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十津川郷士、勅旨により天誅組と袂を分かつ。

こんにちは。

天誅組第3話。


「天誅組出発の図」(五條市HPより)

文久3年(1863年)8月17日。天誅組、立つ。


8月26日。
天誅組、高取城に侵攻するも総崩れ。

三総裁の一人、吉村寅太郎(土佐藩)は夜襲を計画。
高取藩の浦野七兵衛と一騎打ちの最中に、味方の銃弾に当たり負傷。


画像② 失敗に終わった高取城攻め


天誅組の右往左往が始まります。


8月28日。
天誅組は本陣を十津川に移します。


以降、退去を通告されるまで十津川村に本陣。


8月29日。
紀州藩柴山勢は、天誅組が「五條新政府」を号し、討幕の旗をあげ
た「櫻井寺」に入ります。


ところで。



8月23日に天誅組へ服従した高野山。
紀州藩にチクる僧あり。

8月29日。
紀州藩津田勢が兵800人にて高野山へ出陣。

8月30日。
高野山三寶院の納所(なっしょ)沢田実之助が、天誅組と連絡を取ったとの理由で捕われました。

この実之助。
幼少の頃より高野山に入って小野派一刀流の武術を修め、近隣の若者に武芸を教えており、兵20名と共に天誅組に参加し、食糧も供給。

クロです。


捕縛後白状し紀州藩により殺されたか、投獄された後に病死。
享年40歳。


9月1日。
朝廷より天誅組追討を督励する触書。


9月8日。
幕府軍は総攻撃を10日と定めて攻囲軍諸藩に命じます。

紀州藩、津藩、彦根藩、郡山藩。
大和の高取・柳本・芝村・小泉・柳生・田原本。

総兵力14000人に及ぶ諸藩兵は各方面から進軍。


幕府、ここで負けるわけにはいきません。

総兵力14000人に及ぶ諸藩兵は各方面から進軍。


天誅組は善戦するものの、主将である中山忠光の命令が混乱して一貫せず、兵達は右往左往。


職制と軍制を振り返ると。

主将 :中山忠光

総裁 :藤本鉄石(岡山藩)、吉村寅太郎(土佐藩)、松本奎堂(三河刈谷藩)

御用人:池内蔵太(土佐藩)
監察 :吉田重蔵(筑前福岡藩)、那須信吾(土佐藩)、酒井伝次郎(久留米藩)

参謀兼記録方:伴林光平(八尾の国学者・歌人)
小荷駄奉行:水郡善之祐(水郡神社の祠官で河内の大地主。パトロン)

(藩名のある者は脱藩者)

主将の中山忠光は、若干二十歳に満たない公家。



赤線が天誅組のルート。

天誅組は、十津川村に対しさらに挙兵を求め、幕府追討軍と戦います。


9月14日。
紀州・津(藤堂)の藩兵が天の辻を攻撃。

天誅組では。
中山忠光等の本陣は十津川村上野地。
殿(しんがり)軍は、天の辻を放棄し、十津川に退きます。


これが、まずかったー。
天の辻は、天然の要害。ここを本陣として戦うべきでした。


9月15日。
天誅組の本陣、中山忠光達は、十津川村上野地に滞陣中。

そこへ。



京都にあった十津川郷士が、朝廷の勅旨を伝えるため、帰郷。



朝廷は十津川郷に対し、



中山忠光を逆賊とする令旨を下したのでした。


思い出してみましょ。
十津川は、どんなとこ。


やたからすを祖先にするという十津川。

歴史的背景から尊皇の気風の強い十津川の人々を巻き込んだのは、天誅組。



十津川郷士は変心して忠光らに退去を要求。


9月19日。
進退窮まった忠光は遂に天誅組の解散を命じました。

しかし引くに引けず、天誅組一行は大峰山系を東に転じて笠捨山を越えて北山に入り、東熊野街道を北上。


画像③ 笠捨山を越え北山村へ



十津川から反時計回りに移動する天誅組。



紀伊山地を右往左往。



次回。

天誅組、壊滅す。


参考文献

五條市
http://www.city.gojo.lg.jp/www/contents/1198563238818/

東吉野村
http://www.vill.higashiyoshino.nara.jp/tentyuguminohen.html

画像②③は龍神村天誅倉内説明板より。


いつも応援いただきありがとうございます。徳川幕府と良好な関係を保ち、諸大名と宿坊契約を結び、師檀関係を保ち、大名の墓所が無数にある高野山。天誅組に巻き込まれました。そして、純粋な勤皇派の十津川郷士も同じく。彼等に対しては長年の功績から朝廷より直接の令旨が下ったことで天誅組から離脱することができました。これぞまさに不幸中の幸い。
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