石見銀山(5)清水寺。大久保長安の家紋と辻ヶ花染丁字文胴服

こんにちは。

間歩(坑道)までの道のり、長いなぁーっとお思いかと。

ええ、私もそう思いながら歩いております。


せいすいじ。真言宗の古刹です。

創建は推古天皇の時代。
元は仙ノ山(銀山)頂上付近の「石銀(いしがね)地区」の天池寺。

延暦17年(798)清水谷へ移り「清水寺」に改称→江戸時代に仙ノ山中腹→明治11年、現地。


繁盛する間歩は転々とするので、お寺も一緒に移動したのかな。

で、明治だ。いつもの神仏分離です。


元神宮寺(佐昆売山神社の別当寺・廃寺)の山門を移築。昭和6年3月。


石造不動明王立像。


石造毘沙門天立像。

共に福光石に彩色。江戸末期のものと推定。

福光石は、淡い青緑色の比較的軟質の凝灰岩。
1500~1600万年前の火山活動の際に噴出した火山灰や火山礫が海底に堆積・固結してできた岩石。

今も建築材料や狛犬等に用いられ、温泉津に石切場があり、石見銀山にも福光石を用いたものは点在。


「銀華厳」「万延元年12月、加藤清風書」

「加藤清風」は、第57代石見銀山代官・加藤餘十郎。


石見銀山開発に関わった領主、代官らに信仰された清水寺です。

あれ?


まぁ、本堂の前に狛犬さんとは。


仏様をお守りしてるのね。


よーしよしよしよしよしっ。


清水寺の特徴はこの格天井。

格式あるお寺の天井に見られるものですが。

ここのものは。

銀山開発に腐心した大久保長安と地役人の吉岡達が奉納したと伝わり、特に長安の家紋を描いた格天井はこの清水寺のみに残ります。


横向きですが、これ。

甲州流の治水や鉱山技術を磨き、東海道五十三次の宿駅制など斬新な新政策を次々と断行し、領国は駿河や信濃など10カ国に及んだ大久保長安。

死後の横領疑惑により幕府命で財産没収、葬儀は中止、遺子は処刑。

出すぎた杭はぶっ壊された、わけですねぇ。ほんとお気の毒。


寺宝は「辻ヶ花染丁字文胴服」
徳川家康から与えられたもので、国重文(東京国立博物館所蔵) 。

備中出身の山師・安原伝兵衛。

慶長7年(1602)伝兵衛は、近年銀の採掘量減少のため、清水寺に祈願。

7日目に「銀の釜」を賜る夢を見て、大久保長安に伝え、

釜屋間歩を発見

翌年、徳川幕府に多額の運上金を納め、伏見で家康から胴服と扇子を頂いたそう。


しぃー。


あらぁ。

吽ちゃんはひとりっこだったのかぁ。


ほんと?


お友達?


石仏様。


優しいねー。


・・・ちーん。


そうね、そうね。


たくさんの石仏様達。


今も静かに石見銀山でお過ごしです。


し、しずか・・・


※各説明は現地説明板とガイドによる。


いつも応援いただきありがとうございます。
清水寺も背景の歴史を知らないと、ただの小さなお寺。大久保長安達が銀山繁栄を祈り、信仰したお寺です。ひとりぼっちの狛犬さんのかわいいお顔がとってもほっこり。廃寺跡ばかりでしたが、こちらでようやく現役のお寺にお参り。穏やかないいお寺でした。

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No title

こんばんは~

銀山があったころは周辺も賑わったんでしょうね。

長安の家紋が残ってるとは知らなかった^^

石仏たち、いい感じに摩耗して柔らかく和みます^^

ぽちぽちぽちーーー☆彡

時乃★栞様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

銀山があった頃はそれはそれは賑わったかと思います。

大久保長安達が入って、おっしゃー!ふぁいとー!っと意気込んだのが目に見えるようでした。

鉱山は、閉山したらあっという間に人がいなくなり、その衰退のスパンがとても短いです。

豊栄神社しかり、様々な遺構しかり。

石見銀山は幕末には、採掘量が激減していたので近代化されたのはごく一部。それも数年で終わっています。

世界遺産登録の審査の際に、鉱山周辺に緑が豊かに残っている点が非常にクローズアップされましたが、閉山が早かったから、緑が盛り返したのじゃないかと思います。
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