルに神々を感じます。
おや。なにか企んでおいでですね(´∇`)
龍神温泉、よいですね。上御殿の主様は龍神さんです。(11月14日付で記事にしましたー( ・∇・) 私は高野山と往復です)
田辺からなら、311号と県道198号をお使いだと思いますが、台風の影響はまだまだ残っており、復興工事中の場所が多いのでお気をつけあそばして。山が丸ごと落ちています。
紀伊山地は片側通行のための仮設信号機が多いです。
425号、通行止め箇所が長いです。ってか、酷道やしぃ。二輪なら楽しいんでしょか、ここ。
龍神温泉、行きたいなー。あの星空、また見たいなー。
おはやうございます。
神内神社は、ほんたうに神秘的ですね。奈良の三輪山周辺とはまた違ひ、荒々しさがあり、古代自然信仰を偲ばせてくれるお社ですね。
伊弉諾神と伊弉冉神が一女三男をお生みになられると言ふのは、記紀の伝承とは違ひ興味が惹かれます。
淡路島の自凝島や丹後与謝の浦嶋神社など、あれこれ考へたら、寝られなくなりさうです。
こんにちは。お邪魔します。
前髪パッツンのピャー君さん、 カ〇パ頭がかわゆうございますね。案内人してくれそうに見えちゃいました。
画像拝見しても巨石群のすごさに圧倒されます。
個人的には獅子岩の獅子丸はん、今にもガオ~言いそうでドッキュンでございます。。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、三輪山周辺とは全く異なりました。
生き生きとした自然そのものの力強さがある神内神社。
海と山に圧倒的な大自然が残り、それを信仰した人々の心を垣間見ることができる熊野。どこを見ていても、素晴らしい空気感です。
一女三男。誰なのでしょうね。
淡路島、熊野、丹後の浦嶋神社。神話に係る土地ですが、思いの外明るいですよね。「神秘的」というのは、暗い所ではないのかなー。
もっと、神話のせかい~ドロドロ~かと本を読んで想像していました。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
前髪ぱっつん、立ち上がって案内してくれるかもしれないですねー。
絶対、二本足でテクテク。まさにカ○パくん。
巨大な石。神内神社のものは、石舞台古墳のように積み重なっているところが、ただコロンとしている岩と異なり、ぞわーっとします。
すごいとこでしたー。
獅子岩のししまる、誰も相手にしてくれなくて、いじけています。
熊野灘の冬は寒いのかしら。あったかいのかしら。