富田八幡宮(2)江戸幕府京都御大工頭中井家による社殿造営

こんにちは。


無邪気なちび狛 in 富田八幡宮


今日のとーちゃんは厳しいです。


月山に鎮座の勝田神社を富田城築城の際に遷座させた事に始まる富田八幡宮。

月山富田城の鎮守として、尼子→毛利→吉川→堀尾(出雲富田藩立藩)→京極→松平の崇敬を受けます。

堀尾時代に松江城へ移り、尼子氏以前の出雲国守護京極氏が入るも、跡が続かずわずか3年で一旦改易となり、播磨・龍野へ。

寛永15年(1638)結城秀康三男・松平直政入封(from 信濃松本藩)。18万6千石。


(これも行ってきました♪強行突破)

富田八幡宮鎮座の地は、寛文6年(1666)より広瀬藩。
松平直政の次男・近栄が3万石を分与され立藩。明治まで存続。


富田八幡宮は、安永2年8月に広瀬藩第5代藩主・松平近輝が祈願所と定めます。


楼門。


わくわくします。


・・・樹が邪魔なんて言っちゃだめ。


決して言っちゃ・・・じゃまままま。


寛政2年(1790)3月。火災により神門を除いて焼失。藩費により再興。

奉行:吉川梁左衞門

設計監理:中井藤三郎(幕府の京都御大工頭)
施工:大阪十八番組/大工棟梁:森川六右衞門豊武
協力:加賀の名匠玉右衞門及び彫刻師、鉄師(松江藩より)

大工のみで4千5百人の大工事。

藩船二艘で大阪より運び入れ、寛政7年(1795)4月竣工。


拝殿。


【天下人の大工・中井家について】

中井家は、江戸幕府の「京都御大工頭」。大和法隆寺の工匠の出身。

ほぼ500石40人扶持の旗本格。

中井家歴代当主及び中井役所の棟梁衆は、「城大工、禁裏大工、寺社大工、数寄屋大工」として上方を中心に多数の建物を設計・施工。

特に江戸時代初期の「大工頭中井大和守」(初代・正清、2代・正侶、3代後見・正純、3代・正知)は、幕府の城作事を一手に引き受けます。

元禄8年(1695)頃、京都の屋敷内に中井家を中心とした専門家集団「中井役所」設置。

建物の破損見分・仕様帳等、絵図の作成など作事に伴う手続事務が中井家負担から幕府経費となり、中井役所は公的なものとなり、

膨大な設計図等は、きちんと保管。

中井家伝来の建築指図(平面図、立断面図、透視図)を含む「中井家文書(597点926通)」は重文です。

設計・施工実績としては、

江戸城 二条城 水口城 永原御茶屋 宝永度内裏 寛政度内裏 修学院離宮 方広寺 清水寺 知恩院 賀茂社 北野社 吉田社 東照宮(日光 金地院) 茶室起こし絵図 大徳寺大仙院庭園 大坂城 伏見城 淀城 駿府城 名古屋城 伊庭御茶屋 小浜城 亀山城などなど

図録『天下人の城大工 中井大和守の仕事』(発行:大阪市立住まいのミュージアム/2015年より)


中井藤三郎の名は、

『蝸牛廬文庫目録(1) 池田村文書  33:順礼橋』「乍恐返答書/文化10年(1813)10月14日」(順礼橋普請用木切出棟梁大工不帰依につき)
摂州半町組杣木挽与頭武兵衛、同組惣代清左衛門、同組伊兵衛・治兵衛より中井藤三郎役所

『中井藤三郎歎願書写帳(文化6巳11月)』
「近江六ケ国大工杣木挽之儀」につき、from中井藤三郎・to江戸幕府

『日本災異誌』(大田南畝)
天明8年(1788)団栗辻からの出火で内裏が焼失した際に、中井藤三郎は二条城へ手勢を率いて入った

など、中井役所関連の資料に見えます。



素晴らしい彫刻です。

丹波を拠点とする彫刻師の中井権次一統は同じ中井ですが、系譜を示す根拠となる資料は未だ確認されず(研究会等では一族と記すものあり)。


それはいかん。


子供かっ。


定番の「龍&虎」ならこの子は虎ちゃん。


賑やかですね。


ほんと、重そう。


ひとえに藩主が松平様だから出来た事でしょうなぁ。


本殿も重厚な造りです。


あれ?


食べちゃだめー。

魔除けの獅子噛さん。大阪のだんじりの彫刻によく見られます。

「施工:大阪十八番組/大工棟梁:森川六右衞門豊武」の影響かしら。


とても重厚な感じの拝殿の扉。

開けっ放しではなく毎日開閉されている様子。きっちりした印象です。


じぃー。

あ。鳴き龍さんがいる。ぱんぱん(拍手)。


違う、そうじゃない。


八幡さんだねぇ。勇ましいねぇ。


詳細不明。


後ろからの本殿、拝殿、楼門。

寛政7年(1795)4月竣工後、数度の屋根葺き替えを行いますが、社殿は往時のもの。

すごいなー。


いつも応援いただきありがとうございます。
中井家文書がすごいのは、図面がしっかり揃っているとこ。これさえあれば泥棒さんは楽ちん。修復時にも図面は必要になるので、とても貴重ですね。年に一度、大阪の住まいのミュージアムで中井文書の展示があり、実物を見ることが出来ます。実物は現在の建築図面同様、とても細かく記されていて、ぼーっと眺めているだけでもとても面白いですよー。

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お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
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こんばんは!

これはこれは、有名な中井棟梁ですね!

素晴らしい彫刻のオンパレード!!

上手く撮影されていますね☆

私も彫刻を見るのが好きですが、撮影はいつもイマイチで・・・(^_^;)
静止画でうまく伝えられない時は、動画に頼っています。

しずか様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

そーなんです、有名な中井さんです。

島根県安来市で出会えるとは思わなくて、不意打ちされました。

ぐいーっと近づいてぱしゃぱしゃしてますが、ボケたおしてるのがたくさんあります。うう。
全体を写すのをすっかり忘れることが多いので、帰宅してからあたふたします。

一ヶ所で百枚以上写すこともあるので、動画は命取り。
ほんとは動画も欲しいのですよねー。
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