阿波国一宮神社。一宮城主一宮氏が大宮司

阿波国へ行きまーす。

しょぼん狐くん、こんにちは。
などと楽しい徳島。
「蜂須賀くんを追いかけて」阿波国。

徳島市興源寺。蜂須賀家墓所。
愛知県あま市蜂須賀出身の蜂須賀正勝は、秀吉に仕え、1585(天正13)年、四国攻めに参戦。阿波木津城や一宮城攻め等で武功を挙げます。
翌年、秀吉から阿波一国を与えられますが正勝は固辞。

嫡男の家政が阿波国18万石の大名となり、阿波一宮城へ入ります。

阿波一宮城。本丸。

標高144mのお山のてっぺんにあるお城。
1338年。阿波国守護・小笠原長房の四男小笠原長宗が築城。
一宮氏を名乗り一宮神社の大宮司を兼ね一宮城主となるも、1582年に長曽我部元親に滅ぼされます。
1585年。秀吉の四国攻めの主戦地となり、開城。
そして、蜂須賀家政が入り、居城とします。

絶景かなー。
さあ、いざ、阿波一宮城へ!の、前に。
小笠原長宗が分霊を一宮城内に奉祀した、一宮神社にお参り。

太鼓橋と鳥居。
蜂須賀家政が阿波国に入った時に「国が丸く治まりますように」と奉納したと伝わる太鼓橋。

ういっす!

そりゃぁもう。

一宮神社。
式内社(名神大社)。
阿波国一宮の「天石門別八倉比売神社」の論社のひとつ。

古くより、一宮大明神として崇敬されてきたお社です。

【祭神】
大宜都比売命(おおげつひめのみこと)・天石門別八倉比売命(あまのいわとわけやくらひめのみこと)
【大宜都比売命(おおげつひめのみこと)とは】
名前は「オオ(多)」+「ケ(食物)」。穀物や食物の神。
スサノオがふらりと大宜都比売命のもとへ立ち寄った時。

突然の訪問なのに、ごちそうが次から次へと。
怪しいと思って裏を覗いたら。

大宜都比売命は自分の鼻や口等から材料を出しておりました。
怒ったスサノオは大宜都比売命を斬ってしまいます。

すると、亡骸から稲・粟・大豆・小豆等が生まれました。
よって、大宜都比売命は穀物・養蚕の神として信仰されることとなりました。

神紋。稲束丸に粟なのです。

阿ちゃん、大丈夫?

うんうん。

吽ちゃんはご機嫌そうです。

阿波一宮城は、このお社の北隣の山にあり。

今は静かなお社ですが、秀吉の四国攻めの時には四万の軍勢が押し寄せた一宮城の麓にあるこの一宮神社。
ここも、その舞台であったのかもしれません。だって、一宮城は、

すぐそこ。この山、お城の山。

横から見た阿波国一宮神社。

お向かいには四国八十八箇所巡礼第13番札所の大日寺。

正式には大粟山大日寺。
大粟山とは、一宮神社の本社である上一宮大粟神社が鎮座している山の名前。
明治の神仏分離までは一宮神社と大日寺は一体であり、共に四国巡拝の霊場でした。

お寺にはお遍路さんが絶えずお参りされていました。
せっかく入口がお向かいなんだから、神社にも来てー(ノ_<。)
いつも応援いただき、ありがとうございます。山城では食糧とお水の確保が大変だったでしょうから、大宜都比売命(おおげつひめのみこと)様がほんとにいてくれたらいいのになーっと、小笠原(一宮)氏達は思ったでしょうねぇ。あ、そうそう。神紋がかわいいお顔に見えますの。これ、狙ってる気がして仕方がないです。おほほほ。



ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
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