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熊野三山の発祥地。太古より阿須賀に神はおわします。

こんにちは。

新宮市の阿須賀神社。

阿須賀神社は蓬莱山の南麓に鎮座。


蓬莱山は円錐形をした神奈備山。
ここでの神奈備とは、神が「鎮座する」または「隠れ住まう」山の神域を指します。


阿須賀神社は熊野川河口にありまして。

阿須賀の「須賀」は、砂洲、砂丘、砂浜など、砂がたまるところを意味する古語の「すか」。
また、「あすか」は「浅洲処」とも書きます。


古来熊野川の河口は狭く、砂が堆積し船が座礁したり河口を塞いで支流が氾濫したり、災害が頻繁に起こりました。

その災害を防ぐため、地域住民が河口にある神奈備山である蓬莱山に水の神を祀り、河口を守護する航海・延命・生産・発育の霊力をもつとして崇敬されてきました。


境内からは弥生時代の住居跡や祭祀跡遺跡が発見され、蓬莱山からは大量の御正体(みしょうたい)が出土。


「御正体」とは、懸仏を指します。これは亀岡市の穴太寺のもの。
蓬莱山から出土したのは、主に青銅製。

これにより熊野最古の原始信仰形態を実証し、熊野権現発祥地として確認されたのです。



閑話休題。

熊野三山と阿須賀神社の関係について。


【祭神】
主祭神・事解男之命(ことさかのおのみこと)
家都御子大神・熊野速玉大神・熊野夫須美大神(熊野三所大神)

ここは、熊野速玉大社の境外摂社。


主祭神の事解男之命とは誰でしょう。


黄泉の国へイザナミを追いかけて行ったものの、その変貌っぷりに逃げ出したイザナギ。


「不負於族(うがらまけじ・お前には負けないもんっ)」と言い捨て、お別れを切り出し、ぺっ、します。


唾から、速玉男之男神、誕生。熊野三山の祭神の一人。
古代、唾を吐くのは、魔除・祓い・契約を意味する行為とか。


それを掃きはらって、事解主之男神、誕生。この子が阿須賀神社の主祭神。

こうして生まれた二人のぼっちゃんは、共に穢れ・汚れを祓い清める力を持ちました。


そんな事解主之男神を主祭神とする阿須賀神社は、本宮・新宮よりさらに古い歴史をもつ、熊野発祥の地であるといわれています。

なぜでしょう?

熊野大神(家都御子大神・熊野速玉大神・熊野夫須美大神)は初め神倉山のゴトビキ岩に降臨。

現在は神倉神社が鎮座。


次に三神は、阿須賀の森に遷ります。

やがて家津美御子は貴袮谷から熊野川上流の音無の里(本宮)へ。


熊野速玉大神・熊野夫須美大神はそのまま阿須賀の森に留まりますが、第12代景行天皇の御代に今の熊野速玉大社へ遷座していきました。

新しい宮なので、熊野速玉大社のことを「新宮」と呼び、新宮が鎮座する場所なので「新宮市」。


このように熊野三所大神が初めに降臨した神倉山から一旦阿須賀神社の地に遷り、その後各々が移動したので「本宮・新宮よりさらに古い歴史をもつ、熊野発祥の地」と言われているのです。


ちょっと待っててね。


めんどくさいお狛くんです。


いつも応援いただきありがとうございます。阿須賀神社に移動するまでは名なしの神様だった熊野三所大神が、初めて名を称した地としても阿須賀神社は重要なところです。地味ですが、実は弥生時代の遺跡が境内にあり、熊野の中でも特に古い土地なのです。
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