こんにちは。

淡路島は国生み神話の土地。
そして、日本で最初に香木が漂流した土地でもあります。
(以前も記事にしましたが、面白いので再掲。)

淡路島西海岸に鎮座する枯木神社。
「推古三年夏四月。沈水漂着於淡路嶋。其大一圍。嶋人不知沈水。以交薪約於竃。其烟気遠薫。」(『日本書紀』巻二十二)

推古3(595)年4月。
淡路島に漂着したひと抱えもある流木。
それは、沈水(じみ)、という香木だったのですが誰も知らず、薪として燃やしました。
あーら不思議。
遠くまでよい薫りが漂いました。早速、推古天皇へ献上。
献上された香木は聖徳太子が観音像にしたとも言われてます。
日本書紀に書かれたエピソード。これが「香木」の最古の記述です。

いきなり漂着した流木を前に戸惑ったことでしょう。ふふ。

枯木神社のご神体は漂着した沈水という香木。
実は…

薪にしようと鋸でひこうとしたら、障りが起きて…

何度海へ捨てても戻ってくる。
そこで、地元の人々はお社を建てて、香木をご神体として祀りました。(現地説明板より)

淡路島は線香やお香の生産量日本一。
全国シェアの70%を占めます。
その工場が集中するのが枯木神社のある一宮地区。
江戸時代に堺の熟練職人を引き連れて戻ってきた田中辰造により、線香の生産が発達。
・徳島藩の重要拠点の江井港が近く、材料と商品の流通に適していた
・淡路島の気候が線香作りに適していた
・漁師の家族や農閑期の農家など、人手が豊富なため安価な労働力が得られた
などから、淡路島の西側中央部であるこの辺りで線香作りが盛んになりました。
近くを通ると、ぷいーんっといい薫りがします。
ふと横を見たらこんな案内が。


ここに座ってよもやま話してても、なぜか石がほこほこと温かかったそうです。なんともおおらかで日本らしいお祭り。

日本最古の香木伝来伝承地の枯木神社ですが、ずっと古い祠だけが建っていたものを一宮町と香水の町グラース市との友好都市提携の際に、祠再建のため何百年ぶりにご神体を開きました。
白い布に包まれていたのは、伝承通り、香木。
よかった。人魚の骨とかじゃなくて。

枯木神社でした。
いつも応援いただき、ありがとうございます。淡路島の神社巡りの中でも、少し変わった由緒のお社。今でもお香の香りが漂うこの地域をドライブするときは、少し窓を開けてくんくんします。


ぽちぽちぽっち、ありがとうございます。
- 関連記事
-
御神体、本物の香木だったんだ^^
長い時間に変質してトンデモ物体X化じゃなくて良かった^^;
線香の匂いって好きです^^
アレルギーもちなんで、ムスクとか香水とかオサレ香料の方がクシャミでちゃってダメなんです^^
○雲それは~(*´○`)o¶~~♪
この後の線香歌詞を忘れた・・・il||li _| ̄|○ il||l
ぽちぽちぽち~~
つねまるさん、おばんですばーい♪
あわ太郎くん、かわいいこま犬やなぁー☆
香木といいながら、あやしい木ではないのですかぁ。
聖徳太子は、香木のマニアだったのでは?
確か正倉院に時価ン億の香木があるとか・・・。
香の70%が淡路島とは、
線香といい、たまねぎも、においがあるのが淡路島は強いのですね!
生のたまねぎをかじってみたいです。
甘いとか!?
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
どうやら本物だったようです。でないと、全てがむなしくなるところでした。
能楽の装束入れには今でも香木を削ったものを入れます。
古いものほど、香りと虫除けの効果がよいのだそうで。
私は固形石鹸がアウトで。くしょんくしょん。
あと、最近の香料で、柔軟剤の匂いの強いやつには参っております。
ちーっと、会社のような閉鎖空間ではつらいものが。
○雲~それはぁ君が見た光ぃ~。
幸せの、あおいーくもぉ~○雲♪
かな?
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
いやん。あわ太郎はなぜか明石海峡大橋のたもとにいるわんわんでして。
正倉院は、らんじゃたい。ですねー。
ここ、信長が削りましたのよ、って解説書付きです。
近くにお香の資料館(メーカーの)があって、様々な香木が展示されていて面白いですよ。
お香を作る体験もありますし、いろんな線香やお香の販売もされていて。
においのあるのが淡路島は強い・・・そうかも。
春にはたまねぎの匂いがぷーんぷんっと。いやいや、しないしない。
でも、淡路島でご飯したら、ガムが必需品なのは確かです。
穴子の炭火焼きと、淡路島オニオンビーフバーガーを車で食べた後、ちーっと、ほんわかほんわかと。窓全開っ。
生のたまねぎ、みずみずしくて、たまねぎの味がさわやかに感じます。
オーブンで焼いた方があまあまとろんとろんです。
こんな神社まであるんですか。
淡路島、奥が深いですね。
それにしても、どうして「香木神社」 じゃなくて 「枯木神社」 なんだろう。
ちょっと可哀想な気がするのは、余計なお世話でしょうか(笑)
御神体が香木だなんて、素敵。
祭礼の時にでも、チラッとお姿を拝んだり出来ないのかな。
お線香の香りの中をゆっくり散歩するなんて、良いでしょうね。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
はい、淡路島は奥が深すぎてどっぷりはまります。
信長時代の少し前は三好氏や細川氏が駆け回った土地でもあり、城跡も何ヵ所もありますし、源平の史跡も神話の世界と何気なく並んでいます。
そうなんですよね、なんで枯木神社なのでしょう。
地元の人々には、ただの枯木が実はすごかったー!って印象だったのでしょうか。
香木を前面に出していたら、時の権力者に奪取されていたかもしれませんね。
お線香を焚いているお寺の香りより、お線香そのもののいい香りがするのが、あ、作ってるんだなーっと思えて、とても好きな地域です。
香木の香りって?ナチュラルな感じ?お線香のようなイメージですよね。
キツイ柔軟剤は私もダメで頭痛が出てしまいます、昔人なので(笑)
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
香木の香り、お寺や神社に行ったときの空気の香り・・・?
けむけむっとした場所ではなく、ふっと匂うあの香り、です。
お線香、火を着ける前の、箱を開けたときの香りがいいなぁと思ってます。
キツイ柔軟剤、なんとかしてほしいものですねー。うっぷ、なのです。