市川団十郎墓所と歌舞伎十八番「蛇柳」。高野山奥の院。

こんにちは。


高野山奥の院編。


戦国武将だけじゃない、奥の院。

本日のご案内は、歌舞伎の市川団十郎。


初代市川團十郎は元禄時代の江戸随一の人気者。
全身を赤く塗った「荒事」の創始者。

1704(宝永元)年、市村座の公演で「移徒十二段」で佐藤継信の上演中に、舞台上で役者生島半六に刺され死亡。


市川団十郎墓所。

中の橋近くにあるこちらの墓所の建立は1830(文政13)年。
海老蔵が建立しました。

1830年当時は、七代目市川団十郎。六代目海老蔵はその息子。

この供養塔には歌が刻まれています。

「雉子(きじ)啼くや 翁の仰せの 有る通り」


七代目市川団十郎は、1832(天保3)年3月の市村座で「助六」を演じ、息子の海老蔵に八代目團十郎を襲名させ、自分は海老蔵と改名しました。

この時、成田屋相伝の荒事18種を選び「歌舞妓狂言組十八番」と題したパンフレットにして、ご贔屓客に配りました。

これが今もよく耳にする「歌舞伎十八番」。

歌舞伎十八番に含まれた狂言は、いずれも初代・二代目・四代目の市川団十郎によって初演されたものの中から選ばれているそうで。


また、七代目市川団十郎は、天保の改革の際に幕府の「一罰百戒」の意向か、江戸を追放されます。

7年後に江戸へ戻るまで、旅回りの芝居に身を投じておりました。

ちなみに。お子ちゃまは七男五女。



【歌舞伎十八番と高野山】

「歌舞伎十八番」中の「蛇柳(じゃやなぎ)」は、高野山が舞台。

「…次に高野山蛇柳 團十郎丹波の助太郎、道化の仕内、後に三勝が死霊のり移り、大薩摩主膳太夫浄るりにて嫉妬のあれ大当なり」(『歌舞妓年代記』)

丹波の助太郎に、失恋の末に死んだ娘の亡魂が乗り移り「嫉妬のあれ」を見せる話のようですが・・・。

「あれ」が荒事の「荒れ」なのか等、詳細が不明過ぎて上演が途絶えていおりましたが。

「蛇柳」は、平成25年に「市川海老蔵第1回自主公演『ABKAI』―えびかい―」で、十一代市川海老蔵が内容を刷新し、舞踊劇として上演されました。


高野山の蛇柳。

弘法大師が大蛇を柳に変えた、とか。
弘法大師の功徳によって千年の緑を保つ、とか。



柳のアダ名ではなく、ジャヤナギ、という種類の木です。

【蛇足の「蛇柳」】
高野山では、刑場を意味します。

高野山の中で罪を犯した人に下す罰のうちの極刑。「石子詰(いしこづめ)」。これは生き埋めの刑。

蛇柳がある場所で執行されました。

残念なことに、蛇柳は枯れてしまい、今は「蛇柳刑場跡」の碑が残るのみです。

参考サイト
高野山霊宝館HP→→→→高野山霊宝館よもやま話


いつも応援いただきありがとうございます。「石子詰」は高野山山内での流血を避けるために生き埋めにしたのでしょうか。高野山の三大心霊スポットとして有名のようです。
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No title

市川団十郎というと、あの方の顔しか浮かばない^^

そういえば、奥様、ご覧になりました?( ̄ko ̄)
奈良で美・坊ずショーって開催されたそうですよ。

高野山とか美男・僧侶10名が特別な行事とか高僧しか着用できない袈裟衣を纏って御披露目したそうな。
ちょっとネット配信の画像見たら大奥の江島生島気分で煩悩炸裂しちゃった^^;

ぽちぽぽち~2400拍手目ゲッツ^^/

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。お返事が遅れてごめんなさいm(__)m

市川団十郎、母の世代は先代の「えびさま」が大人気だったようで。
今のえびさまのお父上の父親ですな。


>そういえば、奥様、ご覧になりました?( ̄ko ̄)
>奈良で美・坊ずショーって開催されたそうですよ。

あらやだ、なんでございますって?
美・坊ずショーですとー!?


>高野山とか美男・僧侶10名が特別な行事とか高僧しか着用できない袈裟衣を纏って御披露目したそうな。

ほほう。それは、素敵な催しですなぁ。ほほうほほう。
高僧しかお召しになれない袈裟衣って、おじいちゃまが着物に「着られてる」イメージが。ごほごほ。

奥の院散策してると、一生懸命読経する若者くんに会えます。
素敵なお姿に、極楽極楽。

美しい若者には質素な衣こそが美しさを引き立てるのです!
と、マリア・テレジアがアントワネットに説教してたな…。


>ちょっとネット配信の画像見たら大奥の江島生島気分で煩悩炸裂しちゃった^^;

探してこよーっと!
いつも美味しいお話をありがとうございます♪


>ぽちぽぽち~2400拍手目ゲッツ^^/

きゃ。おめでとうありがとうございます!
お礼にいつか京極たかつぐんの関連史跡に行ってきますわ!
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