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桜満開の彦根城最終回 ここに来たらこれを見よう!登り石垣と馬屋の巻!

表門の石垣でご紹介した、これ。
チケット売場手前の頭の上にあります。案内板の並ぶ少し手前から見上げたら、よく見えます。




まず、攻める側の動きを考えてみましょう。

城攻めに、こんな猪ばかりなわけはなく。



こんな方々には、こうやって対応する。


変な色に塗った所が「登り石垣」。
名前のまんま、山の斜面を登るように設けられた石垣で、横方向の侵入を防ぐ役割。
彦根城では下記の〇印のところにあります。


(現地案内板より)

現場確認。

矢印が、登り石垣。
当時は石垣の上に構築物と瓦があり、さらに高さがあったらしく。

そして、登り石垣の外側には、「堅堀(たてぼり)」を作って高低差を出します。



堅堀にのんきにはまっていると、上からつつかれたり、いろんなもんをどすんどすん落とされます。

登り石垣は、異国へ行った後より見られる新しい形で、他には洲本城(兵庫県淡路島)や松山城(愛媛県)など限られた城にしか見られないです。


さて、次はこれ。



馬小屋ではなく、馬屋。馬鹿、でもない。



近代城郭の中でこれほど大規模な馬屋が残存しているものはなく、国の重文に指定されています。

中はどうなってるか現地確認。



見せてっ


床下にはカメが置いてあり、ここへ流れるように緩やかな傾斜がとってあります。





21頭もおける 屋内駐車場 馬屋は当主専用。お客様には表御殿横の 駐車場 馬屋が用意されてます。

有事の時の先鋒は井伊家とされており、平和な江戸時代でも常に馬術の研鑽に励んでいた様子が(なんとなく)わかります。


特別出演・広峰神社のおんまさん。(この方の正体はカテゴリーの広峰神社、をご覧ください)(リンクの仕方がまだわからん…)

さーてと。




仕入れに行くかっ!彦根だもんな!


京橋口からまっすぐてくてくすると、きれいな街並みの「夢京橋キャッスルロード」に。
そこの酒屋さんの「酒売処林屋」さん。地酒試飲できます。

まいどー。


彦根といえば、「金亀」でっせ!

彦根城があるのは、金亀山(こんきやま)ですもーん。
彦根城は別名、金亀城(こんきじょう)!

でも、酒は金亀(きんかめ)。

これがですなあ、きゅきゅーっと飲めてしまうのですよ。

初めて教えてもらったのは、大阪のお初天神の境内隣地にあるお店。
そこの大将が彦根の人で。酒は金亀やで!って。
おつけものだけで酒をいただける…そんな大人(のんべー)なお酒の味です。


のんべーの酒語りは長いのでそろそろ潮時。

桜満開の彦根城、いかがでしたでしょうか?


…えへ。地元の方ならうすうす気づいておられましょう。

はい、今回は無料ゾーンでゆっくり花見をしてました。
天守に向かったら、弊ブログは「彦根城石巡り」になってしまうわーってのを口実に春の彦根城はこれまでにて候。





こんな彦根城、秋にはこうなります。



おいでやすぅ


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桜満開の彦根城その参 石垣を愛でてみようよ天下普請

本日2回目の投稿です。桜を満喫できた素敵な彦根城です。

4/15、追記と画像追加しました

今回は、中堀と内堀で姿を変える石垣ちゃんのお姿をご覧くださいませ。

京橋口門の石垣



そうなの。あかんやん。




みっちみちに積んでます。すごいなあ。


さくらぁーさくらぁー (^○^)


かくかくかくっと直線の美。


次は大手門。



ここの桜、立派な桜。

奥の土塁の部分がお米の倉庫があったとこ。

低い石垣の上に土塁がある「腰巻き石垣」といいます。
細い方が腰か、太い方が腰か、それは鏡を見て考えよう。




中堀の外側面の、包丁でしゃきーんっと切った断面みたいな石垣とは、お顔が違いますにゃ。









内堀側の石垣は、こんな形。


土塁の上に石垣を積んだのを「襟巻き石垣」といいます。

よってここは、

この辺りは地盤が弱いので、

一、全部石垣にすると重量が大きいので土塁で少し軽くして

二、基礎部分の面積を大きくして、地盤沈下を防ぐ

ために、両方を用いた素敵な石垣です。






次は表門。







「登り石垣」ってなに?えー?石垣がよっこいしょって登んのん?って方はしばしお待ちを。


画像多々でごめんなさい。


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桜満開の彦根城その弐 攻められたらこう守る!虎口の巻!

こんばんは。本日二回目の記事になります。
桜の盛りは短いので、あわてています。


今回は、攻められたらどうするかを考えます。
まずは、敵の出入口を何とかしましょー。

ということで、ではまず京橋口門から。


破壊される前はこんな門

現地案内板より拝借(小さくしてます)

門の上に二階の櫓が構えられ、石積の上に多聞櫓が延びていた様子。


大手門に一番近く通じる重要な京橋口門は「枡形門」の形です。
敵が攻めてきたらこうなる。


門の形を表す時の「虎口」は、「こぐち」とお読みください。
「ここう」と読むと、虎の口みたいな危険な場所、になってしまいまする。


現地確認。




平和な今はこんな感じ。



でした。

次に、大手門。


現地確認。











絵にかいたような大手門の虎口等々でした。


次、表門。




では最後に、虎口での敵への攻撃の方法をご案内致します。








ここは捨てて本丸に行くから。
背後は石垣と天然の山で、ばっちし。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。


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桜満開の彦根城その壱 家康の愛は一気に駆け上がるのだ!雁木の巻!







こんな素敵な場所は



地元の方に週末が満開予想とお伺いして、彦根城へひとっとび!

さてその彦根城。

言わずと知れた井伊直政君が関ヶ原のご褒美に家康君からもろたところ。

「嫌じゃあー(T_T) 江戸からめっちゃ遠いぃぃぃ( ノД`)…」

そんな直政に家康君はとうとうと説明。

「彦根は、北国街道と東海道が交わる交通の要所、西国への睨みと防衛、朝廷への圧力、等々のために譜代筆頭の直政を配置。わかった?」

「嫌じゃと言ったら嫌じゃっ」

「立派な城にしたるから。なっ」

直政君ご一行様は、とりあえず佐和山に仮住まい。
でも関ヶ原で負傷した傷がもとであっけなく数年後に直政君が他界。

「(かわいい直政のおうちじゃから)天下普請だらぁー!!」
っと命じた彦根城、建築中なのに。家康の思いはかなわず。

はい。昨日に続き、天下普請のお城です。


浜松の井伊谷に代々続きながらも残ったのはおばの直虎と直政。
家康譜代ではなかった直政は、家康に小姓から猪突猛進に仕えます。

一途な上に、折衝事にも戦にも有能な直政が家康はかわいかったんでしょうね。

家康のお手紙で
「戦場でケガしただとぉ?心配だ心配だ」
「突進するな、家老の言うことをちゃんと聞け」
なんてのが残ってます。彦根城博物館展示で拝見。

家臣一同の前で直政の体の傷を
「このきずぅはー小牧長久手のきーずぅー♪あーあ、そおだよーぉ♪」
と、ひとつひとつ泣きながら数えたとか、いないとか。

噂話はさておき。

様々な理由でこの彦根城は、有事に備えた造りになっています。





石積のお城側(内側)はこうなってます。

違いまちゅ。


「雁木(がんぎ)」といいます。
城を攻撃された際に、内側から一気に大勢の城兵が駆け上がれるように築いたもの。
城の防衛の工夫です。彦根城では各門の内側で(でっかいのが)見られます。





見事に咲いた桜。元気がいいです。
今だけ限定の、桜とまちゅぴちゅ。







次は大手門に一番近く、重要な京橋口門。






何人一気に上れるのか。


大手門。ちょー重要な門。






誰よりも広く一気に駆け上がる家康の愛の形、それが雁木。


か?


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