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祭神うらしまこ。浦嶋神社で丹波風土記の浦島太郎小咄。

こんにちは。


丹後半島の浦嶋神社。

延喜式神名帳に「丹後國與謝郡 宇良神社」と記載される古いお社です。社格は旧郷社。


【祭神】浦嶋子(うらしまこ)
【配祀】月讀命・祓戸大神



今日は、丹波国風土記の浦島太郎さんのお話。

浦島太郎の昔話は皆様ご存じの通り。
助けた亀に連れられて竜宮城に行って、鼻の下を伸ばしてドンチャン騒ぎして、土産の玉手箱をうっかり開けたら老け込みました、ですねー。

怪談じゃございませんことー!?
老け込むなんて、恐ろしいことこの上なくってよー!!いやー!


そうね!誤魔化せるわね!

閑話休題。

丹後国風土記。逸書であるため、内容は 『釋日本紀』 などの引用。


「以下のことは以前の国守,伊預部馬養連(いよべのうまかいのむらじ)が書き表したことと同じ」

与謝郡日置(丹後半島北東辺り)に筒川村(現在の伊根町筒川)あり。
雄略天皇の時代、ここに日下部首(くさかべのおびと)等の先祖で名を筒川嶋子(つつかわしまこ)という容姿端麗な者がいた。


嶋子は一人大海に小船を浮かべて釣りをしていた。
しかし,三日三晩経っても一匹も釣れず。


1匹の五色の亀が釣れたので、とりあえず船上に上げ、寝た。

目が覚めたら、亀が美人な乙女に変身。乙女曰く。
「貴方とお話したくて、天上の神仙の国から来ちゃった。うふふ」

嶋子は鼻の下をブラジルまで伸ばし、乙女の指差す「蓬山(とこよ)の国」へ舳先を向けた。

やがてたどり着いた「玉石を散りばめたような地面」で,「綺麗な宮殿があり楼閣は光輝いている」ような所。

案内された門前でこんな歓待を受け、乙女の両親兄弟姉妹にオモテナシされた。


たんたーかたーん♪(浦嶋神社・とこよの庭)


嶋子は神仙の世界で楽しい時を過ごし,現世を忘れ、いつしか3年過ぎたが、さすがに両親や故郷を思うようになる。

食も細くなった嶋子に乙女は理由を問う。
嶋子は答える。

「人は故郷を懐かしむもの。狐は故郷の山に頭を向けて死ぬと言う。」

(淡路島・洲本八幡のお狐様)

「そんなん嘘やん、と思ってたけど、最近それはほんとやなぁと思うようになったの」と。

少しでいいから、実家に帰らせてくださいな、と願う嶋子。


乙女は泣く泣く承諾。別れ際に玉櫛筍(玉手箱)を嶋子に渡す。


嶋子の知らない世界。

村を離れたのは3年ではなく、300年も経っていたと村人へのキキコミで知った嶋子。

あうち。


いくら悲しくても、動揺しても、開けたらあかん。

あかんっての。

あ。あーあ。


箱を開けきらないうちに中から芳(かぐわ)しいにおいが天に流れ。

「芳欄之体 率于風雲 翩飛蒼天」

嶋子はここで我に返る。が、時既に遅し。

涙にむせび泣く嶋子。

彼は歌う。

「常世べに雲たちわたる水の江の 浦嶋の子が言持ちわたる」(嶋子の言葉を伝えてくれる雲は常世にまで流れている)

神の乙女が雲の間を飛びながら歌った。

「大和べに風吹きあげて雲放れ 退き居りともよ吾を忘らすな」(大和の国の方に風が吹いて雲を吹き飛ばした。離れていても私を忘れないでね)

嶋子は乙女への想いを断ちがたく,再び歌う。

「子らに恋いひ朝戸を開き吾が居れば 常世の浜の 波の音聞こゆ」(乙女を思って戸を開け外を眺める。常世の浜の波の音が聞こえてくる)

丹波国風土記では、切ない歌を交わして終わり。
玉手箱を開けなかったら乙女にまた会えたのに。お馬鹿さん。

玉手箱。

昔話のように玉手箱を開けてしわくちゃになった嶋子が、そのしわくちゃの皺をぶん投げて、代わりにシワだらけになった樹木というものが、丹後半島にあります。

ぶん投げれるもんなら、投げたいですわ。


参考資料・丹後国風土記
『丹後国風土記』日本古典文学全集 植垣節成 小学館

いつも応援いただきありがとうございます。昔話の浦島太郎と違い、鼻の下びよーんっと伸ばした浦嶋子くん。見たら駄目だからねー!!っと言われたら見ずにはおれないのが悲しいオスの性なんでしょうかねぇ。酒池魚林しといて言うのもあはは、ですが。おほほほほほほ。
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