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モヨロ貝塚。クマが微笑むオホーツク文化

こんにちは。

さて。川湯温泉で2泊した後は。


美幌峠は、北西から見た屈斜路湖。

その対岸に見えるのは、藻琴山。


藻琴山から見た屈斜路湖。

こちらからの景色が、好きでして。


ズームすると、雄阿寒岳もよく見えます。うふふ。

藻琴山から北上して


東もこと乳酪館のもーもーさん。


子牛が嫉妬するほど


ここのソフトやチーズは、うまい。

ソフトが特に、ミルク味が強いのにふわっとした軽い食感で。


巨大な網の箱に入ったじゃがいも。奥に見えるのが藻琴山。


オホーツク海まで抜けて、網走へ。

この河口にあるのが


モヨロ貝塚です。

モヨロは「入江の内、あるいは所」を意味するアイヌ語。

縄文時代晩期から続縄文時代、擦文(オホーツク文化)時代に集落が営まれた場所で、竪穴式住居跡群や、貝塚、埋葬地があります。

北海道の時期区分としては。

本州では弥生から古墳、飛鳥時代にあたる時代が、続縄文時代。

続く奈良、平安時代が、擦文時代。

オホーツクでは、続縄文時代後期(北海道)・古墳後期から平安時代(本州)の頃にオホーツク文化、続いてトビニタイ文化となります。

アイヌ時代は、本州では鎌倉時代。


竪穴式住居の復元。矢印のところに飾られるのが、


クマの頭骨を飾った骨塚(祭壇)。

この動物に対する信仰形態は、オホーツク文化の特色。
アイヌへ引き継がれたとも言われます。

そして、独特な埋葬法。


ひとつひとつの墓から出ているのは、甕(かめ)の底。

モヨロ貝塚の埋葬法は、

・被葬者の頭部は北西
・屈葬(手足を折り曲げる)
・頭部に土器の甕を逆さにしてのせ、底を地上に出す


モヨロ貝塚では発掘された実物に、わかりやすいよう一部復元したものが展示され、ぞわぞわします。

モヨロ貝塚から出土したものには、動物の顔を表したものが多いのですが、それが微笑んだり、優しい顔をしています。

殺伐とした暮らしではなく、海獣を捕れば充分な栄養があったのか、出土品を見ているととても穏やかでほこほこするのです。

笑うクマちゃんや、微笑むイルカやクジラ、可愛かったです。
「うふ」って顔なんです。

幸せな気分でモヨロ貝塚を後にして、


能取岬へ。

資料館巡りをしたいわ、景色を見たいわ、ぼーっとしたいわ、で、とっても忙しい1日です。


つづく


網走市立郷土博物館分館「モヨロ貝塚館」
《住所》北海道網走市北1条東2丁目
モヨロ貝塚館HP
http://moyoro.jp


いつも応援いただきありがとうございます。北海道の古代遺跡群はあちこちに点在し、そのどれもが気候のお陰で良好に残っています。オホーツク海沿岸の人々の暮らしは、本州よりも豊かな生活だったのだろうと、出土品の精巧な作りや笑顔の装飾を見ると思います。
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