こんにちは。
連休ですね。ってことで、

来ちゃった~、安来市へ。

和鋼博物館で年に一度行われる古代たたらの復元。

これは「菅谷」地区のたたら製鉄を行う建物(高殿)内。
ここに、砂鉄と木炭を交互に入れて、刀剣等のもとになる鉄の塊を作ります。

ちっちゃく再現。
今日は、ちょろっとだけご紹介。

最初の砂鉄を入れる儀式。「初種式」

木炭、投下。
これを繰り返していると、

炉の下から

砂鉄に混ざる不純物などが、出てきます。
「のろ」といいます。

冷えて固まった、のろ。
捨てるしかない「てつぐそ」(あらやだっ)
うんぴーのように、ちゃんと出さないと本体によろしくないみたいです。

空気穴からのぞいて、砂鉄と木炭との反応具合を確かめる村下さん。
むらげ、さん。役職名。
たたら製鉄において、全てを監督する責任者。
門外不出、一子相伝だったため、日本にはこの方しか残っておらず。

送風は機械で行っていましたが、ふいごを番子が交代で、つまり「かわりばんこ」で踏むのも再現。
これが、ものっすごいスピードでした。

最後は、炉を壊し

中から

砂鉄と木炭と炉の土が反応して出来た鉄のかたまりが。

これを水に入れて冷やして

ケラ(かねへん、に、母)の出来上がり。

本日のメニュー。

体重40kgのケラさんができました。
めでたしめでたし。
いつも応援いただきありがとうございます。
初種式に間に合ってしまうほどはやーく着いたわたくし。途中で博物館へ行ったりランチしたりしましたが、16時のケラ出しまでずーっと眺めてしまいました。アホかーって自分でも思いますが、面白かったです。へへへへ。


お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
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こんにちは~
凄いですね。
現代まで相伝されてるとは思わなかった。
次の代は引き継いでいるんだろうか^^
40kg・・・・鉄のほうが自分より軽いil||li _| ̄|○ il||l
ぽちぽちぽちーーー☆彡
もののけ姫だなぁ。
これ生で見たいです。
山陰のたたら製鉄ってすごく興味あるんですわ。
しかし遠いのが難点(´・ω・`)
いつもながらに、へええ、へええーと呟きながら拝見しました。
ムラシタさん、じゃなかった、村下さん。
≪門外不出、一子相伝≫
この方の後は、どうなるんでしょうか?
ちゃんと、どなたかいらっしゃるんですよね??
こんなたたら製鉄を間近に見られるなんて、本当に羨ましい。
40Kgのケラさんが、刀になるんですね。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
現在唯一残る村下さんのお師匠さんが、生産性向上の工夫をされたり、今後のたたらを熟慮された方で、一子相伝を破り、弟子をとられました。
ちょうど終戦直後、刀剣の生産禁止や安価な洋鉄の輸入によって日本のたたらが消滅。
工芸品としての刀剣作成が認められたものの、その原材料となる「たまはがね」はたたらでしか作ることが出来ず、企業と刀剣保存会等が設立したのが、「日刀保たたら」。
ここで、先代のもとに数名が弟子入りしました。
今も、日立金属安来製造所から、村下さんの元で専門に働く人を出していまして。
次の村下候補さん、復元作業に従事されていました。
体重はね、ほら、のろみたいに出したら減るかもです。
えへへへへ。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
何とも言えない雰囲気がありますね、たたら。
たまたま出雲でたたら三昧してますが、岡山県新見市でも古代たたら製鉄復元作業などをされてますよー。
分布図だけしか見てないですが、東北にもあるみたいです。
たたらを行った現存建物は、菅谷、という所にありますが、雲南市。
米子から100kmほどかな?
鉄の歴史を巡るループバスツアーが最近出来たようなので、機会を作って、ぜひに。うふ。
こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。
次の村下候補者さんは、おいでです。
戦後、工芸品としての刀剣の材料に必須な「たまはがね」を生産するため、奥出雲に「日刀保たたら」が設立され、今も年に数回、たたら製鉄を行っています。
前回訪問しきれなかった和鋼博物館を検索したら、たまたま今回の作業がヒット。こりゃー、行かねばー!っと、突っ走ってしまいました。
やはり、本物が一番。うふふふ。
ケラさんの中に、「たまはがね」というシルバー色の塊があります。
お肉の部位のように、大きなケラの中に様々な品質のものが混在するので、それを見極めて割って分類する作業がたたら製鉄の次の作業になります。
今はたたらに必要な木炭の調達が大変で、今日行った刀鍛冶さんが、「一盛り1500えーん」と言いながら炭をくべていました。
日本刀、新人さんが作ったものでも、ひゃくまんえんするそうです。
うひゃーです。
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