美保神社(5)先代狛犬とちび狛。由緒まとめ

こんにちは。


美保神社。


影向石さん。


子だくさん。


あ。先代ちゃんだ。


ゆるゆると皆をおまもりしてるのね。


あちこちお怪我ですが、とても丁寧に生み出された感じがします。


ちゃんとしっぽも保存されてるとこが、いいですね。


がんばれー。


皆生温泉なんてどうでしょう?


皆生温泉へ行くのよ。うふふ。

さて。

「境内地からは4世紀頃の勾玉の破片や、雨乞いなどの宗教儀式で捧げたと考えられる6世紀後半頃の土馬が出土している」という美保神社。

古墳時代以前より、ここは何かの祭祀が行われてきた大切な場所。

『出雲国風土記』(天平5年/733)在神祇官社14所のひとつに「美保社」の記載があり、『延喜式』(延長5年/927)にも記載。



その後中世まで文献資料には現れませんが、

中世に普及した福の神「えびす」と事代主命が混ざって一体になった「えびす=事代主命」の民間信仰が美保神社にも及び、目の前が美保の港であることから海運や豊漁の神様として存続はしていたようです。

祭神の変遷⇒⇒⇒「代わる祭神と国譲り。出雲国風土記など」
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-1075.html


年代が明らかなものは、尼子と毛利のすったもんだの頃。


もうすぐだ。

永禄12年(1569)尼子と毛利との兵火により一切を焼失。
文禄5年(1596)富田城主吉川広家が朝鮮出兵に際して武運長久を祈願して再建。

再建するということは、そこにお社があった、わけで。


(全体を写してなかったので美保神社HPより拝借)

本殿は文化10年(1813)の再建。
拝殿は昭和3年。伊東忠太の設計監督により造営(美保神社HPより)

祭神の三穂津姫命・事代主命共に歌舞音曲を好みその守護神と位置付けられている(美保神社では)ことから、拝殿は神様に奉納する音楽ホール。


壁はなく、


天井板も貼らない構造は、周囲の山々を取り込んだ音響効果があるらしい。



伊東忠太の設計は他に、橿原神宮・平安神宮・明治神宮・築地本願寺など多数(美保神社HP)。

明治に新しく生まれた神社が多いですね。


ふぅーん。


こちらも昭和3年。

帰る前にもう一度、狛ちゃんにご挨拶。


好き。


中世には海関が置かれ、江戸時代には日本海の西廻航路の風待ち港、漁港として栄え、藩の為替倉が置かれた美保の港。


おかげの井戸。お船にも供給したんでしょうね。


井戸の前の石柱。中世より横山氏が代々の宮司。

近世には、出雲国内の神社の大部分は「出雲国造家」「佐陀(佐太)正神主家」のいずれかの支配を受けますが、美保神社はどちらの支配下にも入らず。

美保神社には独自の頭屋組織があり、祭祀の一部を支えてきた歴史があります。

氏子の中の「頭筋」と呼ばれる頭屋組織の中から「一年神主」を選び、祭祀の一部を行うもので、現在も脈々と受け継がれています。



美保神社は「事代主命=えびす」として人々の崇敬を集め、独立独歩でも維持できたということかしら。


雨に濡れると青色になるという石畳。今は、静かです。


美保神社
《住所》島根県松江市美保町美保関608

参考文献
『美保神社の研究』(弘文堂/和歌森 太郎 )
島根県立古代出雲歴史博物館「音曲の神さま-美保神社奉納鳴物(2014)」展示時のパネル・図録

参考サイト
「社家の姓氏・横山氏」http://www.harimaya.com/


いつも応援いただきありがとうございます。
古いんだか新しいんだか、頭が混乱する美保神社境内。おっきいねぇ、すごいねぇ、でも、邪魔だねえ、神様遠いねぇ、と無礼者な私。荘厳な社殿に対してちびちゃん揃いの狛犬ズ。先代さんも大切にされていて、狛犬好きにはたまらないお社でした。ああかわいい。

にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ


お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

出雲の地は本当に先代を大事に残してくれていて、いいところだと思いましたねぇ。

いつもの子しかいない神社でも台座が古い時など、どこかに先代が残っていないかキョロキョロしてしまう私です。

たっつん様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

ずーっと頑張ってきた先代さんを大事に残してくれているのは、ほんとに心が和みますね。

あまりお社を訪ねられませんでしたが、先代さんにちょこちょこと出会えて嬉しかったです。

私も社殿床下までのぞいてしまいます。
怪しい人に思われても仕方ないですね。ほほほ。
プロフィール

つねまる

Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

◎画像の著作権は放棄しておりません。
◎画像と記事の無断使用厳禁!!
◎丸パクリには断固抗議する!!

◎リンク戴く際はご一報下さい。御礼させて戴きたく。
◎一言でもコメント戴ければすごーく嬉しいです。

尚、メールでのお返事は致しませんので、コメント欄をご利用ください。

宜しくお願いいたします。

参加してます♪
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ
最新記事
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
最新トラックバック
ブログ村さんに参加中
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ご来場御礼