石見銀山(4)廃寺が多い龍源寺間歩までの道

こんにちは。

【妙正寺跡】


石見銀山の実りの秋。


妙正寺:日蓮宗明覚寺派。

永正11年(1514)「本身山妙正寺」と号し当地へ移転。
元は、本迹院(清水谷)。

昭和18年(1943)大水害。
本堂などの建物が倒壊。近年、本堂を再建。


振り返って階段下には、川。

これだけ高さがあるから、浸水より裏山が土砂崩れでもしたのかな。


南無妙法蓮華経。日蓮宗。

江戸時代の石見銀山では、日蓮宗は商工業者を中心に信仰。
寛政元年(1789)の記録によれば、銀山町5ヶ寺の日蓮宗寺院がありました。(現地説明板より)


五輪塔かな。てっぺんがこれほど長いのは初めて見ました。


境内地とその背後の丘陵斜面には墓地群が広範囲にあり、戦国時代から昭和初期にかけて559基の墓石を確認。


警察へ届けましょう。


お寺のお忘れものです。

このそばには、


大安寺跡。大久保長安の逆修墓。


【龍昌寺跡】


「嘉永2年」(1849)の銘がある銀山大盛祈願道場碑。

銀山の発展祈願の場として指定されたのは佐昆売山神社・龍昌寺・観世音寺(大森町)の三ヶ所。

祈祷は毎年正月20日の大般若経転読。


祈願道場に指定された玉峰山龍昌寺(廃寺)。曹洞宗。

応永年中(1394~1438)に仙ノ山山中に開山。
寛正年中(1460~1466)に山吹城中の内寺。
大永7年(1527)に「瀧照寺」となり、慶長9年(1604)に現在地へ移動。翌年「龍昌寺」へ改め。

龍昌寺は現在は廃寺となっており、遺構としては


旧・龍昌寺山門。昭和36年に移築。

慶長9年(1604)の伽藍造営時のものと推定。

龍昌寺境内における殺生、竹木伐採、放火の禁止を内容とする大久保長安が発した制札の写しが残ることは、当時の勢力を彷彿とさせますね。


【新切間歩】


えー。


新切間歩です。

初めて出会う坑道(間歩)の入口。

この新切間歩は、幕府代官所直営の「御直山」と呼んだ間歩の一つ。

正徳5年(1715)代官鈴木八右衛門のときに開発。
最初は疎水坑(水抜き坑)として掘ったもののようです。
江戸時代後期には、坑口から520mまで掘り進んでいましたが、その後休山。


水抜き・空気抜きを含め、石見銀山の間歩は調査番号がふられています。

今もじゃぼーっと水が出ています。


【吉岡出雲墓所(旧極楽寺跡)】


この上に吉岡出雲の墓が。

吉岡出雲(隼人)は、もと毛利家の銀山付役人。

慶長5年(1600)11月。代官頭(当時)大久保長安に切米百俵で召し抱えられ、銀山の採掘を担当。

慶長6年(1601)大久保長安に伴い、家康にお目見得。
銀杏葉雪輪散辻が花染胴服と惟子(国重文)拝領。

慶長8年(1608)7月。長安、初代奉行石見守(2万石)を拝領。
うち、500石を吉岡出雲へ知行地として預けます。

兼任だらけで現場へ来れない長安に代わり、銀山担当者として石見、伊豆、佐渡などの銀山鉱脈の発見、採掘技術の普及指導に尽力。


川沿いの遊歩道が一部土砂崩れで通行禁止なので、こんな道。ちっ。


【山吹城跡登城口】


出たー!山吹城跡!


今日は行かない。時間がないの。おほほほほ。

延慶2年(1309)大内弘幸によって築かれたと伝わる山吹城。


銀山争奪のため、大内・尼子・毛利氏よる激しい攻防戦の後、毛利がおさめた城。

江戸時代には天領となり、廃城。



まだだーっ。


※各説明は現地説明板とガイドによる。


いつも応援いただきありがとうございます。
ずわーっと、とにかく目指すは終点の龍源寺間歩。ちゃっちゃと歩かないと日が暮れるわー!っと。お寺はほとんどが銀山のある仙ノ山の麓に位置しており、崩れかけた石段が長く続いていました。そしてようやく出会えた新切間歩。いよいよ宝の山に近付いてきました。

にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ


お手数をおかけ致します。ありがとうございます。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

No title

つねまるさん、こんばんわー♪

大丈夫ですかー。
数年に数人しか歩かないような場所ですね。

「新切間歩」がわからなかったので調べたら、なるほど、なるほどでした。

落盤なども多かったでしょうね。

piglet01様

こんにちは。いつもご多忙の中のご訪問とコメントありがとうございます。

そーなんです。数年に一度しか通らないようなお寺の参道になってしまっていて、ちょっと悲しかったです。

間歩、とは、坑道のことですが、石見銀山には数百も残っており、そのひとつひとつに調査番号がふられているので、とても興味深く散策できました。

落盤などもあったでしょうし、やはり、呼吸器系統をやられるのが体にはとても辛かったろうと思います。

息ができないことほど辛いことはありませんものね。
プロフィール

つねまる

Author:つねまる
史跡をちょろ見しながら、景色を楽しむゆっくり旅。地味。

古典芸能の能楽の、謡と仕舞のお稽古ぐだぐだ日記も。

◎画像の著作権は放棄しておりません。
◎画像と記事の無断使用厳禁!!
◎丸パクリには断固抗議する!!

◎リンク戴く際はご一報下さい。御礼させて戴きたく。
◎一言でもコメント戴ければすごーく嬉しいです。

尚、メールでのお返事は致しませんので、コメント欄をご利用ください。

宜しくお願いいたします。

参加してます♪
にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ
最新記事
カテゴリ
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
リンク
最新コメント
最新トラックバック
ブログ村さんに参加中
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ご来場御礼