中世たたら製鉄操業見学(3)ズク押し法とケラ押し法

こんにちは。


朝8時。朝ごはんに焼き芋食べて、元気もりもり。

皆様、徹夜の操業です。


既に炉からズク出しがされてました。


ず・く。

たたら製鉄の方法には二つあり。

ケラ押し法とズク押し法です。


1.ケラ押し法(直接製鉄法)

材料:主に真砂(まさ)砂鉄

特徴:砂鉄から直接、鋼のかたまりを作る。鍛えて硬く出来る。

用途:日本刀、刃物、工具


安来市和鋼博物館で年に一度行われた古代たたらの復元は、ケラ押し法。

ポイントは、新見市は中世で、こちらは古代という点。
炉の形が違います。


炉から流れるのは、ノロ。これは不要物のかたまり。うんぴぃ。


排泄物を出した砂鉄は、炉の中で成長。(還元反応)


炉を壊して、ケラを取り出します。


和鋼博物館に展示されている炉の形いっぱいに出来たケラ。

ここから、玉鋼などを取り出します。

一方。


ズク押し法で出来るのは、こんな形。なぜかしら?


2.ズク押し法

材料:主に赤目(あこめ)砂鉄

特徴:鋳物や鋼等のもとになるズク(銑鉄)を作る。
   炭素量が多く溶けやすい。

用途:溶かして鋳物。大鍛冶場で炭素を抜いて鋼(左下鉄)。炭素を下げて包丁、等。


ズク&ノロちゃん。

ケラ押し法では、炉の下から出てきたものはノロ。不要物。
ズク押し法では、ノロと共に目的物のズクが出てきます。


昨夜の炭だけの炎とは勢いも色も違うように見えます。


お。


ほじくって、


きゃ。


すごいなー。


穴にたまるようになってま


あふれた。


灼熱です。


ズクとノロの比重差や成分の違いで、冷えるとパカッと割れるそう。


まだあっちいちいです。


ノロず。


ズクず。


今回は、内緒の四種類の砂鉄をブレンド。


投入した砂鉄量と出来上がるズク量を記録するため、計測。


砂鉄を入れるのは、村下さんのお弟子さん。


あと数時間です。

次回、いよいよ炉を壊します。


いつも応援いただきありがとうございます。
夜22時に最初の砂鉄を入れ(初穂)、0時に初めのズクを出し、その後も絶えず炭と砂鉄を交互に入れる繰り返し。「よく寝ましたか?」と村下さんに聞かれて心がちくちく。今回の新見市での再現で、前回の操業と違うズク押し法というものを間近に見ることが出来てとっても満足。ご多忙なのにあほーに付き合ってご説明下さった皆様に感謝です。

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No title

こんばんは~

凄いですね。
砂鉄に種類があるのもブレンドしてるのも知らなかった。
内緒は企業秘密・トップシークレットなのですね。

古代と中世の製法が違うのも知らなかった。
たたら、って何となく憧れてただけで物知らずでした。

今日は、(私の脳では)いっぱい勉強しました^^
でもって楽しかったです^^

ぽちぽちぽちーーー☆彡

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

砂鉄は、採取する場所(中国山地の北と南)によりもとになる岩石が異なり、種類が違うものがあるそうです。

ブレンドは、日立金属さんと日刀保さんの内緒。

今回の操業は、主催は新見市さんですが、技術支援は日刀保さん。
砂鉄採取は今は山からとるのですが権利関係もあるので、材料は持ち込みのようでした。

あ、古代と中世の違いは炉の形です。
ややこしくてすみません。

たたら、って響きには、何かあるぞ、何だかわからないけど面白そうだぞ、って感じがしますね。

楽しんでいただけてとても嬉しいです。
いつもありがとうございます。
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