原たたら跡。松江藩鉄師卜蔵家の主力炉から叢雲たたらへ

こんにちは。

島根県奥出雲町竹崎の追谷に居を構え、たたら製鉄操業を行ったのは


卜蔵氏(画像/「卜蔵氏庭園」)

松江藩の定めた9鉄師、櫻井家(奥出雲)、田部(たなべ)家(雲南市吉田町)、絲原(いとはら)家(奥出雲)、卜蔵(ぼくら)家(奥出雲)、杠(ゆずりは)家(奥出雲)等で、

明治維新後、大正の「一斉廃業」まで操業を続けた「4鉄師」、櫻井・卜蔵・田部・絲原のひとつ。


今日は、その卜蔵氏の原たたら跡へ。


・・・(T_T)


川底に見える砂鉄


おや、人工の水路があるぞ。

ということで、原たたら。


大正15年(操業廃止翌年)の原たたら平面図。

高殿(炉のある建物)、大鍛冶場、炭小屋等のたたら製鉄操業を行う建物のそばに、分家、村下(むらげ/たたら製鉄操業の総技術監督)以下の技術者、雇人が集団で居住する形態を記しています。


樹齢300年の桂の木。

たたらを人に教えた「金屋子神」は、


白鷺に乗って桂の木に降りたと伝わります。

そのため、各たたらのそばにはご神木として桂の木。


頒功石(はんこうせき)

他のたたら炉では平均3千キロのところ、この原たたらでは7千キロとれたのでそれを称賛して建てられた石碑。(現地説明板)


恐らくこの原たたらでとれたケラをお供え。


たたら製鉄操業のおさらい(ケラ押し法)


砂鉄と炭を交互に投入し、炉の中で育てたケラは


炉を崩し真っ赤なあちあちのまま水へ入れて


一気に冷やします。


この原たたらでも


こう。


高殿(現存せず)から一気にお向かいの鉄池へ。


鉄池。(じーっと見つめると四角い形が)


日本で唯一現存する菅谷高殿(雲南市/田部家のたたら)でも


ゴロゴロっと高殿から


お向かい鉄池にじゃぼん。

ね。

原たたらに戻り


平面図にあるように、原たたらは敷地内に水源地を持ち、小川が囲み


目の前をさらさらと流れています。


対岸から見ると、こう。


たたら炉で出来たケラを、玉鋼とそれ以外の部位に仕分けるのが大鍛冶場(大鉄場)。


動力に水車を利用しているため、水路が残っていました。


卜蔵氏庭園から原たたらの周辺には、棚田の光景。


この原たたら。

大正14年の操業廃止後、昭和に帝国製鉄株式会社が借り受け、「叢雲(むらくも)たたら」として復活し、軍刀需要にこたえます。

そして、敗戦。

叢雲たたらは、操業を終えたのでした。


いつも応援いただきありがとうございます。
たたら製鉄操業に水が不可欠なのがよくわかる原たたら跡です。ここで吹いた鉄の品質は非常に優秀で、卜蔵家たたらの主力炉でした。卜蔵氏庭園との間には、近隣の皆さまのご厚意で棚田を見渡す展望公園も整備されてますが、道が狭くて車がとめられず通過。しもたー。車がしゅっと畳めたらいいのになー。

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