こんにちは。

画像の「拝」辺りに

金ぴらさん。
今日は、にほんむかしばなし
【滝の拝太郎】。

滝の拝太郎は、せっせと刀で岩に穴を掘っておりました。

目指せ、千個!
ところがあとひとつってとこで

刀落としました。

滝の拝太郎は、刀を求めて川の中へ。

落とした刀と、丸い大きな石をお土産にもらって、帰宅。

この辺りではずーっとごろごろと鳴る音がしていましたが、

ぴたっと止まりました。
どうやらその大きな丸い石は、

ポットホール(甌穴)を形成したこの石。

さぞかしやかましかったことでしょう。

滝の拝太郎が持ち帰った石は、金ぴらさんへ納められましたとさ。
めでたしめでたし。
・・・しかしこの大きな丸い石。

どこだったかなぁ。
あ。

そうだ、あそこだー。

三重県尾鷲市の九鬼漁港の先端に鎮座する九木神社。
永和年中(1375~1378)藤原隆治により、九鬼城内の祠に天満天神を祀ったのを創祀とし、後寛文2年(1662)には現在の鎮座地に遷座。
(三重県神社庁HPより引用)

見えてるよ。

ねー、おんなじ感じでしょー。

これは大漁祈願のため奉納されたもののようでした。
熊野地域は、丸石や玉石がお好きなようです。

三重県尾鷲市の飛鳥神社。

三重県熊野市の花の窟神社。まんまるでっかい石。

和歌山県那智勝浦町の熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ)境内にある神武天皇頓宮碑前の、玉石。
説明板によると元は古代の玉石信仰「丸石神」といわれ、それが「玉石と号し力だめしの石二つあり」(『紀南郷□記』/元禄期)となったようで。

見事にみんな、まんまるちゃんです。不思議。
参考サイト
み熊野ねっと「滝の拝」
http://www.mikumano.net/meguri/takihai.html
いつも応援いただきありがとうございます。
熊野地域は、古代よりの丸石・玉石信仰とか「丸石神」信仰があるそうでして。古座川と熊野市は70キロ以上離れていますが、同じものを見て、面白いなーっとぼやーんっと思いました。「滝ノ拝太郎」の昔話の成立はいつ頃かわかりませんが、ポットホール(甌穴)の形成過程を少しはわかってたんでしょうねぇ。でないとお話が出来ないもんなぁー。


いつもありがとうございます。励みになります。
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こんばんは、kotodayoriです。
滝の拝にまつわる民話は、ほのぼのとしていますね、滝つぼの底に宮殿があって、そこで歓待してもらって(浦島太郎の竜宮城のようですね)、宮殿側で騒音の原因と思っていた丸石を持って帰ったあげたら、音が収まったのですね。浦島太郎のように年をとったわけではなく、皆がwinwinになったわけですね。
どんな経緯からこの民話が生まれたのか、興味が湧きます。
また、よろしくお願い致します。
見事な丸石で、しかも石柱の上にのっかっているなんて面白いですね。
山梨県には「丸石信仰」というのがあって、これがまた力石と区別するのが大変ですが、熊野三所大神社の丸石は「力試し」に使われたんですね。
ということは力石ってなわけで、師匠にちょっと報告してみます。
で、お寺さんのご住職の墓にも丸石がありますが、何か関係があるのでしょうか。お寺さんでは禅の「無」に通じるからのようなことを聞きましたが、
でもまあ丸とか球形ってなんか丸く収まるって感じで安心しますよね。
ご無沙汰しております。
すっかり浦島太郎状態です^^;
真ん丸石が微笑ましいですね^^
こういう民間信仰みたいなのって郷土愛を感じます^^
ぽちぽちぽちーーー☆彡
本当だ。
見事に真ん丸い石が乗っていますね。
この丸石、拾ってきたんじゃなくて、こういう風に削ったのよね。
それにしても見事。
≪滝の拝太郎が持ち帰った石≫
こんなに高い細長い石の上に乗っていて、落ちたりしないのかしら。
心配。
つねまるさん、こんばんは。いつもお世話になっております。
「滝の拝」は知らなかったので、調べると随分山奥にあるのですね。むかし串本や太地には行った事がありますが、「滝の拝」まで行くのはちょっと覚悟が要りそうです。
それにしても、あなんに丸い石が多い石垣は始めて見ました。熊野三所大神社の境内はユニークですね。
滝の拝でこの丸い石が取れるのでしょうか。三重県や和歌山も面白そうです。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
あ、お調べいただきまして、ありがとうございます。
ほんとに浦島太郎と比べると、ほのぼのしてますね。
たまには皆が幸せになるお話があってもいいですもの。
原典があればいいのですが、言い伝えの昔話のようで、いくつか種類があるようです。
うまい具合に金ぴらさんに丸い石があるものですから、なおさら好奇心がむずむずしますね。
石が川底でごろごろとか、現地に立つと、ふむふむと納得する点があり、とても面白いなぁと思いました。
こちらこそ、またよろしくお願い申し上げます。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
そうなんです。
地面に転がっているとか、台に乗ってるとかではなく、石柱の上に。
とても不安定だと誰もがどきどきすると思うのですが、どうもこの形が奉納の形らしく。
あ、それです。山梨県と同じ、熊野地域の丸石信仰。
荒波に揉まれた丸い石がうち上がり、それを奉納したこともあるそうです。
ただ、熊野の丸石信仰を調べても個人のお強い考えが前面に出たものが多く、何かいい資料はないかなぁと。
まぁ、あっちこっちうろついていたら、そのうちまた丸い石と出会うでしょーっと楽しみにしておきます。
あ、そうそう。九木神社の鎮座する山には、花の窟神社のでっかいまんまる石と同じぐらいの大きさの丸い石が山道にありました。
これは、動かしていない、そこの山の石。
理科の分野として、丸い石が産出する面もありそうです。
お寺の丸石は、禅宗じゃなくても丸いものがあるので、わからないです。
他には、山の神、と書かれた石も熊野地域でよく見かけますが、丸みを帯びた石です。
あんまりカクカクした石は、見ないですねぇ。
きっと、角がたたないように丸いんですよー。あは、あは(汗)
京都の友人に「うちの雑煮は四角い切り餅だ」と言ったら「お正月から角たてんのん?」と返されました。
くやしい。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
おっ。よかった。おひさしぶりです。
相変わらずちまちまと続けております。
記事は、根気が続かずあっちこっちふらふらしてます。おほほ。
まんまる石、ほほえましいですよねー。
何となくまるいものって、ほっとします。
民間信仰、その土地ならではのものがやはりいいですね。
土地に産出するもの、そこにあるもの、土地の歴史、そういったものをいっしょくたに大切にしている感じが好きです。
全国一律は、つまんないですね。うん。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
でしょでしょー!?
見事にまんまるな石が乗ってますでしょー?
ぱっと見て、なんじゃこら?でした。
恐らく成形していると思いますが、見事ですよね。
しかしなぜ、危なっかしい石柱の上にのせるのかなぁ?
ほんと、心配になります。
もしかして、鉄筋が入っているとか。
ちょーいと下から見たんですけど、なさそうでした。
つんまるさん、おばんですば~い♫
御意
ごこは九鬼さん家があるんですか。
波が静か過ぎて九鬼さんには合わないような気がします。
なに、なんなの丸い球は?
落ちるから危ないでしょう!
中国の雑技団じゃないから、落ちるでしょう!
近寄らないがいいですよ、つねまるさん。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
わざわざお調べいただき、ありがとうございます。
国道42号線から古座川沿いに、県道227号線と38号線で神戸神社など数ヵ所見学して、43号線(川沿いで景色が良かったです)で滝の拝へ参りましたが、1時間強ほどで着いています。
距離は20kmほどかと。
河口から神戸神社付近までが集落の中で狭かったのと、滝の拝の道の駅付近以外は、国道クラスの道で、走りやすかったです。
一枚岩からは、国道371号線で串本へ出ましたが、この道は山道で退屈でした。
この古座川沿い、様々な歴史があるようで、もっと詳しく調べてまた行きたいです。
あ、周参見まで道が延びたので、だいぶ楽になりましたよ。
それでも遠距離なのは変わらないですね・・・。
熊野地域が楽しいのは、神社も自然も歴史も豊かであることですね。
どこも忘れられないほど、印象的です。
丸い石の産出地が、私も知りたくて。
伝承通りなら滝の拝ですが、どうも石の質が違うような。
何かの奉納の石なら、よそから持ってきたかもしれませんし、熊野の他の地域の丸石との類似があるのか、謎です。
実はですね。
丸い石とは少し違いますが、気になるのが玉置神社なのです。
玉置山は、海底火山の噴火で出来る枕状溶岩が、山の上に露出していますの。神社でも見られるようなんですよー。
ご覧になりまして?参道の途中にあるそうですの。
しばやん様の記事を拝見して、神社自体の歴史と宿題の襖絵とあわせて、とても興味津々なのですわ。
今年こそ、十津川温泉で宿泊して、朝から昼過ぎまで(晩は無理ですよね)ゆっくりおまいりしようとカレンダーとにらめっこです。
連休が、すくなーいっ。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
おばんですばーい♪
そー。一時期、九鬼さんがいたようです。
波が静かな湾は、お舟を係留しておくには必要かと。
そーそー出撃があるわけでもない、かなぁ?
心配しなくても、すぐそこ、熊野灘。
だぼーん、ざばーん、です。
ここの先端は全体を見渡す物見台にはうってつけかと存じます。
今も灯台があるので、向こうから見えるってことは、こっちからも見える。
丸い玉が落ちなければ、おひねりがいただけるのかなっ。
さーさー、だんな、れっつおひねり!!
思いっきり近づいて、なんだこれ?なんだこれ?と、眺めて触って、ってしてしまいました。
おほほほほ。
いびつなまるがすごく好きです。
まるがたくさん(゚∀゚)
まるだらけ(≧◇≦)
テンションあげあげです
アリガトウゴザイマス
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
はーい、まるですよー♪まるだらけですよー♪
海月様、何故にまるだらけがお好き?
カクカクよりは、万事丸くおさまる感じなまるは、いいですよね。
波にもまれ、世間の荒波にもまれ、上下左右からぎゅーっと押さえられ、あほーほどたくさん飲み食いして、人も丸くなっていくのですわ。
あー、鏡がこわい。