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大森神社(6)大森における最上家最後の当主と社格

こんにちは。


戦国の雄・最上氏が改易後1万石(後に5千石)で陣屋を構えた、

近江国蒲生郡大森の地。


祭礼用の注連縄かしら。かわいいなー。



天智天皇の御代、布引山麓に誉田別尊を勧請(社伝)したことに始まる大森神社。

境内に比叡山の僧・徳珍が薬師如来を祀り「玉尾山長福寺」が並立。

⇒⇒⇒「大森神社・由緒」
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-888.html


江戸時代前期より、領主最上氏の崇敬を受けましたが、


明治13年、大森神社と改称。
「村社」に列し、同41年神饌幣帛料供進指定。

これは、

「官社以下定額・神官職制等規則」(太政官布告・明治4年5月公布)による新たな「社格制度」に基づくもの。

「村社」とは、村から神饌・幣帛を供される神社。


社頭の社号標。

社名の上が削られていますが、ここには社格を示す「村社」の文字があったはず。

※「社格制度」⇒⇒⇒「社格制度。式内社から現代まで」
http://rekitabi4.blog.fc2.com/blog-entry-447.html


昭和21年2月2日。連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の神道指令による神社の国家管理の廃止に伴い、社格制度も廃止。

基本的に「じんじゃ、みな、びょーどー」(伊勢神宮と別表神社を除く)


鳥居横の社号標。

社格を削ったり埋めたりしたのは、GHQからの干渉を防ぐためでした。



えっ。


本殿前の土壁には、足利二つ引紋。

本殿周囲には、摂社・末社。


はい、何でしょう。


はーい。

八幡社・津島社・外宮・内宮・愛宕社・八坂社・行者社・御沢社。


行者社って、なんだろう・・・。

この正面には


最上氏寄進の梵鐘。


同じく、最上氏助成の舞殿。


江戸時代最後の当主は、最上義連(よしつら)

老中井上正春の五男で、最上家には養子。

勤皇家。

特に戊辰戦争時には、朝廷に献金し尊皇の真情を示し。

一方、山形の農民に対し、官軍のために食糧を提供するよう働きかけたといいます。
(最上義光歴史館「最上家をめぐる人々♯36 【最上義連】」より)

新政府がスタートすると、大森に明道館を設けて領民教育に尽力。

明治2年(1869)12月、士族編入。

同3年(1870)正月、版籍奉還。永世禄150石。
同年10月、京都府貫属士族。

※京都府貫属士族とは、「京都に居住する士族」
士族などの戸籍制度の一環で、居住する土地をもって「貫属」としたもの。

つまり。

最上義連は、京都府に在する士族。

最上家が200年以上治めてきた近江国大森から、

さようなら。


ま、あっさりしたもんですな。


それでも、ここ、大森神社では今も領主最上氏を慕い、



最上義智が元禄8年(1695)に「高家」、従五位下侍従・駿河守に叙任したことを領民が踊って祝ったことに始まる「最上踊り」が


数百年の長きに渡り続いています。


大森神社、歴史を感じる素敵なお社でした。


ちびちゃん、お手伝いありがとー。


よーしよしよしよし。


大森神社
《住所》滋賀県東近江市大森町 大森神社


県道46号線を北へ向かうと、玉緒小学校。
そこが、大森の最上家陣屋跡地。


いつも応援いただきありがとうございます。
かわいいちび狛ちゃんに助けてもらった大森神社のお話は今回でおしまい。また長々とお付き合いいただきありがとうございました。滋賀県の神社は、地理的に様々な時代のいろんな人が関わっているので、とても面白いです。

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